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暴君姫と7人の勇者  作者: 礫(レキ)
第2章 サウスウエスト大陸編

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ep16-2 新たな空間

キサラとクリフは、涙を拭いながら皆んなの元に

戻ろうとしていた。


それを見かねて、クリフは

「そんなに泣かないで下さい。ようやく

 なんですよ。あいつ、奥さんが亡くなった

 時に自分も死ぬって大騒ぎしまして…。」


キサラは、不思議そうにクリフをみて、

「あんな冷静そうな奴が…。」

と言った。


クリフは話を続けて、

「でも、奥さんにツイストを1人前にする

 まで死んでも死ぬなって言われたらしくって

 …無茶苦茶ですよね。

 だから、よく今までやってきたと思いますよ。」

としみじみ言った。


「でも、私は許さない。」

キサラは止まらない涙を拭いながら言った。


戻ってきた、キサラをエルが見て呆れて言った。

「ホント。よく泣く子だね。」


ノアがキサラのところに急いでやって来て、

「どうしたんですか?いきなり走っていくから 

 …」


キサラは黙ったままなにも言わない。


ノアはキョロキョロして、

「あれ?シープさんがいませんね、

 どうしたんですか?」


キサラは下唇を噛み、

「シープは、扉の向こうに留まった。」

「だって、向こうは毒ガスが…。」


クリフがノアの肩を叩き、

「みんなの役に立てて良かったって言ってた。」

と言った。


ノアが指差して、

「だ、だって助けないと。」

キサラは頸を振って、

「あのバカが、向こう側から鍵を壊した。

 しかも、もう手遅れだ。」


ゼノンが、みんなに声を掛けた。

「今度はジャングルみたいだ。なにがいるかわからない、気をつけて進もう。」


「妙だな。」

エルが、呟くとカレンも頷いて、

「最下層が、こんなに広いはずがありません。

 しかも、地層が変わってます。

 場所が移動しました、これは確実です。」


「ゼノン!チャンスかもしれない。地上への道

 を探せ!」


ゼノンは周囲を確認し、遠くに遺跡みたいな

ものが見えた…こんな時、シープがいれば

すぐわかるのなと頭の中を寂しさが過った。


「遠くに遺跡見たいものが見える、まずそこを

 目指そう。」


ノアがクリフを睨んで、

「なんで平気なんですか!」


クリフは、苦笑いでノアに言った。

「う〜ん。もう少し勉強した方がいいですよ、

 我々7大貴族は、王家の為にいつでも

 命を差し出さないといけないのですよ。」


ノアは激怒して、

「ここには、王家なんていないじゃないの!

 誰の為に死んだの!」 


クリフは肩をすくめて、

「今は貴方が王女なんじゃないですか?

 我々は、影武者でもなんでも守りますよ。」

と言った。


ノアは膝から崩れ、

「私みたいなニセモノの役に立ったって

 しょうがないでしょ!」

と、泣いて頭を抱えた。


「この姫様は優しいですね。

 ナギ様はそんな事を言ってくれませんけどね

 (笑)

 シープは、それで充分です、俺も他の奴ら

 も同じです」

と言って、クリフはニッコリわらった。


後ろから来たキサラが、ノアの肩を叩いて

「7大貴族ってのは、そういう馬鹿な連中だ

 相手してるこっちが馬鹿みたいだ。

 さ、行くぞ。」

先に行く様に促した。


カレンが、新しい馬車を用意して、

クリフとゼノンだけが外で道を切り開く

作業をしていた。


ゼノンが軽快にジャングルの木々を伐採して

行っていた。


クリフは、ボーっと、突っ立っていた。

「俺って、いる必要ある?」


ゼノンの伐採のお陰で道が見えてきた。

草木に隠れていたが、遺跡らしきものまでは

ちゃんとした道ある様だ。


「これなら、早く着きそうですね。」


ゼノンも頷いて、

「こんなところからは早く退散したい

 もんだよ。」

と言った。


遺跡に到着して、遺跡をみると地下に行くもの

ではなく塔の様な作りで上に向かって行く

みたいだ。


エルは塔を見上げると、頷いて

「これなら、地上に登れそうだね。」

と、満足そうに笑った。


ゼノンも塔を見上げて、

「何にも出なきゃいいが…なにぶんこっちは

 戦力不足で、1人で守りきれるかな…

 不安だ。」












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