{1−2} 勉強はこの世の悪です☆ dy陽菜
「宿題なんか、、、テストなんか、、、この世から消え去れ☆」
陽菜がなんか言ってるな〜思いながらノートを見返す。
「どうやったって無理でしょ」
鋭いツッコミを紗奈が入れる。
「わかってるけど〜!!!でも嫌なものは嫌なの〜〜〜!!!!」
相当な勉強嫌いなのだろう。
「神様にでも頼めば〜?『この世から宿題やテストを無くしてくださいー!!』ってー」
「出来るものならとっくにやってる〜」
「そりゃそうか」
そんなことをぐちぐち言いながら二人とも手は動いてるので一安心。
「神様なんているはずないのにね〜」
と隣にいる未奈が言う。
「そーお?意外と居そうだけどね」
私は神様は居ると信じてる。
「いたらとっくのとっくに姿見てると思うし〜」
それはごもっともな意見だ。
私だって姿を見たことないし、何か証明出来るものは持ち合わせていない。
「意外と人見知り説〜」
「神様が人見知りな訳ないじゃん〜!夢とは違ってね」
うぐぐ、と言いづまる。
私は基本的になんでも出来る優等生ちゃんだが一つだけ、と言っていいのか幾つかダメなところがあった。
その一つが人見知りのあがり症。
初めてこのクラスが発表された時二年生の時一緒だった人が誰もいなくてショックで倒れたことがある。
自己紹介の時もだ。
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「は、ははははは、じめま、まままままま、しし、てててててて」
と壊れたロボット状態になってしまったのである。
基本的に誰にでもフレンドリーな夢だが初めての人にはめっぽう弱い。
ただ救いだったのは私は交友関係を結ぶのが得意というところだ。
人見知りであがり症なのに人と仲良くなるのが早いといまあ、変人なのだ。
でもそのお陰で今は仲良し四人組が出来ている。
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「あの時の夢と今の夢を見るとほんとに同一人物か?って思っちゃうよ〜」
ぐさっ、と心から音が聞こえた。
「もう、あの頃の話はしないで…」
普通にメンタルが傷つく。
普通の人ならこれくらいはなんてことない会話だろうが夢には違う。
これも手で数えられるほどのダメなとこの一つ。
今や未来を見ている夢にとっては過去の話は大の苦手。
というかメンタルがぼろぼろになって動かなくなってしまう。
という過去が苦手な豆腐メンタルちゃんである。
「あはは〜、ごめん、ごめん」
と軽く謝ってくれる未奈はなんだかんだでいい子だから許してしまう。
嫌いにはなれない存在だ。
「そ、そろそろま、かい、のチャイムが、、」
神様トークや過去トークをしているうちに休み時間の30分はあっという間に過ぎていった。
陽菜が言ってる魔界のチャイムとは普通のチャイム。
ただ陽菜にとっては授業が始まるということを教えるチャイムになるので陽菜は魔界のチャイムと呼んでいる。
紗奈も意外と今回の単元が簡単だったのに気づいたのかるんるんと授業準備をしにいく。
なんだかんだ、この四人で勉強が嫌い兼苦手なのは陽菜だけだ。
「ほら〜陽菜、授業準備しにいくよー」
そんなことを言いながら未奈が陽菜の制服を引っ張り陽菜を机に連れていく。
多少苦笑いをしながらも少し面白い光景だなと思ってしまったのは秘密だ。
「ん〜〜〜〜」
と私も背伸びをし授業準備に取り掛かる。
そうしてしっかりと『魔界』のチャイムはなりテストが始まった。
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「ふぅ〜〜〜〜、終わったぁぁぁぁぁぁ」
と陽菜が一息ついている。
「どうだったー?」
私も陽菜に聞こうとしていたので紗奈の聞くタイミングに心の中でナイスという。
そして陽菜の口から出てきた言葉は。
「あったりまえに全然解けなかったよ????」
「「「うん、予想通り」」」
と言う言葉が見事二人重なった。
「みんなして酷くない?!?!」
「そんなことナイヨー」
「ナイナイー」
「キノセイ、キノセイ」
棒読みで適当に返事をする。
まあ陽菜には言葉の棒読みと言う概念は無いので特に何も言ってはこなかった。
「そういえば今日6時間目自習らしいよ〜」
私の『自習』と言う一言にもちろん反応する陽菜。
「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!勝ち組ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
多少うるさいなと思いつつも陽菜には嬉しい言葉だったのだろう。
「よかったねー」
と未奈も反応してる。
「んじゃ、先生に怒られる前に席座りますか」
「だね」
そんな言葉でみんな席に戻っていった。
この後、大変なことが起きるのも知らずに_




