第32戦 遊撃手
翌朝の事です。パウレル子爵家で火災があったと大大的なニュースになったのは……そして夕方ごろマーヤとセレナが私たちの拠点へと姿を見せました。
「大方のスパイの皆さんは焼却したわ。これで作戦が筒抜けになることはないはずよ。」
「やる事が相変わらず派手ですね。」
「あと、マーヤはもうしばらく借りるわよ。書類整理とかに使わせてもらうわ。」
「マーヤが良ければ私は止めません。こちらの仕事にも何かしらの利益になるかもですから……」
私はマーヤを見るとマーヤは頷きました。
「大丈夫そうだから引き続きマーヤの事お願いします。」
そうして2人は帰って行った。
「アネリーもご苦労様でした。」
「ありがとうございます。でも、やはり社交界みたいな場所は私には向かないです。」
「これも訓練てすよ、これから暗殺なんかの任務ではドレスで侵入し任務を遂行させて帰還なんて事も多々あるでしょう。」
「お姉様はやった事あるのですか?」
私とコーネリアは顔を見合わせて速攻で顔を背けた。確かにやったことはある……あるのだがなんとも気恥ずかしいものだったのだ。
「それはもちろんありますよ。」
「次回があるなら引き受けませんがね。」
苦い思い出を思い出して私たちは作戦を考えます。
「住民の避難は終えてますね。」
「はい、敵も流石に民間人は狙わないでしょう。」
「狙おうものなら他の国からも報復に遭いかねないですもんね。」
戦争にもルールはある、捕虜には人道的な扱いを、拷問の禁止、民間人への攻撃……これらは禁止されている。しかし……
「守ってるのってあんまりいないですよね。」
アネリーの言う通りです。特に拷問に関しては口を割るまで行う事がほとんどだ。
「だったら強くなればいい。」
「じゃな。」
フェスとソラが言う。しかしそうならないから難しいのである。
「そうね……では2人には攻守で分かれて欲しいのだけど頼めるかしら?」
「ガッテン!」
「任されよう!」
「では、フェスは地理に詳しいので攻撃でソラは守りをお願いします。」
この前の様に前線で喧嘩されても困るための判断、しかも戦闘力は申し分ない。一騎当千の最高戦力を贅沢に使えるのだからありがたい話だ。
「なんじゃ、ワシは楽な所で良いのか?」
「楽ではないですよ?恐らく強襲を行う部隊もありますから。」
そんな事例は多々あります。何度も見て来たのだから……
「だから気を抜かないで下さいね。フェスの相方にははアネリーお願いします。」
「はい!」
初めての前線ですが、フェスと特訓してかなりのレベルになっています。それにアネリーならフェスも力比べはしないはず、あとなんだかんだと下の者への面倒見も良いですし、大丈夫と思ってます。
「私とコーネリアは……遊撃手として動きます!」
「あの……それは正気ですか?メアリー様……」
コーネリアの反応はわかります。ですがこれには作戦があります。
「今回の作戦な鍵は私とコーネリアです。フェスやアネリー……加えてソラにも関わりますから。」
「意味がわからない。説明して!」
「相手はこちらの土地が欲しい、でも、こちらは進軍の必要はないのです。」
「そうですね……」
「ならば向こうは何をしてくるかわかりません。挟み撃ち、人道に外れた作戦、なんでもありと考えます。」
「つまり、私たちが挟み撃ちに合わないように動くの?」
「そういうことです。私とコーネリアの機動力ならば倒した後の移動も素早く行えます。」
4人の反応はまずまずでした。が……これが最善なのをこれから証明してみせます。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回もお楽しみに!
史上最悪の作戦といえばインパール作戦をご存知ですか?
この作戦は食料などの物資を軽視した結果、開始から撤退までで戦死者より餓死と病気で亡くなった方が多かったです。日本軍の大本営がもし食料や物資を軽視しなければガナルカナル島でもそんな事にならなかったかもしれないですね。餓死するまで戦ってくれた英霊たちに感謝!




