第34話 防衛戦
わっちは罠を駆使ししつつ敵を足止めしておった。しかし……
「ぐっ……」
やはり多勢に無勢……徐々に体力を削られていった。
「お前たち……どけ!」
現れたのは鎌を持った男だった。
「貴様!たった1人で正門を護るとはなかなかの騎士だな!名を聞いてやろう!」
「騎士じゃないわ……武士よ。一宿一飯の恩を受けメアリーに借りを返さんとするただの人間よ!」
「恩義の為に戦うか……なかなか崇高な者だな。」
「逆に聞くはなぜ非戦闘員を狙う!武人の端くれならば弱い者を追い詰める虐殺行為なと決して許されない事くらいわかるはず……」
わっちの問いに男は眉根を寄せよった。
「確かにな……だが俺は武人であり兵士だ。上が命令すれば動く……それだけよ。」
「そうか……わっちの国では弱者を狙うは弱者にも劣る畜生といわれひとでなしと後ろを言われる。」
「貴様……異国の者か!なぜ他国の戦争に!?」
「貴様らの様な畜生に教える義理はない、教えた所でわからんだろうよ!」
わっちは刀を1度鞘に納め抜刀の体勢へ入る。
「ほぉ……初めて見るな……楽しませてくれるだろうな!」
「楽しめるかは……貴様次第じゃ!」
言うと同時、わっちらは間合いを詰めた、互いに制空権。奴の剣とわっちの刀が火花を散らしおった。
「おいおい、そんなもんかよ?」
「おいおい……なんだその馬鹿力は?」
危うく腕ごと持ってかれるところだったわい。
「もういいな……この人数相手に30人余り死傷させた事誇りに思って死んで行け!」
男の一刀が振り下ろされるが……そんな大振り当たる方が難しい……
「なーに勝手終わらせようとしておるんじゃ?」
「ぬ?」
わっちは刀を滑らせ当たるふりをしながら極限の見切りを使い大剣を外した。そして直後刀を振るう。狙い左腕、そしてその奥の心臓までを切り裂く……はずだった。
「なんじゃ……」
振り切れんかった。そしてその驚愕の時間は致命となる。
「隙ありだ。」
剣は翻ることはなかった。しかし腹に重たい蹴りが入ってしもうた。恐らく肋骨が何本か逝っただろう。
「何を仕込んでおる?」
わっちは口の中の血を吐き捨てて男に尋ねた。
「甲冑くらいは仕込んでおくべきだろう?簡単に死んではつまらんからな。」
「脳筋と思っておったがそうでもないんじゃな……」
血が口の中に溜まる。これはちとまずいかもなぁ……周りの兵たちも徐々に減り続けておる。早くこやつを消さねばならんな……
「手こずってる様ね。お客さん……」
「だれじゃ!?」
そこに居たのはまだガキと呼ばれてもおかしくない金髪の少女じゃった。背中には大剣を背負っておる。獲物はあれか……?
「誰とは心外ね……って会うのは初めてよね。どうも!第1師団より派遣されたミック・スタンです。メアリー指揮官から市民を守る砦が襲われてるから助っ人お願いって言われたのよ。」
「わっちは呼んどらんが……正直助かったわ。このままでは市民から被害が出るところじゃったわ。」
「あら?素直ですね。でも、私も人の獲物を取るほど野暮ではありません。なので周りは任せて下さい!」
「貸し1つって事じゃな!」
ミックはニヤリと笑うと敵陣に突っ込みおった。そして大剣を振るう。その瞬間一気に血が舞った。どうやら見た目とは裏腹に戦闘経験はあるようじゃ。
「こちらは急いでおる。決着を付けよう……」
「そうだな……あの小娘に好き勝手にさせてはまずいからな……終わらせる」
わっちは居合の体制を取る……次は必ず取る。勝負は一瞬……狙うは首……ジリジリと間合いを詰めていく。空気は重くなる。あと半歩……飛び込むタイミングを見計らったその時だった。
カランコロン……
楕円形の何かが転がってきよった。
「なんじゃ?」
「ちっ!」
男は飛び退きおった。わっちは少し遅れて飛び退いたが遅かった。直後火炎がわっちを包み込んだのじゃ!辺りは一面砂まみれになり、わっちは至近距離だった為に耳も聞こえんくなっておった。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
次回もお楽しみに!
戦争にもルールがあります。その中には市民や非戦闘員は爆撃、殺戮はしてはならないというものです。さて、アメリカは東京大空襲、呉空襲などさまざまな場所で民間人を殺しました。そして原爆投下……なぜこれは未だに裁かれないのか……ソ連の満州侵攻時日本人を逃す為に出した船に魚雷を打ち込んでます。
イギリスは病院船という怪我人を乗せる船をも沈没させてます。
勝てば官軍……で許されていいのかな?歴史に葬られていい事件ではないですよね?私たちだけでも知らないといけないと思いました。




