表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
改 悪役令嬢がいじめてこないのでストーリーが進まない! 〜もしかして私は、悪役令嬢がヒロインの物語で断罪される元ヒロインですか!?〜  作者: うみの もずく
この世界のヒロインは

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/19

15話:聖女、筋肉の悲鳴を聞く①

「あと3周! あ! こら! 身体強化魔法を使ったら2周追加だからね!」

「「はいっ……!」」

 

 私たちは今、だだっ広い屋外演習場を走らされている。

 なぜ魔法の世界でこんなことになったかというと、話は少し前に遡る……。

 

 *


「ヴィリアリナ、君には夏休みにある討伐隊に参加して欲しい」

「承知しました!」

(絶好のレベリングの機会、キターー!!!)


 ユリウス殿下から下された聖女としての仕事。それは、瘴気が濃い場所に発生する魔物を定期的に間引く「討伐隊」への同行だった。


「とは言っても、いきなり討伐隊への参加は危険も伴うからね。討伐隊の参加までは、騎士魔導部で修行しておいで」

「騎士魔導部ですか??」


 殿下の説明によれば、そこは学園創立時からの伝統を誇る精鋭揃いの部活動。選抜試験を突破した一握りのエリート(戦闘狂)のみが入部を許され、ユリウス殿下やシルベール兄弟も籍を置いているという


「騎士魔導部は定期的に軍の討伐隊にも協力している。魔物との戦い方や、チームでの連携を学んでおいで」

「分かりました!!」

(強そうな生徒がいたら、魔王討伐メンバーにスカウトするチャンスかも!)


 私は淡い下心を抱きつつ、強者が集うというその部室の門を叩いた。

 

 *


「ヴィリアリナと申します!よろしくお願いします!」

「初めまして!私はカルティナ!カルティナ先輩って呼んで!今日からよろしくね!」


 シルベール様の案内の元やってきた騎士魔導部で、出迎えてくれたのは、高等部の部長だという厚い眼鏡に緑の髪をお下げにした女子生徒。チラリとステータスを覗くと、Lv.55。私よりも高い。高等部では頭一つ抜けた実力者だ。


「聖女様ってことは、聖属性が使えるんだよね??攻撃魔法の弾速は?防御壁の圧縮強度は? 光属性との多重展開による相乗効果については……」

「えっ…?えっと……」


 挨拶もそこそこに、顔を数センチの距離まで近づけて質問を連発される。


「カルティナ、そんなに矢継ぎ早に聞いても答えられないだろう」


 引き気味の私を助けてくれたのは、引率のシルベール様だった。

 

「貴重な聖属性ですよ!?これが落ち着いてられますか!?」


 そういって彼女は興奮した様子で一歩、また一歩とジリジリ距離を詰める。

 彼女は魔法に対する探求心が人一倍……というか、異常に強いらしい。この高レベルも納得の魔法オタクだ。だが、こういう理論派も魔王戦のパーティーに欲しい人材である。私の脳内スカウト名簿に、有力候補が一人追加された。

 

 *


「みんな集合! 今日から聖女様が練習に参加してくれます!」

「は、初めまして!ヴィリアリナ・イースティアです!よろしくお願いします!」


 演習場に集まったのは、高等部から選りすぐられた猛者たち。前世の運動部のような熱気に、私の背筋も自然と伸びる。

 

「よし! 練習を始めるよ! 今日はチームでの模擬戦を5戦! 半分以上負けた人と、魔力が2割を切った人は、部活終了後に演習場外周の走り込みね!」

「「はい!」」

(予測外のスポ根展開!)

 

 魔法の世界でのスポ根展開に驚く。なんでも、最大魔力量は生まれ持った素質だけでなく、基礎体力の向上によっても底上げされるらしい。

(魔法の世界なのに、そんな運動部みたいな……)

 前世の記憶が蘇る。運動部の走り込みは、異世界でも健全なようだ。

話が長くなったので、2話に分けます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ