異世界探索 【2】
「異世界って、もっと近未来で、色々とごちゃごちゃしてる感じかと思った」
「うーん、そういう所もあるんだろうけど、この世界は、こんな感じの場所だよ」
異世界って、複数あるんだ……
驚いて、意識がぼーっとしてしまう。
「なるほど……」
周りには、商品を売買して、立ち話で盛り上がっている女性やら、居酒屋で飲んだり食ったりの男性やら、自分の足元を駆けていく子供達で賑わっている。
「それで、ここに、魔導士ちゃんのご両親がいるの?」
「うん、ここを真っ直ぐ行って、森に入った所だよ~」
も、森って……
「変なの出たり……」
「しないと思うよ? みんな良い子だし、安心してよ」
「……」
みんな良い子……
飼いならしてんのか……!
「こっち~!」
二十一歳とは思えないくらいに顔を輝かせてはしゃいでいる。
こっちだって、魔導士ちゃんが二十一才だって事忘れてしまうくらいに。
道は森に入って辺りは暗くなるかと思いきや、透き通ったような光が射しこんで、明るかった。
小鳥の歌うようなさえずりも心地よい。
「どお?」
前を歩く魔導士ちゃんが、少し後ろを向いて訪ねて来る。
「魔法がかかってるみたいに綺麗だね」
「でしょ? まぁ、魔法がかかってるって言うと、ちょっとあるけど」
そうか、ここ異世界だった。
しばらく歩くと遠くに家が見えて、それがだんだんと近くなる。
「ここです!」
じゃーん、という効果音とともに、大きく広げられた両手の先にあつ家。
お菓子の家みたいな、あまり豪華ではないけれど、シンブルな木製の壁。
いかにも魔導士とか、そんなのが住んでいそうなところだ。
周りには木が植えられていて……と言っても、もとから森なんだけれど、綺麗に手入れされていた。
「いこっか!」
せいぜいキッチンとか、暮らしに必要なものがやっと入るくらいの外見だ。
それから魔導士ちゃんに手を取られて、顔を赤くしながら、その中に入ったのだった。




