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機は一旦、日出生台基地へランディングすると給油と追加装備を搭載、既に阿蘇で救助を開始していた関西支部からの連絡で大型のエアボートを機体底面にあるカーゴフックに吊り下げると阿蘇へ向かった、離陸後8分程で左手に久住山が見えると前方には水を湛える巨大なカルデラ湖が現れ始めた阿蘇の山体は北部が帯状に陥没しその部分はそのまま大河となり一部で流れが堰き止められる形になり平野部に水を溢れさせカルデラ湖にしていた各所に建物の上部が見て取れる事からカルデラ湖の大部分の水深が浅く関西支部のオーダーであるエアボートの意味がここでわかった、前方の阿蘇草千里にストロボの激しい点滅が見えてきた先行している関西支部のローター機であった晶達を乗せるローター機はその上空でホバリング、エアボートの投下場所を改めて聞いた。
「県道111号が水没している地点へ我々もそこへ向かう、おくれ」
機首を反転させ若干降下しながらそのポイントを目指した背後からは幾つもの光源が蛇行しながらローター機を追っていた、ポイントはすぐに見つかった道路は緩やかに水中へ没してゆき100m程西に落石と土砂が大河を堰き止めトロ場ができていた関西支部の隊員が投下ポイントを示す発煙筒を投げた、舞い上がる白い煙がローターで勢いよく渦巻く、徐々に高度を下げ索引ワイヤーの張力が消えるとそれをパージした。
「佐久間、お前らは南東、高森方面を頼む南阿蘇は中部が向かったエアボートが必要なら順次日出生台から送らせる、おくれ」
「香川っ、外輪山の外はどうなんだ高千穂とかあるだろう、中部に高森までカバーさせてはどうだ、おくれ」
「高千穂へは宮崎から向かっているはずだが、そちらでコンタクトを取り状況では向かってくれ、おくれ」
「了っ」
基地経由で宮崎との連絡を取ったが国道218号が各所で土砂崩れ、トンネル崩落で車両移動を断念し新田原基地へヘリコプターでの救助を今要請したとの事、佐久間は要請を継続し我々が先行して高千穂へ向かい新田原からの人員が到着迄救助にあたると告げ機は南東、高千穂へ向かった。




