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メ-ル彼女は、異世界から。  作者: 天川 奏
異世界魔導師認定
26/41

魔導師生活 【7】

 「ただいま~」


 「あら要くん、お帰りなさい。お昼は食べる?」


 言われて時計をみる。

 いつの間にかお昼の十二時を回っていて、今更ながらお腹が鳴った。


 「食べます。だけどちょっとアイリの部屋に」


 お母さんがご飯を用意してくれている間に、アイリの部屋へ行く。

 ノックをすると、「はい」と言う声が聞こえて、そっと扉を開けた。


 「おはよう、アイリ」


 「おはよう」


 お昼ご飯を食べた後なのだろう。

 ベッドの横にある机の上には、お盆の上に乗った空のお皿が置かれていた。

 それから今日、ついさっき言われてきたことをアイリに話す。

 シャーロとリサのこと、それと寮のこと。


 「へぇ、そんなところがあるんだね」


 アイリは知らなかったらしい。


 「それで要はどうするの?」


 「うん、行っても良いかなとは思ってるけど、アイリも一緒が良いな……って」


 左手が自然と自分の頭の後ろにいって、そこをぽりぽりと掻く。

 照れくさいときの癖だと言われたことがある。


 「有り難う……」


 ぽつりと聞こえた声に、え? と聞き返した。

 何故お礼を言われるのかと思っていたら、顔を赤くしたアイリがこちらを向く。


 「私の事も考えててくれて、有り難う」


 どうやら、午前中で女の子二人と出会ったとか、いきなりこんな話をしてくるもんだから、ヤキモチを妬いたとのこと。

 ……可愛い。

 

 「俺は、アイリが一番好きだから」


 「う、うん」


 沈黙が流れる。

 俺は気恥ずかしくて視線をそらした。

 左手を頭の後ろに回して掻くという癖も出ている。

 

 「要くん! ご飯できたわよ~」


 その時沈黙を破ったのは、下の階から大きな声で俺を呼ぶ、アイリのお母さんの声だった。

 驚いて、肩が大袈裟に揺れてしまった。

 

 「じゃあ、ちょっと行ってくるね」


 俺はそう言うと、アイリに微笑む。

 それからご飯を食べに、下の階へおりた。

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