王様の剣
全てが終わった。
恐ろしい怪物を倒し勝利の瞬間だった。
でもそれは同時にキズナの生命も終わりを迎えた。
「キズナっっ。」
メグリはキズナに近付いた。
そして離ればなれになった上半身を抱き抱え抱き締めた。
王様たちはその光景を見てることしか出来なかった。
ふと王様は足元にある物を拾い上げた。
「メグリこれ。」
王様はそれをメグリに渡す。
メグリはそれを見てハッとし中を開いて何かを書き出した。
「メグリちゃん、それキズナくんも書いてたけどなんなの?」
王女様が聞く。
何かを書き終わるとメグリが言った。
「なんでも願いが叶うノートだよ。」
メグリは涙を一粒流し笑顔で答えた。
そしてメグリは書き終わったノートをそっと閉じた。
するとメグリは急に苦しみだした。
「う"...ん"っっ。」
王様たちは何がなんだかわからなかった。
「やっぱり...ダメ...か...。」
メグリは胸を押さえながら言った。
「おい、メグリ。お前ノートに何書いたんだよ。」
キャドさんがメグリの肩に手をやり揺らした。
「キズナくんが...生き返るようにって...。でも人を生き返すことはいけ...ないの。」
「ならどうして...。」
王様は聞いた。
「あたしは...どうなっても...いいから。助けてと...書いたらもしかして生き返ると思って...ゴホゴホっっ」
メグリの体調が悪い。
王女様はメグリを横にさせて治療を始めた。
今日はメグリのことを考えここで野宿することにした。
「んっっ..。」
王女様の懸命な治療のお陰でメグリは目を覚ました。
「ここは?今までのは夢...?じゃないね。」
メグリは辺りを見渡し言った。
王様たちは改めてそのノートに付いて訪ねてみた。
「このノートはあたしたちが元々いた場所、地球ってところから持ってきた物なの。嫌、持ってきたってよりこのノートと一緒にあたしたちがここへ飛んできたってのが正しいわね。」
その地球ってところの日本と言う街にキズナとメグリが住んでいてこのノートは学校と言う場所で勉強とやらをするための道具らしい。
そして勉強でわからないところを聞くためにメグリはキズナの家に行き教わっていた。
時間も遅くなりキズナはメグリを送るために夜道を歩いていると突然光が射し込みいつの間にかここにいたと言うことだ。
「ノート以外で持っていた物はなかったの?」
キャメリさんが聞いた。
「その時鞄にノートとスマホ、筆記用具を持っていたんだけどあったのはノートだけなの。」
キャメリさんたちはどうしてだろうと考えた。




