魔導師生活 【10】
キッチンに寝室にお風呂。それから広めのリビングには、大きなテレビが置かれている。
一部屋自体は広くないはずのに、なぜか必要なものが揃っていて、広く感じた。
俺はそれらを一通り見ると、寮の部屋の外へ出た。
時間は午後の二時を過ぎている。
真上から少し西にずれた太陽が、眩しく光を放っていた。
それから校舎に向かった俺は、授業が受けられるという自分のクラスを探している。
シャーロが、俺はまだ魔導師になりたてと言うことで一年生からいれてくれた。
因みに、あのお偉い男性、校長先生には、俺がここで言う異世界から来たことは言っていなかった。
「あった」
校舎の一階で、授業を受ける一年B組を見つけた。
中は5人の魔導師達しか授業を受けていなくて、ほとんどの席が空いている。
やっぱり認定されたあとは、みんなのんびり暮らすようになるんだな。
授業中に入っていくのは何だか悪い気がしたから、放課になるのを待ってから挨拶をしようと思った。鐘をうった響きのあるチャイムが鳴って、授業を受けていた数人が席を立ち上がって挨拶をする。
それから俺も教室の中に入った。
誰だ? 等と言う声が聞こえてくる。
「はっ、はじめまして」
言ってしまってから授業を教えていた先生に顔を向けると、あぁ、と言う顔をしてこちらに近寄ってきた。
まだ二十代くらいだろうか。張りのある白い肌に、ウエーブのかかった、長めのさらさらとした金色の髪がかかっている。
服は、上半身が短く、お腹が見えている。
真っ白で括れのある肌に、思わず目がいってしまうところだ。
それに合わせて、スタイルの良いズボンをはいている。
「こちらは今日からここに来た要くん。ここのクラスで授業を受けても良いようになりまた」
そう先生が説明すると、クラスにいた生徒達がなるほどと言った様子で頷いた。
その中から、一人の少年が出てくる。
透き通ったような薄い金色の髪が、ふわふわと揺れていた。
「はじめまして、要。僕はクリーゼント・マロアです、宜しく。マロアって呼んでよ」
「よ、宜しく」
マロアの目を見て固まる俺。
青く透き通るような目。綺麗に伸びた背筋。美しく揃えられた脚。
やばい紳士かよおい。惚れるわ!
……と思ってしまうほど、見てて何か癒されるような、そんな美青年だった。




