エリネールさん
「見かけない顔ですね。エリネールと申します。」
お辞儀をし俺たちも挨拶をした。
セミロングの綺麗な顔立ちの人だった。
「エリネール様はここのお姫様とかですか?」
ヒィユが失礼のないように聞いてみた。
するとエリンが言った。
「エリネール様はここの出身じゃないんだよ。何もなかったこの島をここまで良くしてくれて。」
エリンが言い終わるとマリンさんも
「それにモンスターや怪物、敵が現れてもみんなエリネール様が倒してくださって。お綺麗で優しくしかも強い。みんなの憧れです。」
「そんな、やめてください。わたくしはここが好きでしてるだけです。それにわたくしは旅の者。いろんなところで優しくされたので恩返ししたいだけです。」
エリネール様はとてもいい方なんだなと思った。
そして旅の者って俺たちと同じじゃないか。
もしかしたら紙のこと知っているかもしれない。
俺はそう思い聞いてみた。
「あの、エリネール様ひとつ質問があるのですがいいですか?」
「そんなかしこまった話し方しないでください。それにエリネール様だなんて。みなさんに言っているんですが呼び捨てで大丈夫ですよ。それでなんでしょう?」
呼び捨てでって...。
みんな<様>を着けているのに俺たちが呼び捨てしてたらやばいだろ。
「じゃ...エリネールさん。俺たちも旅をしているんだ。それで今、人を探しているんだ。」
するとエリネールさんはどんな人を探しているんですか?と聞いてきた。
俺は紙を出しこれを渡している男の情報を探していると話した。
「すみません。ちょっとわかりませんね...。どうして探しているんですか?」
俺はリィムの方を向いた。
するとリィムが今度は話し出した。
「あたしたち妄想使いのことで元々旅をしていてそれに近い存在がもしかしたらその男かもしれなくて。」
そしてその言葉を聞いたエリネールさんは笑って
「ならわたくしも探してみますよ。わかったら教えますね。」
なんていい人なんだ。
俺たちはお礼を言いエリネールさんはそれではまたと言って去っていった。




