第31戦 強襲
2日後、私とアネリーで会場へと足を運んだ。
「ここは……バウレル子爵のお屋敷ですね。」
「流石名家の子ね。あなたには主人を惹きつけてて欲しいの……できるかしら?」
「はい、姉からも恐らく私はセレナさんを動きやすくする為の行動を取るようにと言われてます。」
流石コーネリアだ。よく分かっている。そしてこの子にそれまで教えてるのは流石の一言だわ。
「貴女は子爵の足止めをお願い、私はその間にやることをやるから……」
そうして作戦が決まった。マーヤがここにいないのは別行動をしている為だ。
「それじゃあアネリー、お願いね。」
「わかりました、ただ……パウエル子爵にイラッときたらやっちゃっていいですか?」
あ、やっぱりコーネリアの妹だとよくわかった。あの子も大人しそうに見えて感情的になるとやる事がえげつないのだ。
「いいわよ、やり過ぎには注意ね。」
「それは半殺しくらいで止めておけという事ですか?」
「3/4までは許しましょう!」
「わかりました!」
こうして作戦は纏まった。中のパーティ会場に入るのはアネリーのみ、私はあくまでも今回は従者だから外で待つ……フリをして屋敷の中へ潜入、本当の密会場所へと向かう。
「これはこれはアネリー嬢にお越し戴けるとは幸栄ですね。」
「お出迎え痛み入りますわバウレル様。今宵は楽しませていただきます。」
アネリーがバウレルの気を引いてるうちが勝負になります。私はこの屋敷の構想をフルートから聞いていました。その中で怪しい場所は2ヶ所、その場所は明らかに構造上の不可解な点があった。それはつまり……
「あったわね。隠し部屋!」
バウレルは恐らく利用されてるだけだ。アイツ自体は何も関与はしてないだろう。恐らくこの屋敷の仕組みすら知らないかもしれない。だから上手く使われてるだけのうつけなのだろうがそのうつけのおかげで私もここに辿り着けた。
「やっぱり全員いましたね……」
「貴様は……セレナか!何故ここに!?」
居たのは法務大臣や官僚、中には出世が約束されてる若い奴らもちらほら……なるほど根幹から最早この国は腐ってたみたいだ。
「何の集まりかは聞かないでおくわ。その代わり全員行政執行させて頂く!」
「貴様は確か騎士団出身だったがこの人数の護衛を相手に出来るのか?」
悪魔の様な顔で私を見下す法務大臣。まぁそうだろう……相手は私1人に対し護衛はざっと15名……しかしここで戦うのは確かに部が悪い。なのでこうするのだ。
「これ……なーんだ?」
私が手に持ってたのは……燃える液体、それを高らかに放り投げた。そして瓶が床に落ち破れた。その次の瞬間私の後ろから矢が飛んできた。そしてそれには火が……そうこれはマーヤだ。予めマーヤの弓の射程距離をメアリーに聞いていたためその距離の場所で待機させていたのだ。まぁもしもう一つの場所だったら自分でマッチを擦って火をつけてたでしょうがね。
一瞬にして辺りは火の海となる、そして私は扉から1番近い位置に居た為にすぐに逃げ出した。そして扉を閉めて近くにある家具で扉を塞いだ。裏切り者には相応の罰を……
そして時期に火の手は屋敷内にも広がる。表のパーティ参加者は続々と逃げ出してきた。そしてそこにはアネリーの姿も。
「危ない危ない。もう少しであのおっさんを殴る所でした。」
「第一声がそれ!?まぁこちらも焼却処分は完了したから引き上げるわよ。」
これで西の国の諜報部は消えた。恐らくあの中には他の他国のスパイも混ざって居ただろうが一網打尽に出来たのだから良しとしよう。そこからマーヤと合流し、アネリーはそのまま第21師団へ戻りした。
(私の仕事はひとまず終わりよ。あとは任せたわよ。メアリー……)
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに!
今日は終戦の日……日本が戦争を終えた日ですが同時に負けた日でもあります。でもそれでも今の日本があるのは戦ってくれた先人たちのおかげです。私たちは先人たちに胸を張って日本は素晴らしい国にしたと言えますか?この日はそういう事も考えていきたいですね。
沢山の方々が己の命と未来捨ててまで繋げてくれた未来です。どうか彼らの分まで生きて下さい。




