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暴君姫と7人の勇者  作者: 礫(レキ)
第2章 サウスウエスト大陸編

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ep17-5 空中都市出発前夜

グレンがモニタを見ながら、

「どうする?」

と、カインに聞いた。


カインが、モニタに向かって、

「早く帰って来い、馬鹿者!!」

と叫んだ。


『ど、どうやれば…』

「こっちに戻ると強く念じろ!!」


カインは、いつも出さない大声を出して

疲れ切ってしまったようだ。


しばらくすると、ツイストが戻ってきた。

「いやぁ~。死ぬかと思った。」


ツイストが帰ってきたところで、カインが

全員に向けて、出発の話を切り出した。


「明朝、北の都市に向けて出発する。

 恐らく北の都市の更に北に強制施設が

 あると思われる。

 だから、今日は体を休め…」


ツイストが絡んできて、

「そんなこというなよ〜。今日は夜通し

 飲もうぜ。」

と言って、酒場にカインを連れて行って

しまった。


「じゃ、我々も行くか。」

「はい。」

グレンの腕にナギが飛びついて、酒場の方へ

歩いて行った。


酒場に着くと、ツイストとカインが

揉めていた。

「大体、僕はまだ未成年なんだからこんな

 とこにいてはダメなんだ。」

と言って逃げようとしている。


グレンがカインを宥め、

「ま、必ず酒を飲まなきゃいけないわけ

 じゃないから、飯でも食べなよ。」

と言ってカインを踏み止まらせた。


リンク達も合流し、夕食&宴会が始まった。


「いやぁ~、今回も大変でしたね、

 グレンさん。」


ナギが、ツイストとグレンの間に割って

入って

「お前がいうな!お前が一番迷惑かけたん

 だろうが!?」

(早いな〜、早くも酔ってるよ…(汗))


「いやいや、何回言われても覚えてない

 れすからね。へへへ。」

ツイストは、千鳥足で席の周りを、ウロウロ

し始めた。


「僕は、だからこんな所にいたくない

 って言っただろ!

 こんな連中といると頭が腐る。」


「いいから、ここに居なよ。」

リンクがほろ酔いでカインを引き留めた。

カインは、心なしか顔が赤い。


すかさず、ナギがからかった。

「アレレ?カイン君、顔が赤いんじゃない?

 カレンお姉さんに怒られちゃうよ。」


カインは拳を震わせて、

「お前、いつか殺す。ヽ(`Д´)ノプンプン」

と、小声で言った。


フラフラしているツイストが、衛兵の集団に

派手にぶつかった。

あ〜あ、やっちゃったな。

グレンは気は重いが放置するわけにも行かず

立ち上がった。


衛兵の中の一番年配の兵士がツイストを

掴まえて、

「お前、姫様の息子なのか?」

と言って、目をウルウルさせて近づいてきた。


「止めてくれ、俺にはそういう趣味はない。」


年配の兵士は他の衛兵に抑えられて、

「爺さん、嬉しいのは判るが準王族扱い

 なんだから俺等が絡んだらみんな首が

 飛んじまうぜ。」


グレンは、兵士たちに

「構わない。その兵士に話をさせてやって

 欲しい。」

と言った。


年配の兵士は、グレンの手を握りしめ、

「スマンな。これで心置きなくいつでも

 死ねる。」


ツイストは明らかに嫌そうな顔をしていた。

「なんで、酒場で爺さんの話なんか聞かな

 きゃいけないんですか?」


「まぁ、いいじゃないか。聞かせなきゃ

 いけないやつがいるからな。」

と、言ってグレンは微笑んだ。


「ワシは、お前のお袋さん、姫様に謝らな

 きゃいけないのだよ…、ワシが弱かった

 せいで姫様を国王にできなかった

 申しわけない…。」


 ボロボロ泣く老人にツイストは、

「俺が言うのもなんだけど、あんなの国王に

 したら大変だよ…失敗してよかったんだ、

 それに、母さんは楽しかったって…

 死ぬ間際に言ってた。」

 と言って老人の肩を叩いた。


 その時、ツイストの背中から羽が生え、

 号泣したツイストの母が降臨した。

 「ミンツ!済まない、苦労をかけた。」


老兵は頸を振り、

「勿体ないお言葉です。私は姫様に何を

 すればよろしいでしょうか?」

「私は現世のものではない…願わくば、

 息子の力になってほしい。」


その場で衛兵集団が、大声で

「御意!」

と叫んだ。


ツイストの母はそれを見て微笑んで

消えていった。 


グレンは、衛兵の一人に話しかけられた。

「あんたらどこに向かうんだ?」

「北の強制施設に我が国の国民が捕らえ

 られている、まずはそれを救う。」


衛兵は頷き、

「我らに出来ることがあれば、協力は

 惜しまない。」

と言って帰って行った。


「お〜い。オレたちもそろそろ帰るぞ。」

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