第33話 各々の戦い
ソラは住民の避難施設を、フェスとアネリーは最前線をそして私たちはというと……
「あの、ここは?」
「猟師さんたちに作らせていたのです。」
この国の猟師たちと1度会合した際私はある事を尋ねていました。
「この国で見晴らしが良く更に敵から見つかりにくい場所はありますか?」
「山ならそこら中にあるぞ?そこから高い山となると3つだな。」
「そのうちの1つに塹壕を掘ってもらえますか?報酬は弾みます。」
という事でここはその中の1つになります。
「こんな高い所に拠点を作るなんて……」
「ここはそれ以上にすごいのですよ。周りの岩壁も硬いので簡単に壊れませんし、入り口すらもわかりづらく小さいので敵もなかなか入ってこれません。」
「た、確かにくる途中も狭かったですね。」
「この場所は私とコーネリア、そしてセレナだけが知る場所です。そして私たちがもし離れた時に落ち合う場所としてここを作りました。」
ここは私たちが落ち合える場所つまりはここに来れば絶対会えるということです。作戦や危険な時はここに隠れる事で体制を立て直す事も可能になります。
「そしてここには医療セットと食料も備蓄しています。定期的に私が確認に来ますから安心してください」
「セレナさんには?」
「大体の入り口の場所は教えました。あの方なら私の考えから推察して見抜けますから。」
信頼してると言えば嘘になります。しかし、長年私の横にいた彼女ならば分かると思います。
「さぁ、始めますよ。戦争を終わらせる戦いを!」
メアリーは言ってた。私とアネリーで先陣切って暴れろって……そして最重要なのは生きて帰ってくる事。
「アネリー、いけるわよね?」
「もちろん!まだまだここからだよ!」
私の黒槍が翻る度に命は消えていく。昔、メアリーは殺さないで済むならそれに越した事はないって言ってた。そうだと思う。みんなにだって大切な人がいる帰りを待つ人がいる。でも、こんな考えでいたら自分が先に死んじゃう。ならば私は私の味方を守るんだ!
「貴様!ただの一兵士とは違うな!」
「そういう貴方もなかなかの武人の様で……」
どうやら私に当たりが来たようです。
「アネリー!みんなを頼むよ!」
「はい!!」
背中を任せられる仲間がいるのは……
「へへへ!頼んだよ!」
いいものだ!
「わっちはどうやら……外道の処分の様じゃな……」
現れたのは20から50くらいの兵団じゃった……
「貴様ら……ここは非戦闘員の避難場所じゃ。帰れ!」
その返事は……武器を抜いてのものじゃった。どうやらやる気らしい……
「ここはわっちが任された任務……絶対に通させん!」
わっちも刀を抜き構える。そして暗器を数本また片手に持つ。すると次の瞬間奴らはかけてきた。だがわっちは動かん。なぜなら……
ズドン!
落とし穴があるからじゃ。第2師団とやらがそこら中に罠を仕掛けておる。正面はまだ可愛いもの、本命の罠は死角、壁を登る時に発動する物が多い。
「罠が多いなら遠隔で……」
カッ
カッ
カッ
「甘いのはどちらじゃろうな?」
わっちの持っていた暗器はクナイ……この距離の投擲なら当てられる。頭を狙うことも出来たがそれをして引き金を引いた際誤射となり後ろにいる者たちに当たる恐れもある。ならば先に武器を使用不能にしてしまえば良いだけじゃ。
各々の戦いが始まりました。私たちも動くとしましょう……
ここまで読んで頂きありがとうございました!次回もお楽しみに!
見張り台は高い場所へ、高い場所は低い場所より有利な場合がほとんどです。ペリリュー島、硫黄島でも見張り台は強固にしていました。地の利を活かすこれも戦術の1つですね。




