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メ-ル彼女は、異世界から。  作者: 天川 奏
異世界パラレルワールド
32/41

異世界人 【1】

 「どういう事だよ?」


 「私にも、わからない」


 そんなの、更に訳わかんねーよ。

 眉を寄せる俺に、リサは「でも」と呟いた。


 「パラレルワールドが出来た、って言えば良いのかも……」


 パラレルワールド?

 俺はその言葉を、心の中で繰り返す。

 世界が、過去のどこかで分岐して、ここと並行になった世界。

 そこは、今とは別の未来が存在している世界で、この先に存在するはずだった未来がある世界。


 「私達がここに来て、シャーロ達に出会った。変わったのは私達に出会ったシャーロ達だけだと思うけれど、私達と関係のない周りにも、少しずつ影響を与えてる」


 だから周りも変わる、と言う。

 だから、進むべき未来が変わったのだと。


 __ゴゴゴゴゴゴゴゴ


 リサの言うことを呑み込もうと考えると、いきなり地面が揺れた。

 うおっ、と慌てる俺に対し、リサは冷静だ。


 「ほら。また変な生物が出た……」


 外で何かが倒れる音が響いている。

 人の命令する声も。


 「どういうことだよっ、てか何でそんなに冷静でいられるんだ!?」


 窓から外を覗いて、あたふたする俺。

 外にいたのは、前に見たドラゴンではない。

 一つだけしかない大きな目が、ぎょろりと不気味な怪物だ。

 人間の何倍もあって、全体的にヌメヌメしていそうな黄緑色。

 スライムみたいだ。


 「あれは大丈夫。他の人達がやっつけてくれる」


 そんな事はどうでも良いと言うように、リサは話続ける。


 「要がこの世界に来たらしい日から、怪物やドラゴンなんかが現れる数も増えてる。私達は、この世界の人達とは違う雰囲気をまとってるから、勿論、匂いも違う」


 「だ、だから何だよ」


 リサの冷静さを見習って、俺も正座をしなおした。

 

 「私達の匂いを嗅ぎ付けて、来たのかもね……」


 怪物が来ることによって、それを倒すための戦いが増える。

 血の色に染まる。

 犠牲者が増える。


 そして自分達異世界人の存在も、バレる。

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