ep16-7 地上へ続く道
ゼノンは、2体のゴーレムを相手に苦戦を
強いられていた。
ゴーレム強力な打撃が容赦なく、ゼノンに
叩きつけられる。
片方のゴーレムからの防御をしても、もう
片方から打撃を受ける。
巨漢のゼノンをでも、複数体のゴーレムを
相手するのは厳しそうだ。
ゼノンの苦戦を見て、我慢出来なくなった
キサラは、一体のゴーレムの額のルビーに
向けて剣撃を放った。
「だいたい、こういうケースは額の宝玉を
狙うもんだ。」
と言って額の宝玉を破壊した。
額の宝玉はバラバラになり、ゴーレムも
バラバラになると思われたが、
崩れたゴーレムの中で宝玉の欠片が再生
して行き、再びゴーレムが立ち上がって
きた。
「う、嘘?」
キサラは絶句してしまった。
キサラが宝玉を壊した結果、ゴーレムは
20体を越える数になった。
「お、おい。(汗)
これ、どうするつもりだ?」
ゼノンが、半笑いでキサラに質問を投げた。
「わ、悪気はなかったんだ
ま、まさか、宝玉を再生して数を増やす
とは…」
ゼノン達は、いつの間にか、周囲を囲まれて
下に降りることも上に上ることも出来ない
状況に追い込まれていた。
一体のゴーレムがミリネ達に襲いかかり、
ケイトとエリーが気絶してしまって、
庇ったミリネは動けなくなってしまった。
ゼノンはミリネ達のところに行こうとしたが
5体のゴーレムに囲まれて身動きが取れなく
なってしまった。
その時、ノアに対して複数のゴーレムが攻撃
を行った。
キサラも援護に行ったが間に合わず、万事休す
かと思ったが、次の瞬間ノアが光で包まれ
ゴーレム達は吹き飛んだ。
「え?」
ノアのつけていたペンダントが凄まじい光
を発している。
ノアがペンダントに触れると、
『願いを念じよ。』
と、ペンダントから声が発せられた。
ノアはペンダントを握りしめ、
「ゴーレムを倒して、みんなを助けて。」
キサラが軽く突っ込む。
「念じてないけどな。目一杯叫んでたけどな。」
すると、ペンダントから赤い光が発せられて、
ゴーレムたちを消し去って行った。
ノアはそのまま、そこに座り込んでしまった。
「腰が抜けて、動けません。」
「疲れた、一休みしよう。」
と、ゼノンが言ったので休むことになった。
ノアの近くにエルとカレンがやって来て、
「なんなのそのペンダント?」
「別れ際に精霊さんに頂いたんです。」
エルはペンダントを睨んで、
「なんだか怪しいわね。あの精霊、
何か企んでないでしょうね。」
キサラは怪我をしたミリネの手当てを
していた。
「これでなんだか大丈夫か?」
「そうね、あとは2人が起きれば回復術
でなんとかなると思うわ。」
ミアは砂になったゴーレムを見て頸を
傾げていた。
ゼノンがミアのところに行って、
様子を伺った。
「どうした?」
「コレっておかしくない?
切っても、死ななかった奴が光浴びただけで
砂になるなんて。」
「と、いうと?」
「指輪で動き出したし、精霊の仕業よ。」
ゼノンは考え込んだが、
「考え過ぎじゃないか?そんなことする理由
がないだろ。」
ミアは頸を振って、
「これだから、ゼノンは頭空っぽなのよ!
あのね、あいつは私たちに恩を売って、
その代償に何かさせる気なのよ。」
と、ゼノンに説教をした。
「恩ね…。ま〜あ、なくはないか。」
「それ以外無いわ。精霊には要注意よ。」
(意外とガードが硬いみたいじゃな、
しばらくこのペンダントの中で様子を
みるか。)
「じゃ、上行くぞ。」
ゼノンが、4階に登る階段を上がって
行ったところ、かすかに光が見えた。
「おい!光が見える。地上かも知れないぞ。」
全員4階まで上がると、
微妙な雰囲気になった。
…
ミアが、感想を言った。
「地表に出ると思ったのにね…山の上とは
思わなかったわ。」
カレンが、モニタを見ながら、
「位置が特定出来ました…。別の大陸みたい
ですね。ここは、
ノースウエスト大陸の様です。」




