魔導師生活 【6】
「女の子……」
「女の子だが」
「女の子です」
俺の言葉に、二人がそれぞれ反応してくる。
しかもね、結構可愛いんだよ?
いや、アイリが一番好きだけど。
これ、決して後から付け足したわけじゃないから。
アイリが一番だから。
「男子だと思っていたのか」
ごめんなさい……その、リサちゃん。
「とりあえず、宜しくお願いしますよ、要さん」
「あ、あぁ、宜しく、リサ……ちゃん」
「稲美 梨沙。リサでいいです」
オーケー、リサ。
顎のあたりまでのショートカットは、少し黄色が混じっているが、全体的にオレンジと言ったところか。
左側の髪は、耳の上で二本のピンを使ってとめられている。
何回も言うが、ジト目。そのジト目で見上げてくる姿は、何かこう、ぐっとくる。
話で聞くと、俺より年下らしい。
「要さんは、寮で生活してるんですか……?」
「いや、彼女の家にいさせてもらってる」
「要くん、ここに入る気はないかね?」
「うーん、入る気かぁ……え!? 入る!?」
この寮に!?
入れるのか!?
いや、でもアイリもいるし……
目の前の二人は、一切表情を変えないで見つめてくる。
「認定されたなら、いつでも入れるぞ。授業は別に受けなくても良いし、ご飯は食堂がある」
「というか要さん、彼女おられたんですねぇ」
「彼女と一緒でも入れるが」
そうなの!?
声を出さずに表情で答えている俺。
二人とは大違い。
「ちょっと、アイリに話してみるよ」
「そうですか、待っていますよ」
「是非来てくれると嬉しいね」
どうなったものか。
とりあえず帰って、この事を話さなければ。
俺はシャーロに帰り道を案内してもらいながら、家まで帰った。




