ep16-1 最下層の罠
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ゼノン達は、最下層に辿り着いていた。
エルやミリネやシープ達は言葉を失っていた。
ミリネは、
「ここって最下層ですよね?一番明るいので
びっくりしました。」
エルは、鉱石の結晶に触れ
「こいつが、原因かもしれない。時空が
不安定な要因は。」
ゼノンは不快そうな顔で、エルに聞いてみた。
「と、言うと?」
エルは、にやにやしながら説明を始めた。
「証明はされてないが、この鉱石の発する
波長は時空を越えると言われてる…
それが共鳴し合えばその空間は酷く不安定
になるのではないかな。」
グレンは、ため息まじりに早足で先を急いだ。
「俺達はそんな不安定なところにいるんだな、
早く出口を探さないと。」
ミリネ達姉妹は、花畑を楽しそうに満喫して
いた。
だんだん、エリーとケイトの動きが緩慢に
なってきて座り込んでしまった。
「ここ、なんだか疲れるね。」
「うん。どうしてだろ。」
そのまま2人は寝てしまった。
キサラは周囲をキョロキョロ見渡しながら、
「確かにここの空間、何かが変だ。カレン
何かわかるか?」
「そうですね、おかしいですね、この階層
土壌や水が全くといっていい程ないの
ですよ。この花たちは何で成長している
のでしょうか?」
ミアは花を摘みながら、
「こいつら多分、肉食じゃないかしら。」
ミアが指さした先に干乾びたネズミの死骸
があった。
「なるほどな、生き物から養分を得ている
のか、しかしどうやるんだ?」
「ほら、根っこがネズミに刺さっている
でしょ。」
ゼノンはエリーとケイトを見た。
手足に傷はあるが、根っこが刺さったりは
してない。
「不味いぞ、早くここを脱出しないとあの
ネズミみたいになるぞ!」
グレン達は急いで走り出した。
前方に壁の様なものが見えてきた。
いままでおとなしい様相を呈していた花畑が
津波の様になり、グレン達を追いかけてきた。
ドリがクリフとシープに声を掛け、
「ここで、食い止めるぞ。」
シープが頷き、
「ま、誰かがやらないとね。」
と言った。
キサラが慌てて、
「そういうのは、私の役目だ!」
と言って立ち止まった。
ドリは頸を振って、
「あんたは、病み上がりだし、皆んなを
守らないとダメだろ、最前線に出たがる
宰相ってなんだよ」
と言って、キサラを先に行く様に促した。
シープとクリフは、ドリから新しい武器を
渡されて、
「これが効くかはわからないが、植物であれ
ば効くはずだ。さ、攻撃開始だ。」
ドリは2人を置いて、走り出した。
「生きて、合流しろよ。」
クリフはそれを見て、
「ま、マジか…。」
シープは肩をすくめて、
「ま、あいつらしいが…。俺等も七大貴族
らしいところ見せないとな。」
シープは渡された剣を構え、クリフは一見
武器には見えないラケットみたいなものを
構えてる。
クリフがボソリと呟く。
「コレってどう使うの?」
そんな事を言っている間に花の大群が
無数の根っこを触手のようにして
2人に対して攻撃してきた。
「くっ。」
シープは、剣で防御して斬りつける。
切りつけた瞬間液体の様なものがでて花の
根っこを壊死させた。
「良し、斬りつければ効きそうだ。」
クリフはヤケになって、ラケットの様な物を
振り回すと、そこからなにか玉の様な物が
飛び出して、花達に振り注ぐと、花の大半が
萎れて白い煙を上げ始めた。
クリフが雄叫びをあげて、
「よし、やった!。」
「さ、シープ。俺達も逃げるぞ。」
クリフとシープも遅れて壁のところまで
やって来た。
なにやら、みんな困った顔をしていた。
シープが慌てて言った。
「どうしたんだ?早く行かないと。」
ノアが頸を振って、
「これ、外に誰かが残らないとだめみたい
なの?」
カレンがモニタを見て、叫んだ。
「大変です。花から猛毒ガスが発生して
います。早く扉の向こうに行かないと。」
すると、シープがクリフに耳打ちして、
クリフが頸を振りながら
全員を扉の向こうに飛ばした。
「クリフ、お前も行け。」
「お前はどうするんだ!」
シープは無言でクリフを突き飛ばし、扉を閉めた。
「これで、良しと。」
ガンガン。ガンガン。
扉の向こうから、キサラの叫び声が聞こえた。
「貴様!どういうつもりだ。7大貴族は王家
を守らないとダメなんだろう、死んで
どうする!」
シープは遠い目をして、
「ブルー家はツイストがいるんで、俺は引退
です。ツイストを立派にしたんで天国の女房
にいい土産ができました。」
と言った。
「ふ、ふざけるな!!貴様は死んではならない。
早く開けろ!」
「い、今開けたら、毒ガスでみんなやられます、
最期にみんなのお役に立てて良かった、
聖域のやつら、ぶっ倒してくださいね…。」
「し、シープ。シープ…死ぬな!!
バカヤロー!」




