タイトル未定2026/05/11 02:57
「⋯あぁ僕だ⋯とりあえずな⋯川崎の奴だったよ⋯見られた、すまないが後は頼む⋯」
私は兄の通話相手を調べた、データバンクには国内全ての回線を網羅している固定電話、携帯は勿論、IP回線もあまねくだ、しかし兄の掛けている相手の番号は“※※※※※※※※”ふざけている我々の上手をゆく組織とでも言うのか、しかしどうにも頭が固い、その存在を隠したいのであればダミー企業でも設立するべきだこれでは『私共は秘密裏に何かしております』と言っている様な物だ兄は一体何をしていると言うのだ、するとHMDSにワイプ画面が突如現れた忘れていた確か押上小学校を去る際ドローンが飛び立っていた事を、そしてその画像が送信されてきたのだ私はHMDSいっぱいに映像を拡大した。
あの素性の知れぬ2人がグニャグニャに歪んだ校庭にいた、何やら校舎の方を気にしてるそしてその2人の間の部分の映像が歪んでいたカメラに何か付着しているのかそれとも、私は敢えて考えない様にした、別にドローンの不具合だ特に気にする事もないのだが終始ふざけた態度の2人が最後に見せた態度、あの凄味は何か尋常ではなかった兄も問い詰めるでもなく素直に従う辺り何かあるのだろうか兄達が何をしているのか、もしかするとこの映像でその一端が掴めるかも知れないHMDSには相変わらず2人が校舎に向かっているただそれだけだった、これでは静止画と同じであるカウンターを見るに15分前の映像で私はリアルタイム迄倍速再生をした相変わらず絵変わりのしないシーンが続き映像はリアルタイムに追いついた。
『えっ』思わず声が漏れたリアルタイム映像には3人が映っていたのだ2人の他にもう1人、1人と言って良いのだろうか到底人間とは思えない造形をしている私は10秒だけ映像を戻し何が起こったか確認した10、9、8、7秒、映像は何も変わらない、6、5、4、3秒、映像を止めた3秒前の映像でいきなりもう1人が現れた、4秒前には何もなかった7、8m上空からの俯瞰の映像だ周りから誰かが来ればそれはわかる、しかしそれはいきなり現れた映像をリアルタイムへ戻すと2人は突如現れた3人目から距離を取る様に広がっていた、巨躯の男は何か言っている表情は激昂していた、そこで私は違和感に気付いた映像の中心にあったあの歪みがなくなっているのだ考えたくはなかったが私は再度遡り映像を確認した、やはり違和感に間違いはなかった3人目が現れる前まで中心部に歪みは存在していたそして3人目が現れ1秒後、映像から歪みは消えていた、別に大したことではない映像から歪みが消えたなら喜ぶべきである映像がクリアになったと、リアルタイムに映像を戻すと刀の男が斬り掛かってゆく、突きに対して左右にヒラリヒラリと躱わされた、横に薙ぐも後ろに引かれて擦りもしない、っと巨躯の男は引いた後ろで待ち構えると拳を放った、背中を殴られてフラフラと前に出たとこを喉元を突かれた、3人目が何者であれ私は目の前で人が斬殺されるのを見せられたのだ、これは列記とした犯罪である佐久間に言って管轄は違うがフル装備であの2人を拘束すべきである、そして兄は殺人幇助、仕方ない道を誤ったのだ親類縁者でもそれは見逃せない、すると映像にノイズが入り突然シャットダウンされたHMDSには“no signal ”の文字、何があったのだ、いい、とりあえず佐久間に、いや隊長に言って拘束の許可を取り付けよう。




