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九州での大災害、帯広での怪現象、官庁内は混沌を極めていたがここ第三分室はいつもの様に緩やかの時が流れていた、真依は鼻歌混じりにキーボードを叩きプログラムを構築、翔太は鉛筆を手に目を三角にして何かを書き記していた“うずら”本名は知れない庄崎が施設からスカウトした職員、児童保護施設は通常18歳で退所するのだが余りにも社会適合性に乏しく施設職員として採用されているところを噂を聞きつけ庄崎が連れてきた、一応名前はあったのだろうが庄崎が出会った日、うずらの刺繍があるトレーナーを着ていた事が何故か心に突き刺さりそれ以来彼女はうずらと呼ばれていた本人も何故かそれを気に入っていた。
そのうずらは先程から喉を押さえ口を真一文字に閉じたり大きく開いたり、両手で頬を押さえ唇を尖らせたり皆目検討がつかない事を繰り返し第三分室職員は三人三様、しかし庄崎は理解していた先日話したチャネリング少女に対して何かしらの行動を起こしているのだ多分数日後にはひとつに集約されその結果がデスクの上に無造作に置かれていると、その過程は到底常人では理解できないがちゃんと結果を出してくる辺り何処となく量子力学に似たものがあった、庄崎はそれを踏まえて次の行動を思案していた、あの日少女の発作に絶妙なタイミングで発生した地震、出来過ぎではあるがきっと関係があるのではないかと予感めいたものがあったのだ。
庄崎は応接セットのソファーに座り脚をテーブルに投げ出してメモを書いては丸めを繰り返していると扉をノックする音が聞こえた、4人は一斉に手を止め扉を凝視した、通常この第三分室を訪れる者はいない業務を割り当てられる事などないお荷物的扱いは広く知れわっていた、ここへ何の連絡もなく訪れると言えば年に一度健康診断の問診票を持ってくる女性だけでその女性はつい先日訪れているのだ“嫌な予感”4人の脳裏にはそれがよぎっており誰も立とうとはしない仕方なく庄崎が扉に近い翔太に合図を出すと渋々立ち上がり扉を開けた。
「こちらは障害者雇用対策課で間違いありませんか?」




