第7話-③
遠くから聞こえてきたのはがやがやとした人の声と、私の嫌いなバイタルモニターの機械音。
仰向けのまま運ばれているようで、呼吸が上手くできずとても気分が悪い。
どうやら……“戻って”きたみたいなのだね。
私はゆっくり目を開ける。するとそこに居るのは――
「お、とう……さん……」
酸素マスクを付けられていて、小さい声しか出せなかった。
相変わらずうっとおしくて嫌いなのだよ、これは。
「っ!! アリアっ!!!」
意識が戻った私に気づいたのか、大きな声を上げていた。
見たことないくらいに、目を見開いちゃって。
仮にも医者だろうに、狼狽えてはいけないのだよ……全く。
「気がついてよかった……私はっ――」
「まっ、て……聞い、て欲しいんだ……おとう……さん」
遮るみたいになってごめん。
でも、少しでも気を抜いたら、また意識が飛んでしまいそうで。
「ああっ、どうしたアリア!?」
お父さんには言いたいことがたくさんある。
謝りたいこともたくさん。
でも、今は……これだけ伝えるね。
酸素が足りないのか、頭がぼぉっとしてくる。
喉も、くちも思うように、動くかわから、ない。
でも、今は伝、えるんだ……。
「おと、うさん……わた、し……ね。ま……だ、生き、て……いた……いんだっ……」
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