帰りたい
俺はとにかく神経を集中させ技を決めようと思った。
でも思えど願えど妄想が使えない。
「どうしてだよ。ここぞと言うときにいつもいつも。」
俺は自分に怒った。
そんなこんなしてる間にもみんなは戦っているのに。
「ドリアーン。」
「キャッティハンマー。」
「ソード剣。」
ダメだ。3人でも全く歯が立たない。
「キャー。」
キャッティが俺の方へ飛んできた。
凄いケガだ。
俺はヒィユを呼び治療してもらう。
「リィム。お前妄想使いの癖に全く使いこなしてないな。本当に勿体ないよ。」
リア・ロードがいいリィムをリボンで締め上げた。
「ん"っ。ぐるじぃ....。」
「リィムはコリンが守る。」
コリンが突然出て来てリア・ロードの動きを止める。
「やるわね。でもこんなもの。効かない。」
パーンと動きを止めていた固まりが弾け飛びリア・ロードはまた動き出した。
コリンがいろいろ技を使っても全くダメでコリンが弾き飛ばされてしまった。
そしてまたリア・ロードはリィムを強く締めた。
「みんな..逃げて..」
「リィムー。」
ソードはリボンを何回も何回も切る。
でも切れども切れども全く切れない。
「くっそー。」
リア・ロードに剣を向ける。
そのときもうひとつ持っていたリボンでソードのお腹を突き抜けた。
「嘘だろ?ソードーーー。」
「アハハハ。叫んだって足掻いたって力がなきゃ負けるのよ。守りたいものも守れない。そう..強くなければ守れない..のよ。」
リア・ロードはソードのお腹に刺さったリボンを抜いた。
そのとき内臓がぼろぼろと出て来てソードは口から血を流していた。目は白目になり死んでいた。
そして今度はリィムに向けてリボンを回した。
「やめてくれーー。」
俺はリィムの前に飛び出し目を瞑った。
俺とリィムのお腹にリボンは突き刺さり遠くの方でまたリア・ロードの笑い声が聞こえた。
そしてヒィユの心配している声も。
俺は誰も守れなかった。
妄想使いなのに妄想すら出来なかった。
ヒィユに戦うと約束したのに。
リィムと妄想使いを一緒に探すと約束したのに。
もう俺は死ぬのか。
こんなところで...
家に帰りたい。




