{1−3}特別なことよ〜〜〜おこれ〜〜〜
未奈が言ってた通り6時間目は自習となり私は黙々と勉学に励んでいた。
誰一人喋る人はいない。
受験生と言うこともあり皆集中している。
(暇〜)
基本的に家で勉強しているしそこまで急ぐ必要はない。
(特別なことでも起こればいいのに…)
まあそう簡単に起こるはずもなく夢の願いは虚しく散っていく。
(眠い、寝よっかな、〜)
そんなことを考えながら瞼を閉じる。
妄想に入るのが好きな夢はいつもどこか夢心地だ。
正直言って友達と喋ってる時以外はいつもどこかぼーっとしている。
(今日はどんな妄想に入ろうかなぁ〜)
そんなことを考えてるうちにチャイムが鳴る。
「鳴っちゃった、」
(もう少しで妄想の中に入れたのに、)
ちょっと残念だが時間の進み、しょうがないと思い帰る準備をする。
座って固まっていた体を伸ばしロッカーから宿題をとる。
「夢〜!!!」
「わわ、、」
「マジ自習神すぎる〜!!!神様に感謝だわ〜!!」
「よかったねぇ」
(神様に感謝………か、)
「神様に頼りすぎ〜」
「勉強の時間は神の時間だよね〜」
紗奈はちょっと呆れ気味、未奈は相当勉強が好きなんだろう。
「そろそろ帰りの会始まるよー」
「ほんとだ!!」
「じゃあ廊下で待っててね〜」
そう告げて三人は自分の机へ戻っていった。
@ @ @
普通に帰りの会は進み最後の挨拶をして解散となった。
この時皆一斉にドアへ向かう。
私はその時の波に飲み込まれながら廊下へ出る。
陽菜達に待っててと言われたため廊下をぶらぶらしながら待つ。
今週は三人とも掃除当番なので待ってる間は一人だ。
(暇だな〜)
妄想の世界に入ることも出来るがそうするとあまり外に意識を向けられなくなる。
ちらっと教室の中を見て掃除の進み具合を見る。
(あ、もうすぐ終わりそう)
最後に机の位置を調整しているだけだったのでもうすぐ来るだろう。
ぼーっとしながら廊下を歩いてると教室から三人出てきた。
「遅くなってごめ〜〜!!」
「帰ろ〜」
「ね〜帰ろ〜!」
明るい声が聞こえて少し安心する。
「うん、帰ろ〜」
そう返事をして下校する。
未奈と紗奈は違う方向なので学校内でお別れだ。
「また明日〜」
「バイバイ〜!」
「うん!また明日〜」
「じゃあね〜!!!」
そう告げて陽菜と一緒に校門を出る。
「明日も自習がいいな〜」
「そう簡単には自習にならない気が…」
「神様にお願いすれば大丈夫!!」
「えぇ〜」
今日はやけに神様トークが多いなと思いつつもその思いは個々に潜める。
「じゃあここで〜!」
「バイバイ〜」
そう言って陽菜とも別れる。
一人で歩くと静かだ。
(一人は嫌いじゃ無い、寧ろ好き)
どんなことよりも夢は妄想が好きだ。
友達といても。
「明日もいい日になるといいな〜」
そんなことを一人呟きながら家へと歩いていく。
@ @ @
「ただいま〜」
誰もいない家に帰りを告げる。
帰ってすぐに勉強をやるのがルーティンだ。
リュックサックを置き勉強道具を机に置く。
座ってシャーペンを取り勉強に取り掛かる。
(う〜ん)
誰にも教わって無いため自分の知識と参考書を紐付けながら問題を解いていく。
(よし!)
「終わったぁ〜」
時間的に夜ご飯かなと思いながらキッチンへ向かう。




