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メ-ル彼女は、異世界から。  作者: 天川 奏
異世界パラレルワールド
38/41

異世界人 【7】

 教室へ続く木製の廊下を、かかとを鳴らしながら歩く。

 前に来たときよりも人が少なくなっているように感じた。

 廊下ではしゃぐ生徒達の会話を耳に挟みながら、気紛れに壁を見る。

 目が留まった位置には掲示板があって、最近起こった出来事や、お知らせなどが貼り出されていた。その中の一枚の貼り紙を見て、俺は一瞬固まる。

 見出しには、異世界人侵入、と大きく書かれていて、その下にはまた、その事に関してのインタビューなどが載っていた。

 最後には校長先生の言葉や注意事項のようなものも書かれている。


 「異世界の者を見た場合、校長やそれぞれの教師に報告すること……疑われた者は、身柄を捕らえて調査する。異世界の者が反抗するような場合は、武器を使うのを許す……」


 記事に書かれていることを口に出して読み、周りを確認した。

 はしゃいでいた生徒達も、いつの間にかいなくなっていて、さっきよりも人が少なくなっている。まだ廊下に残っている生徒達も自分達の話で盛り上がっているところがほとんどだから、こっちを向いている生徒も居なかった。


 俺は掲示板に向き直ると、そっと手を伸ばす。

 それから、紙を止めてある画鋲をそっと抜いた。

 だってこんな紙をずっと貼っておいたら、異世界人がいるって記事をみんなが見ちゃうだろ。

 紙を丁寧に小さく折って、ポケットにしまう。

 でも、もうこの紙の内容を読んでる人はいるかもしれないんだけどな。


 「何だか怖くなってきた~……」


 もしマロア達のとこに行って異世界人ってバレたらどうしよう。

 俺は踵を返すと、自分の部屋へ向かった。


 魔導師達の生活する寮まで戻ってくると、自分の放つ魔力を使ってドアのロックを解除する。

 いちいち鍵とか無くさないし、取り出したりしなくていいから便利だ。

 部屋に入ると、紙を部屋の真ん中の低い机に置いて、部屋の角のところにある勉強机の椅子に座った。

 椅子に座りながら、机に置かれた紙を見下ろす。

 リサと同時に元の世界まで戻れるためには。

 自分達で、ここの世界と元の世界を行き来できるようにならなきゃいけないのか?

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