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 余震が頻繁に起こる中救助は続いていた、高千穂を離れ現在特救関東支部は熊本の地にいたがそこには当然佐久間の姿はなかった、既に佐久間は荼毘に付され葬儀は内内で終わらせられていた関東支部からは隊長の深見だけが参列し葬儀後、熊本を訪れた隊長であったがその心痛な面持ちから誰も何も聞かずただ職務として事の経緯だけを隊長へ迅が説明していた、隊長は『そうか』とだけ言葉を残し東京へ戻って行った“佐久間涼三佐”佐久間に授けられた異例中の異例特進、それと“AFC”米空軍、空軍十字章が日本人として初めて贈られていたがそれに喜ぶ者は誰ひとりいなかったそれどころか迅は冗談で言った事が実際に起こってしまい後悔の念を積もらせるだけであった。


 結局、特救隊員は1ヶ月半の熊本及び大分での災害救助に就くと各々各支部へ戻って行った、晶は支部へ戻ると3日間の勤務をこなし然るべき相手に連絡を入れた。


「兄貴か、話がある時間作って貰える?」


 薫は丁度東京にいるので霞ヶ関の合同庁舎まで来てくれと言われ晶は早速その足で霞ヶ関を目指した、東京メトロ丸の内線霞ヶ関駅で降りると晶は第二合同庁舎を目指し入口で再度薫に連絡を入れようと携帯を取り出したところで目の前に視線を合わすでもなくそれでいて行く手を阻む少女のあどけなさを残す女性が立ちはだかっているのに気付いた真依であった。


「何なの貴女?」


 晶の問い掛けに何も答える事なく真依はモジモジしながら入口を指差し歩き出した、着いて来いと言う事なのかと晶は真依の後を追った真依はエレベーターは使わず階段で地下へ降りて行くと地下2階の防火扉を潜ると廊下に出て一室の前で立ち止まると蚊の鳴くような極々小さな声で


「ココ」


 とだけ言って真依はその部屋に入って行った“障害者雇用推進課 第三分室”とネームプレートが掲げられた部屋、中には兄である薫の他にあの厄介な連中、そして僧侶に子供までいた、ここは何の集まりだと晶は小首を傾げながら入室すると電話中の薫はそれに気付きソファーに座る様に言われ晶はそれに従った、晶はソファーに腰掛け室内を見回すとふざけた机の配置にネームプレートの意味を悟り同時に何故そんな部署に兄がいるのかと当然疑問を抱く、すると裕二がお茶を持って晶の正面へ座ると晶はその程度の作法は弁えているのかと思ったが裕二はそのお茶を自分で飲み出した。


「お姉さん久しぶりだね、薫さんの妹なんだって?似てると言えば似てるし似てないと言えば似てない、まっどっちでも良いけどね、でっ何の用?今、誘拐事件で大忙しなんだよ」


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