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暴君姫と7人の勇者  作者: 礫(レキ)
第2章 サウスウエスト大陸編

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ep17-4 空中都市出発準備

「なんなんだ。君達その目は?

 僕がなにか悪いことでもしたというのか?」

と、カインが全員の悪意のある目線に

文句をつけた。


珍しくリンクが口を開いた。

「申し訳ないが、音信不通になった時といい、

通信が回復した時といい、情報共有が遅すぎ

ないか?」


カインは不機嫌そうに、

「言い忘れたとは言ったが、通信回復の件とは

 言ってないぞ。」

と言った。


「違うの?」

ナギがすかさず突っ込む。


カインはナギを横目で見て、余計なことを

という表情で、

「ま、違わないが…。」


「意図的に遅らせたのか?」

と、リンクが問い詰める。


「あのあと、すぐに繋がって言い出しにく

 かっただけだ、他意はない。」


ナギがキョロキョロして、

「最近あの煩いのを見かけないけど、

 どうしたの?捨てた?」

と、毒を吐く。


「捨てられるものなら、とっくに捨てて

 いる。乗り物と偵察機を製作中だ。」

と言って、外を指した。


グレンが引き攣った顔で、双方をなだめる様に

「ま、その辺にして、ゼノン達はどんな様子

 なのかな?」

と言って、場の空気を和ませるのを試みてみた。


カインは、端末を操作しながら、

「こんな感じだ。」


『グレン!聞こえるか!?』

(煩いな。相変わらず元気ということだな。)


『こっちは、別の大陸にいるみたいだ、

 そっちが来るまで待つことにしたぞ。』

(ん?いつの間にか追い越されたのか?)


『カイン君元気ですか?カレンです。

 レムとは仲良くしてますか?

 困ってることあったら連絡して下さい』


『ツイスト!!』

ツイストがビクと条件反射のように反応した。

『なんで連絡しないの!まさか…女が出来た

 わけじゃないでしょうね!#(怒)』


「もういいよ…キツイって。一方的に意味も

 なく怒られるのは嫌だよ。」

と、ツイストがカインに止めてくれる様に

懇願した。


「これ3割くらいだからな、ホントはもっと

 長いぞ、それを一応全部聞いてるんだから、

 大変さをわかって欲しいものだよ。」

とカインは肩を竦めながら言った。


まだミアとかエルとかキサラという面々が

いなかったから毒が少なかったのかも

しれない。


「カイ〜ン。出来たよ。」

レムが外から戻ってきた。


「愚民ども、レム様が貴様らのために

 乗り物を用意してやったぞ。

 ありがたく思え!」


レムに連れられて、宿屋の裏手に行くと、


小型の空中機動兵器みたいのが数台と

スケボー見たいのとバイクみたいのが

置いてあった。


「これがカインとレムのだよ」

とレムが指差したのは、2人乗りっていうか

ほとんど1人なのに、かなり豪華な作りに

なっている。


「こいつらが、ナギ、リンク、タウ、ヘイズ

 が乗るヤツだよ。」


リンクが、レムを睨んで

「少し狭くないか?タウ様をこのような

 ものに乗せるわけには…。」


レムは、舌打ちをして、後部座席を強めに

押すと、

後部座席が広がった。


「おぉ。コレなら良いな。」

と、リンクは感心した。


「当たり前だ。馬鹿者、私が作ったものにケチをつけるなんて1000年早いわ。」

と、レムは憤慨していた。


「グレン殿はこのバイクで、お前のはその

 板切れじゃ。」


「ちょ、ちょっと待ってよ。差がありすぎだろ、

俺のヤツって、もはや乗り物じゃないじゃん。」


レムが苛つきながら、

「文句を言わず、とりあえず乗ってみろ!」


ツイストが乗ると、急浮上して、どこかに飛んでいっとしまった。


ナギがレムに、

「アイツ、どこに飛んでいったの?」

と聞いた。


レムは首を傾げて、

「頭の中で目的地を設定して…予想時間に

 見合った速度で行くはずなんですが…

 どこに向ったかはわかりませんね。」

と言った。


「あ、でもどの乗り物にも、全員の位置が

 表示されるようになっているので…。」


カインがボソッと呟いた。

「北の都市の防空圏に入ったみたいで、攻撃を

 受けてるみたいだぞ。」


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