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暴君姫と7人の勇者  作者: 礫(レキ)
第2章 サウスウエスト大陸編

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ep16-6 謎解きの行方

全員の視線は3つ目の宝箱に集中していた。

2つ目で、指輪が出てしまったから当然

ハードルが上がってしまっている。


しかし、よく考えた方がいい。

二重底の中に指輪を上回るお宝なんて

そうそう出てこない。


だが、今その言葉を言うものは、相当な

覚悟が必要で、その覚悟を持っている者

はこの場にはいなかった。


「よし、3つ目行くぞ。」

エルが3つ目の箱の底を叩くと、

コンコン。


「え?」

一同、自分の耳がおかしいのかを疑った。

エルが念の為、もう一度箱の底を叩くと、

コンコン。


明らかに、箱の中から叩き返している音が

聞こえる。


この時点でお宝熱は冷め、不気味な箱の中

の生き物との戦いとなった。


「ほれ、ノア。箱開けたいのだろう?

 やっていいぞ」


ノアは嫌そうな顔で、

「そういうのばっか押し付けるんだから。」

と言いながら、恐る恐る底板を上げてみる。


何かが飛び出して、ノアの頭の上に乗っている。

ゼノンは槍をノアの頭の生物に突きつけた。


「ちょっと、待って、待って(汗)

 いきなり、串刺しは無しだよ。」


カレンが怪訝な表情で、

「コレってなんでしょうか?」


ミアが、興味なさそうに

「ネズミじゃないの?」


「モグラにも見えなくはない。」

と、エルも興味なさそうに言った。


ノアの頭の上の生物は、頸を振って

「全然違うよ、大地の精霊だよ。」


シーン。…。


「あれ?リアクションが薄いな。驚かないの?」


ゼノンが、ため息まじりに、

「悪いな、前に会った精霊が役立たず

 だったんでな、またかという感じだ。」


「いやいや、私は絶対に役に立つよ。」

と、自信満々に言ったが誰も取り合わず、

出発の準備を始めた。


「君等は何が望みだい?」


エルは、精霊に向かって指を差し、

「出来もしない事を口走らやがったら、

 丸焼きにして喰うからな!」

怒りをぶち撒けた。


宝の代わりに出てきたものがあまりに

チープすぎて、落胆が大きかった様だ。


ノアがちょっとバツが悪そうに、

「ゴメンね、精霊さん。きっと良い人が

 拾ってくれるよ。」

と言って、みんなのところに戻ろうとした。


(私は捨て犬ではないんだが…。)

「ま、待て。これをやろう、何かの役に

 立つだろう…売ったりしまわぬようにな。」

そう言って、精霊はノアにペンダントの

ようなものを渡した。


ノアはもらったペンダントをつけて皆んなの

ところへ戻った。


ゼノン達は中央の階段を登って行くと、

三階の入口にはドアがあり、鍵がかかって

いるようだ。


早速、宝箱に入っていた鍵を試してみた。

ガチャ、開いた。

歓声が上がった。

本当に宝箱の鍵で開くんだ。


3階に行くと、4階に続く階段を防ぐ様な

格好で、ゴーレムが横たわっている。


全員、4階に着くと絶句した。

ミアがエルを小突いて、

「これ、どうするのよ。」

と言ったが、エルは半笑いで、

「私に聞くなよ」

と、返した。


ゼノンは槍でつついたが反応はしなかった。

「どうしたものかな?」


カレンがゴーレムを見て、

「額のルビーみたいな石ですけど、

 この指輪に似てますね。」


エルがカレンから指輪を取り上げ、

ゴーレムの額の指輪と比較してみる。

エルが、みんなの方に向かって、ゴーレムに

背を向けて喋り始めた。

「確かに、似ているかも知れないな。」


ゴーレムが静かに動き始めた。

「あ、あぶない。う、後ろ!!」

エルが引き攣った顔で振り返ろうとしたら、

頭の上からゴーレムの拳が振り下ろされた。


ガチン。

既のところで、ゼノンの槍が、ゴーレムの拳を

抑えた。

「エル!早く逃げろ!」


エルは慌てて逃げ出し、壁際まで退避した。


ゼノンは、槍を高速に振り下ろしゴーレムを

真っ二つにしたかに見えた。


「や、ヤッター。流石だね、ゼノン。」

と言って、ノアが近づくと、

「ま、待て!」

ゼノンが制止する。


ゴーレムが、2体になり、起き上がろうと

している。

ま、不味い、弱点をみつけないと、確実に

やられる。


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