カタリ村
ここに来てもう何日立っただろう。
俺は妄想使いとして旅に出て仲間を増やしいろんな街に行っていろんな人と関わってきた。
日本にいたときは毎日平凡な暮らしをしていたのに。
こっちの暮らしにもだいぶ慣れてきてこのままここの世界にずっといてもいいんじゃないかとまで思い始めてきた。
「次行く場所はあたしが住んでた村に似ている所に行くわよ。ってもあたしも行ったことないけど。」
リィムの育った場所は小さいけどとてもいい村と言ってたな。
俺たちはその村を目指した。
ツムリ教からはそんなに離れていなくすぐに着いた。
「ここはカタリ村。一番歴史が古いの。」
歩けど歩けど人に逢わない。
家はあるがもう住んでないのかボロボロだった。
村の中心に行くと大きく開けた場所に出た。
「凄い広い場所だね。ここは何してたところなんだろう?」
ヒィユが言った。
「ここの村は娯楽がないから戦って誰が一番村で強いかを良く競ってたらしいわ。そしてここが一番最初にモンスターや怪物が現れた場所。」
「え?ここが一番最初?でも強い人がたくさんいたなら楽勝に倒せた感じ?」
「いいえ、そんな上手くいかなかった。人に勝ててもさすがにモンスターたちには勝てなくてだんだん人がいなくなって今の状況になってるの。」
俺はここでたくさんの人たちが死んだり傷ついたりしたのを思うと心がぎゅーっとなった。
そのとき後ろから声が聞こえた。
「君たちこんなところで何をしている。ここの村に来てもいいことないすぐに立ち去れ。」
知らないおじいちゃんが槍を俺たちに向けて言ってきた。
「おいおい、物騒だな。俺たちは別にここを荒らしに来たんじゃないぜ。」
ソードが笑いながら言った。
バサッ
おじいちゃんがいきなり槍を振り回した。
「あっぶねー。何するんだよ、じいさん。」
「ワシは本気だぞ。」
「ったく話の聞かないじいさんだな。」
ソードが剣を抜きおじいちゃんに向かった。
でも見た目によらず素早い動きでソードの剣を避けまた槍を振り回した。
するとなんとソードの剣が空に舞い地面に突き刺さった。
「な、お兄ちゃんが負けた?」
ヒィユが驚いた。
リィムはあらあらと言う顔をして俺は
「もうやめてくれ。おじいちゃん、俺たちは本当に悪いやつじゃない。旅をしてるんだ。いろんな世界が見たくて。ここに来たのもカタリ村を知りたくて。」
俺はあれよあれよと説明するとおじいちゃんはニコニコしながらソードの背中を叩き
「そうかそうか。すまなかったのー。まぁ無事だったからいいか。早く話してくれればよかったのに。ハッハッハー」
おじいちゃんは笑いながら言った。
「いやいや、じいさんが話を聞かなかったんだろ。」
ソードは小さな声で言った。
「おじいちゃんはここに一人で住んでるの?」
キャッティが聞いた。
「いや、まだあと2人いる。実はワシはこの村で一番強かったんじゃ、そしてあとの2人はワシの次に強かったやつらだ。ハッハッハー」
おじいちゃんは自慢のように高笑いしていた。
どうして3人だけまだこの村にいるのか聞くと大好きな村だからそれだけだった。
やっぱ自分の故郷が一番好きで住み慣れてて離れたくないのかと思った。
「ワシは昔みたいにまたここを人で溢れさせたいんだ。そのためにワシたちはここにまだ住み村を風化させないように頑張ってるんじゃ。ってももう使われていない家はボロボロじゃがな。」
「じゃボロボロの家を直そうよ。キャッティたち協力するよ。そうしたら村にまた人が来るかもしれないし。」
それを聞いておじいちゃんは頭を下げお礼を言った。
すると家の方から
「声がするが誰か来たのか?悪いやつか?」
またまたおじいちゃんたちが武器を持ってやってきた。
「ワシ等も戦うぞー。」
でも最初のおじいちゃんが事情を話二人のおじいちゃんも歓迎してくれた。
おじいちゃんたちの話が長くていつの間にか夜になり結局家の修理が出来なかった。
今日はワシの家に泊まっていきなと言われ他のおじいちゃんたちもなぜが一緒にみんなで泊まることになった。




