第九話 ぶっつけ本番!
とうとう受験が始まる。ノベナガは果たして、合格できるのか・・・
受験は元来、受験するその学校で行われる。つまり、ノベナガの目の前にあるのは、武専の東京舎と言うわけだ。ノベナガは目の前の光景が信じられなかった。目の前にあったのは、巨大な三つのビルだった。それだけならノベナガもそう驚かなかっただろう。ノベナガの目に止まったのは、そのビルたちの間に建っている巨大なお城だった。しかも、ビルとお城が連絡橋で繋がっていて、それが何十、何百とついている。「ここが、俺が入る場所なのか・・・」ノベナガは期待と同時に、不安になった。こんなに立派な場所だ。きっとノベナガ以上に努力してきた猛者たちが集まっていることだろう。バスの中で他三人は「小さい頃から勉強してきた」と言っていた。ノベナガは深呼吸して、周りと一緒に、会場へ向かっていった。どうやら、会場はその中の一つのビルの中らしい。受付に行くと、受験番号867番と書かれた紙を渡された。周りに続いて行くと、エレベーターに搭乗することになった。しかも、階の階数はなんと35階まである。試験官と思われる人が6階のボタンを押すと、エレベーターはゆっくりと上がり始めた。6階についた。ノベナガは緊張に押しつぶされそうだった。近くにあった水道の水を飲んで、吐き気をなくした。自分の教室を探していくと、奥から4番目の教室だった。1クラス三十席ほどのようだ。開始まで後十分ある。五分前には戻って来るようにと書かれていたので、ノベナガは早めにトイレに行き、すぐ戻ってきた。
そして、開始五分前。国語の問題用紙が配られた。開始まで、四分、三分、二分・・・。「では・・・。始め!」試験官の声と同時に、ノベナガは問題を解き始めた。問題1. 問1 カタカナを漢字に直しなさい。ア 「ジョウキ」イ 「コウフン」問6 「さくらはもう何も聞きたくなかった」の時、さくらのお父さんはどんな気持ちだったかを文章中の言葉を使い、三十字以内で説明しなさい。
「始め!」 問題3 問5 図1の物体に図2の物体を合わせ、できた物体の体積を求めなさい。また、直線Aは直線Bと同じ長さである。
そうして、理科、社会、と続き・・・。「やめ」とうとう最後の科目の英語が終わった。ノベナガは全身の力が抜けて行くのがわかる。ノベナガは休憩したかった。しかし、まだ終わったわけではない・・・。その時、放送が流れる。「これで、一次試験は終わりです。二次試験はこの五十分後後に開始します。受験生の皆さんは試験官に続き、バスに乗り込みなさい。」放送が終わり、廊下に出たノベナガは、あっという間に人波に飲まれてしまった。もみくちゃになる前に、ノベナガはエレベーターに乗り込み、バスの方へ向かった。前の方を見ると、イエヤーズ達の頭が見える。人混みを掻き分け、ノベナガはイエヤーズ達の方に向かった。そうしているうちに、なんとかイエヤーズ達と合流できた。四人とも、「ひとまずバスの部屋を確保しよう」と言う意見だった。そうこうしていると、ようやくバスに乗ることができた。四人は人がこなさそうな4階の部屋に入り、席にもたれた。しばらくは四人とも、試験の一つが終わったことに、喜びを感じていた。




