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歳の離れた姉妹、上京してきた親戚の子供、もしかすると実子に見えない事もないであろう晶と雪音、ケースは色々あれど違和感なく2人は丸の内線のシートに並んで座っていた、雪音は借りたタブレットから目を離す事なく鼻歌混じりでモニターに食い入っていた、かたや晶は確実に待ち受ける結果に頭を抱えていた『龍一郎お兄さんの命令』それ以前の問題であった基地にはゲートがあり子供連れで入る事はなどは不可能である基地を囲むフェンスから先に忍び込ますにもモニターとセンサーにより不可、隊長に連絡が取れたとしてこの状況を説明してもそもそも受け入れられるはずも無いと晶は大きなため息をついた。
「なぁお姉ちゃん、これどっちがええと思う?」
おもむろに雪音はタブレットを晶の顔の前に出してきた、モニターにはイエローのワンピースが映し出されていた雪音は人差し指でサッとスワイプすると続いてブラックのショートパンツとバフスリーブのシャツを晶へ見せた、普段レギンスにフーディ、外出時はレギンスがデニムへ変わる他に着る物と言えば仕事用に買ったパンツとスカートのスーツが1セットずつ、アクセサリーと言えば薫から貰った時計くらい、時計がアクセサリーになるかどうか微妙ではあるが晶は自らの整ったスタイルの価値を知らないファッション弱者であった、当然雪音への返答は苦笑い以上出てこない、雪音は晶の格好を上下に眺め全てを悟ったように無言でワンピースを買い物カゴへ入れていた。
「雪音ちゃん降りるよ」
晶は地上へ出る昇降階段を何度も立ち止まり後ろを振り返っていた、このまま雪音を連れて行っても結果は見えている、ならば無駄に波風を立てずにこのまま霞ヶ関へ戻るのが正解な気がして仕方なかった、雪音は既に地上へ出ると晶を待っていた晶は最後の抵抗、意味のない時間稼ぎをする為雪音をご飯に誘ってみた、すると雪音が言った。
「お姉ちゃん心配なんやろ?ウチを連れて行ける訳ないって、なんなら連れて戻ろかぁなんか考えとるやろ、大丈夫やてウチにまかしとき」
そう言うと雪音は晶の手を引いた。




