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戦いの女神とまで言われた天才指揮官ですが降格したので問題児を集めて新しい部署で自由にやらせていただきます!  作者: ねこ


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第36話 最前線

 今私は最前線にいる!お供のアネリーもかすり傷を負いながらも双剣を握りひたすらに戦っていた。


「良いじゃんアネリー!」

「いえ!フェスさんほどではないです!」


「ふはは!そうでしょ!」


 出来るだけ殺さない、メアリーが嫌がるから、負傷させるだけでも相手の士気は下がるし、戦力ダウンに繋がる。でも、


「小娘!その首貰った!」

「ほっ!」


 私は首を刈る一刀を避けそのまま槍を突き心臓を貫いた。そうこれは戦争で白兵戦、ならば直接命を奪う必要もある。そこに理屈は要らない。生きたいのなら相手を殺さなければならないんだ。


「おうおう、暴れてるなぁ!」

「うわぁ……貴方が来たんだー……」


 私の前に現れたのは味方ではなかった。むしろ相手にとって不足なし。


「アインレッツ・シェパード……かな?」

「いかにも!そういう貴様はフェス・ゴドーか?」

「知らない人に名前は教えちゃダメってメアリーに言われてるから教えない!」


「ふははは!いい!いいではないか!この俺にそんな軽口を叩ける度胸!武功も聞いておるぞ!お手並み拝見!」

「あはは!私は最強だから負けないよ!」


 私は槍を一本地面に突き刺し、太い槍一本に持ち替える。しかし相手は何も持ってなかった。


「一直線!貰った!」


 私の槍が突き刺す、そう思った瞬間……


「シュ……」


 なんと視界から完全消えたのだった。


「ほぇ?」


 その直後下からのアッパーが私の体を狙っていた。


「フンッ!」


 私は槍引き盾にして更に地面を蹴り空中へと逃げた。そして着地の時は隙を作る為に吹き飛んだ先の木の枝を掴んでそのまま1回転して木の枝の上に着地した。


「危なかった!おじさんは武器使わないの?」

「俺は身体こそ武器だからな!そういうお前は身軽だな!俺はお前みたいにそんな所には立てん!木が折れてしまうからな!」


 盛大に2人して笑ったあと再び静けさが戻る。私の槍は正直この人相手には武が悪い。夜ならまだしもまだ昼間……でも、やるしかない!私は上から突きに掛かかった!しかし簡単に避けられた!来るのは返しの剛拳!ダメージを少しでも逃す為に後ろに下がるバックステップをし片腕を体の間に滑り込ませた。


「フンッ!」

「あっ……やべ……」


 当たる瞬間、腕から嫌な感覚が走った。そして後ろに吹き飛んだ後木にぶつかり止まった。しかし内臓を損傷したのか口の中に血が溢れる。当たったのは腕、その後ろは内臓のある本体……一旦口の中の血を吐いてリセットする。


「腕……痺れてるけど……うん……動くね!」

「フェスさん!」

「こっちは手を出さないで!」


 アネリーの悲痛な叫びを私は一喝した。


「アネリーはアネリーの敵とやりなさい。」

「でも!」

「いいから……邪魔しないで……」


 ギロッと見た目にアネリーは怯んだ。まだまだ甘いと思った。さぁて……先輩の意地と実力を見せないとね!


「いいのか?2体1でもいいんだぞ?」

「冗談!こんなに楽しい相手を分け合うなんて勿体無い事するわけないじゃん!それよりさ……まだ私は生きてるよ……?」


 槍を構えて相手を見据えた私に対し、アインレッツは笑いながら突進してきた。恐らく最初のは極限の見切りだ。たぶんアインレッツの方が強い……もう一撃は耐えられない……ならば!私もスタートを切った!そして間合い入った瞬間槍を手放した!加速した槍は真っ直ぐとアインレッツの顔へ飛ぶ!


「チッ!」


 しかし左に避けた事で左目を少し切っただけに済んだ。そしてそのままのスピードのまま突っ込んでくる。しかし、私はもう何も武器がない……つまり防げない。ならばどうする?避けるしかない!先程アインレッツが見せた極限の見切りを私は遂行する。一か八か!掛け金は私の命!振りかぶってるその軌道から……


「ここだぁ!」

「なぬ!」


 私はスライディングで地面を滑って最初に地面に刺した短い槍を手に取ったそのまま槍で斬りかかるがもうアインレッツも振り向いていた。私が握ってる槍は今刃に近い場所を握ってる。私は上から降り下ろす!それを紙一重でまたも避けられた……かに思えた。


「チッ……やりやがったな……小娘!」

「へへへ!やってやったよ!」


 私はアインレッツの左腕を飛ばしていたのだ。しかしアインレッツは右腕の拳を私に叩き込んで来た。咄嗟で受けが効かずにモロに貰ってしまった。


「なるほど……待ち柄の場所を変えたか……」

「ゲホ!ゲホ!そうよ……」


 やばい肋骨逝ったかも……


 私はなんとか立ち上がって槍を構えた。


「侮ったつもりはなかったがな……喜べ、唯一この俺に傷を付けたんだ!あの世へ行って地獄で自慢するといい!」

「まだ行くつもりないんだけどなぁ……」


 軽口をお互い叩いているがお互いダメージは甚大だ。動けるのは恐らくそんなにない。ならば……と私は槍を短く持ち剣の持ち方に変えた。


「何のつもりだ?」

「正直……もう動けるのは何分もない。だけど槍で刺したところであなたには深く刺さらない。ならやる事は超接近戦で倒すしかないでしょ?」


「その目の覚悟!しかと受け取った!ならば俺も全身全霊を持って答えねばな!」


 アインレッツの体がひと回り大きくなった気がした。片腕でも何をしてくるかわからない。両方警戒だ。でも……


「いくよ……!」

「こい!」


 私は最速で走り出す!一直線へ!


「届けーーー!」

「フンッ!」


 来たのはやはり両腕でのラリアット……私は滑り込もうとした……しかしアインレッツの顔が少し綻んだ気がした。それを見た私は……即座にバックステップに切り替えた!前から飛んで来てたのは上半身を引くアインレッツ。そして下半身にまだ力が残っているのを確認した。飛び込まれる!だが、想定内だった!


「うぅぅおりゃああああ!」

「なんとーーー!」


 飛びつくより早く私は更に下へと屈んでいた。そして足を切り飛ばした!


「見事!」

「さようなら……」


 最後は首を跳ね飛ばした。とはいえ私もギリギリ……


グサッ……


「あ……れ?」


「我が主人をよくも……お前も死ね!」


 私は背中から剣でお腹を刺されていた……

 ここまで読んで頂きありがとうございました

次回更新もお楽しみに!


 槍の名手と言えばあなたは誰を思い出しますか?

今回のフェスのモデルになった方は特にないですが槍の使い手ならば自分は加藤清正さんか本多忠勝さんかなどと考えてしまいます。恐らく北欧や中国にもいるのでしょうけど私の知識不足です。みんなが思う槍の名手を是非お聞かせください!

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