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当然、4人は判っていた誰が晶の同僚を惨たらしい姿にたらしめたか、しかし怪異以上の存在をこの場で語って良いものか判断しようにもその権限を持つ庄崎はおらず教えてやりたいのは山々であったがここは仲良しサークルではないのだと薫は考えていた、すると真依が恐る恐る手を上げた。
「⋯あっあのぉ、教えて上げても良いんじゃないでしょうか⋯私達の管轄は⋯」
真依は晶の携帯を指差した裕二は真依の発言を受け成程と頷き薫へ耳打ちをした、薫は訝しげな表情を浮かべながらも慈照へ更に耳打ちをした。
「確かに管轄外と言えば管轄外、庄崎さんも部署が違うと言ってましたし良いのではないでしょうか」
慈照が言うと薫は一度室外へ出ると缶ジュースを手に戻り晶の前にそっと差し出した。
「晶、お前が好きなヤツ」
「ありがとう」
「いいか晶、今から兄さんは独り言を言う兄さんも最近は歳の所為か独り言が多くなってな、それに妄想癖も酷い、許してくれ」
自他共に認める“小心者”薫はそれを具現化する様に保険を掛けた上で高千穂で佐久間の身に何が起こったのかまるで見ていた様に話し出した、巨人の時点で途方もない話であったが更にその上を軽く超えて行った、しかし晶は取り乱す事も声を荒げて反論する事もなく黙って聞いていた。
「兄貴、もし高千穂での一件がなければぶっ飛ばしてたよ」
晶はそう言って初めて薫に笑顔を見せた薫は多少の抵抗は覚悟していたがあっさり受容れる辺り妹も異常な世界の住人へ堕ちてしまったのかと少し憐れむ視線を送っていると更に薫を困らせにきたのだ。
「でっ兄貴、その害星人だけど倒せるの?」
突然何を言い出すと薫が答えに困っていると代わりに巌がその問いに答えた、押上では面倒な老害扱いであったが故人を介し今ではこの面々の中では同志とも言える巌の言葉に晶は耳を傾けた。
「倒せん事はないで、せやけど姉ちゃんには無理や」
「兄貴達には倒せるって言うの?」
巌は黙って親指を立てた、平均年齢は50にも迫ろうかと言うこの壮年集団にはそれが可能で私達、最新鋭の装備を有する特救には不可能と言っているのか晶はその返答に中指を立ててやろうかと思ったが、そこで巌が口を開いたがその相手は雪音であった。




