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チャージバッテリーを搭載したコンテナは巨人の投げたコンクリート塊に潰された、109式稼働時間26′22″の出来事であった、佐久間は悲観に暮れる暇もなく各種センサー、光学機器の電源を落とし前部ハッチを開いた、当然超伝導移動システムも使えない佐久間は今、自らの目で巨人を捉え己の脚で大地を駆けていた巨人との距離は十分とれていたがそれは自ずと巨人の右手が十分使える距離とも言えた巨人は当然右手を振り上げた、瓦礫を巻き上げ空気を切り裂き衝撃波が佐久間を襲うしかし距離の開きが幸いしそれ自体は躱せたが弾け飛ぶ瓦礫が佐久間を襲う、背中を向けてそれを受けると瓦礫共々109式は吹き飛ばされた、巨人は続けて今度は横に薙ぐ幅約100mの範囲でかろうじて倒壊を免れていた建屋群上部が切取られ崩れ落ちるとその現象が佐久間の位置まで迫りくる、佐久間はこの状況に超伝導システムを仕方なく再起動、横に広がる衝撃波を潜り抜け上から降り注がれる瓦礫を浴びながら前進した、109式の残る稼働時間は逃走という選択肢を諦めざる得ない途端に死臭がHMDS内に漂ってきた、サッカーボールの様に蹴飛ばされクルクル回りながら飛んでゆく109式を想像して口角が少し上がる余裕を見せたが実際の衝撃力を考慮すると109式は耐えれたとしても自分は109式内で微塵に弾け飛ぶであろう後処理をするのは特救のメンバーか自衛隊本体かどの道迷惑を掛けるであろう、ならば一矢報いて相殺される戦果をあげようと109式は立ち上がった。
「道明寺、高校へは辿り着いたか?」
「あぁ今到着した、佐久間はどうなんだ?」
「俺の事は構うな特救としての職務を全うしろ」
「ヤバいのか、なら109の追加を⋯」
佐久間との通信はそこで途切れた。




