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コイン

俺たちはいつの間にか寝てしまっていた。


コンコン


「あの..エリク。ちょっといいかな?」


ドアの叩く音と声で俺は起きた。


「ん?ふぁ。ふぁーい。どーぞー。」


俺はもうろうとしながら答えた。


「失礼します。」


中に入ってきたのはヒィユだった。


「ど、ど、どした?」


俺はびっくりし過ぎて上手く話せなかった。


「今日はお兄ちゃんやリィムちゃんを守ってくれてありがとう。キャッティちゃんも明日になれば元気になると思う。そ、それだけだから。」


お礼ならさっき聞いたぞと思いながらもどういたしましてと言った。


「あっちょっと待って。」


俺は部屋を出ていくヒィユを引き止めた。

何?と鋭い目付きで俺を睨んだ。

ひぇー。いつものヒィユだ。と思いながらも俺はヒィユに渡したいものがあった。


「手出して。」


俺はヒィユに言うとまた何?と言いながらも俺の前に手を出した。

俺は10枚のコインをヒィユに渡した。


「どう言うこと?」


ヒィユがハテナになった。


「これは俺がコインに妄想の力を加えたものだ。」


1枚目回復力を高める妄想

2枚目バリアを張る妄想

3枚目消える妄想

.

.

.

.

10枚目ヒィユが妄想使える妄想


「どうしてこれを?」


ヒィユが俺の顔を見て言った。


「お前質問ばかりだな。」


俺は笑いながら言った。


「自分は戦う力がない。役に立たないと嘆いてただろ?だから俺考えてみたんだ。ヒィユにも治療以外で出来ることを。」


そしてロストに相談したらエリクお前は妄想使いなんだろ。

ならその力をコインに閉じ込めてみろ。

なんて言われ作ってみたと言った。


「でも初めて作ったし上手く使えるかはわからないぞ。」


俺は笑いながら言った。


「ありがとう。」


ヒィユは小さな声で言った。

でもあまりにも小さすぎて俺には聞こえなかった。


「あっ10枚目の妄想を使える妄想は妄想使いじゃない人が使うとかなり体力が削られるらしい。だから使うときはよく考えてくれよ。」


「わかった。でもこれがあればわたしたち妄想使いじゃない人も妄想使いになれるのね。」


ヒィユが言った。


「それはわからない。体力が削られるらしいだけしかわからないからそれ以外にも何かあるかも知れないしその1回きりしか使えないのかも知れないし。とにかく使うときは注意してくれよ。」


俺は念を押して言った。

そしてヒィユは頷き部屋に戻った。

俺もまた寝ることにした。

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