ママ大好き
次の日になり俺は早く目覚めた。
結局昨日は小屋に泊まらせてもらった。
外に出て日差しを浴びるとキャッティが出てきた。
「エリクさんおはよう。起きるの早いね。」
いつも通りの元気なキャッティだった。
「あっおはよう。キャッティ調子はどうだ?」
俺はキャッティに聞いてみた。
「大丈夫だよ。元気いっぱい。」
と言い笑顔を見せた。
でもすぐに笑顔は消え真剣な顔になった。
「ご飯を食べたらリィムちゃんたちを助けに行こう。キャッティのせいで遅れてるからなるべく早く行かないとね。」
それを聞いていたソードが小屋から出てきて
「なぁキャッティ。お前キャドさんと残れよ。リィムやヒィユは俺たちに任せとけ。」
「ダメだよ。心配だもん。それにキャッティたちは仲間でしょ?」
キャッティは涙目になりながら震える声で言った。
「でもキャッティはキャドさんといた方が絶対にいいに決まってる。キャドさんだって側にいて欲しいと思うぞ。」
ソードの言葉にキャッティはそれ以上言わなかった。
そしてキャッティは静かに小屋に戻った。
「ちょっと言い過ぎたんじゃない?」
俺はソードに言った。
「知ってるよ。でもあれくらい言わないとキャッティだってわからないだろ?」
ソードは悲しい顔で笑った。
そうか、ソードも辛いのか。
でもキャッティのために。
俺はそう思いながらソードに戻ろうといい俺たちも小屋に戻った。
「ふぅー。ごちそうさま。」
みんなでご飯を食べ終わり出掛ける準備をした。
すると奥の方からキャッティとキャドさんの声が。
「パパ、ありがとうね。ママのこと...。知ってるよ。」
キャッティは悲しい声で言った。
「そうか...。お前はこれからどうする?旅をしていたら辛いことや悲しいことたくさんあるぞ。もしかしたら大切な仲間がママみたいにって可能性も。」
「キャッティね、パパもママも大好き。でも同じくらい仲間が大好き。今キャッティの仲間が大変な目にあってる。何もしないなんて出来ないよ。」
「そうだね。さすが俺の娘だ。行ってこい。こっちのことは任せろ。だからお前はおまえの出来ることを精一杯頑張れよ。」
「パパありがとう。本当にありがとう。」
そう言ってキャッティはキャドさんを強く抱き締めた。
俺たちは出掛ける準備を終えキャメリさんの葬式をした。
「キャメリさん本当にいろいろお世話になりました。あっちの世界でもキャッティを見守っててください。」
俺はそう言いお花を添えた。
「絶対キャッティを守ります。キャメリさんが目指していたみんなと仲良く暮らす生活も実現させます。なのでゆっくり休んでください。」
ソードもお花を添えた。
「ママ、キャッティは大切な仲間が出来た。きっとこれから色んなことがあると思う。辛いことや悲しいこと。でも忘れないで。キャッティはママのとろこに生まれてきて本当によかった。今までありがとう。大好きだよ。」
キャッティは静かにお花を起き俺たちの方を向いて悲しい顔で笑った。
そしてみんながお花を添え最後の顔を見てキャメリさんはこの世から姿もいなくなった。
「俺たちは結婚してからすぐ2人の間に子供が欲しいねってなったんだ。でも中々出来なくてね。」
それでやっと出来たのがキャッティだったらしい。
キャドさんも喜んだがそれ以上にキャメリさんは喜んで2人で大切に育てた。
だからあの時。エルフの赤ちゃんを見捨てることが出来なかったんだろうなとキャドさんは言った。
「キャメリさんとキャドさんの愛のお陰でキャッティは本当にいい子に育ちましたね。これからは俺たちが全力で守ります。」
ソードが言い俺も頷いた。
そしてキャドさんはよろしくお願いしますと言い握手をして別れた。




