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メ-ル彼女は、異世界から。  作者: 天川 奏
異世界パラレルワールド
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異世界人 【8】

 異世界人侵入とか書かれた貼り紙を家に持ち帰ってから数日後。

 授業の時間割りを確認した俺は、再び学校に来ていた。

 この間は怖くなって寮まで引き返してきてしまったけど、見つかったら逃げればすむ話じゃないかという考えに至ったのだ。

 校舎に入ってからあの貼り紙が貼ってあった掲示板を見るが、俺が寮に持ち帰ってしまってからそのままなのか貼り直されていなかった。

 教室に行く途中、職員室で作業していた若い先生がこちらを振り向いたときに俺は目を凄く見開いてしまったのだが、不自然ではなかっただろうか。

 自分の教室が近づいてくると、透き通ったマロアの声が聞こえてきた。


 「久し振り~……」


 そっと教室を覗いて声をかけると、こっちを向いたマロアが手を振って近づいてきた。

 

 「要、久し振りだね」


 「久し振り、マロア!」


 マロアの裏のないにこやかな笑顔を見ると、まだ異世界人だということはバレていないのだろう。

 他のクラスメイト達も、こちらを振り向いて、久し振りと片手を挙げている。


 「マロア達は、ほとんど毎日授業を受けに来てるんだっけ?」


 「うん、いつも要が来ないかって楽しみにしてたんだ。今日は何か気になる科目があったのかい?」


 「あ、うん、そうなんだ。場所や空間とかを移動する授業があったからさ。気になって」


 「要は空間移動みたいなものが好きなの?」


 「まあそうだね。俺、他にも瞬間移動とかに憧れてたからさ」


 そうなのだ。

 俺が今日学校に来たのは、空間移動や瞬間移動とか、そんなような授業が入っていたから。

 これをならって完璧にすれば、異世界ともとの世界を行き来できるようになるんじゃないかと考えたのだ。

 リサにも一応、この事は伝えておいた。

 そしたら、明日瞬間移動の授業があると言っていたから、明日はリサも学校に行くのだろう。

 

 「おはようございます」


 集まってきたクラスメイトとも雑談をしていると、先生が教室の前の扉から入ってきた。

 少しウエーブさせた薄い金色の髪を揺らしている。


 「あら要くん、お久しぶり」


 「お久しぶりです先生」


 「来てくれて嬉しいわ。それじゃあ授業を始めます」


 無駄にわくわくしすぎてか、起立するとき、椅子を大袈裟に倒してしまった。

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