紙
ザングたち兄弟はこの世界に元々いた住人ではなかった。
ザングたちはよく公園に遊びに行っていてその日もいつものように公園で遊んでいた。
でも夕方になり帰ろうとした瞬間大地震が起きた。
そして気付いたらここクリュームにいたってわけだった。
「大地震が起きてなぜクリュームに?」
キャッティが聞いた。
「それはわからないわ。でもその公園ごとここに運ばれたってわけ。」
リアが言った。
「それから何日たっても家に帰れず僕たちはここに住むことにした。住んでから数日立ったときひとつの紙が飛んできたんだ。」
レイドが紙を出して見せてきた。
「特に変わった様子はないけどこの紙がどうしたの?」
俺は聞いた。
「そのとき元の世界に帰れない寂しさと兄弟だけの生活は上手くいかない苛立ちでこの紙にいろいろ書いたんだ。」
ザングは言った。
「強くなりたいとか力が欲しいとかとにかくいろいろ。そして書いたことすら忘れたときクリュームの外はどんな風なんだろうってことになり出てみたらモンスターがいて。」
「そして一生懸命走ったが僕が転んで襲われそうになったときなぜかそのモンスターは襲うのを止めてどこかに帰っていったんだ。」
3人の話を聞いたとき俺は思った。
「妄想使いみたいだな。もしかしたらザングたちはその紙のお陰で妄想使いになったのかも知れないな。」
妄想使いになるためにはその紙が何か絡んでいるのかと思った。
誰がその紙を飛ばしたかはわからないがきっと最初の妄想使いだろうと考えた。
「でも俺たちはエリクたちみたいな妄想使いとは違う。俺たちは特技でしか強くなれたり出来ないから。」
ザングが言った。
その紙は1枚しか飛んできてないのか、他に何か書いてないのか聞いてみた。
「紙は1枚だけで他は何も書いてなかったわ。」
リアが言った。
「でもその紙のお陰で僕たちは今みたいな技を使えるようになったんだ。」
レイドの言葉を聞いてひとつ疑問に思ったことがあった。
どうしてレイドだけ途中から世界を滅亡させたがってたのかってことだ。
最初はクリュームの復興を目指していたはずなのに。
他の2人も同じ紙に書いたのなら全員同じ風になるはずなのにと。
するとレイドは言った。
「もしかしたらこの紙に書いたことで欲が出て自分の中の黒い部分が大きくなり逆に僕自身が操られていたのかもね。」
そもそもクリュームのザングたちがいた場所はどうしてこんなにボロボロになってしまったのか?
「まだクリュームに守り神がいないとき。その日はとてと天気が良くて暑かった。だから俺たちは水遊びをしようと噴水に向かう途中だった。」
すると目の前に見たことのない誰かが近付いてきて妄想使いを知ってるかと聞かれたらしい。
ザングたちは知らないと答えると嘘だと言い暴れたと言うわけだ。
「その人はなぜ妄想使いを探しているんだろう?」
リィムが言った。
「もしかしたらいつかそいつにも会う日が来るかもな。」
ソードが言った。




