見える人、見えない人
その頃ヒィユはソードと一緒に倒れていた。
2人がいた場所はオートエスカのお城。
そう、自分たちの家だった。
でもこちらも様子がオカシイ。
「お父様もお母様もいるのになんでわたしたちのこと無視するのかな?」
「わからない。もう一度話しかけよう。」
ヒィユとソードは王様と王女様に話しかけた。
でも2人はヒィユとソードを無視してなんだか真剣な話をしていた。
「もしかして俺たちのこと見えてないのか?ヒィユこい‼」
ソードはヒィユの手を掴み歩き出した。
ヒィユとソードを可愛がってくれたメイドと執事に逢うためだ。
2人はいつもそれぞれの仕事をしている。
「ミンティ?ヒィユだよ‼帰ってきたよ?どこにいるの?」
いつも洗濯を干しているミンティと言う名のメイドを呼んだ。
でもミンティはどこにもいない。
返事すら帰ってこなかった。
「ズシア‼おい、ズシア‼」
ズシアと言う名の執事もソードの呼び掛けに答えてくれない。
メイドと執事おろか他の誰ひとりいないのだ。
「お父様とお母様はいるのに無視してメイドや執事は姿すら見当たらない。もうわけがわからないよ...。」
その言葉にソードは落ち着いて他にも誰かいるかも知れないから探そうと言った。
そしてとりあえずお城を出た。
すると町並みがだいぶ変わっているのを今気付く。
「お兄ちゃん...。これって。」
「どういうことだ?」
2人の目の前にはお城以外すべての建物がボロボロになっていて人がいなかった。
「そうだ‼レクイエムのみんなは?」
「行ってみましょう‼」
2人は走ってレクイエムの方が住んでいるオートエスカの西の方へ向かった。
「ここもダメね...。」
やはりここにも誰もいなかった。
しばらく歩いていると声が聞こえた。
「...ぱ...。ぱ...ぱ...。」
声が聞こえる方へ警戒しながら近付くとそこにはキャッティがいた。
「パパ?パパー?」
キャッティが一生懸命キャドさんを呼んでた。
ヒィユがキャッティを見て走り抱き付いた。
「よかった。よかった...。キャッティ。」
「ヒィユちゃん。それにソードさんも。」
ヒィユがキャッティから離れたあとソードもキャッティを強く抱き締めた。
そしてキャッティもソードの背中を掴み
「パパが...パパがキャッティを無視するの...。キャッティのこと嫌いになったのかな?」
キャッティの言葉にソードたちもそうだったと話した。
そして自分たちの仮説をキャッティに伝えた。




