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スーテラさん潰しみたいな人選だな(ルファ)

――ゲームを開始します。メンバー総数は八名で、ダンジョンは五層です。このパーティーには役立たずと、役立たずの恋人が紛れ込んでいます。ダンジョンを踏破するまでに役立たずを見つけだし、追放してください。

――それでは健闘を祈ります。

――貴方の立場は『パーティーメンバー』です

 

 私はパーティー陣営か。

 貢献度も稼ぎたいし、行動は早い方がいい。

 そう思って、真っ先に挨拶をした。

 

「皆さん、今回は私達の個人的な勝負に協力していただき、ありがとうございます。私はルファと言います。シスターをやっていて、光魔法と回復魔法が使えます。よろしくお願いします」

 

 私の挨拶に領主のジェスが続く。

 

「知らぬ者はおらぬと思うが、領主のジェスだ。ワシが集めたメンバーではあるが、忖度は無しということになっておるからな。そんなものがなくともワシは勝てると証明する為にここにいる。職業は大商人で、薬剤生成スキルを持っておるから、薬が欲しければ言うが良い。一応槍も使えるが、そこまで達者ではないので中衛あたりで自衛をさせて貰う」

 

 ジェスが言い終わると、発育があまりよくない子供体型の女性が口を開いた。

 

「私はサシャ。呪術師をやっている。得意なのは敵の弱体化だが、呪術に精通している故、道具の鑑定もできる。なんなら彼の薬の効能を確かめても良い」

 

 サシャさんがそう言うと、ジェスが言葉を付け加えた。

 

「ワシも商人であるから、鑑定ができる。二人で鑑定すれば、その道具が本物かどうかすぐ分かるであろう」

 

 この二人が役立たず陣営じゃなければね。

 二人ともパーティーメンバーじゃなかったら、偽り放題だもの。

 ジェスが集めたメンバーだから、何故その人がそのスキルを持っているか、理由も毎回考えた方が良さそうだな。

 そんなことを考えていると、かっちりとした軍服をまとった男が声を上げた。

 

「ならば薬を配ってもらう時はお二人に鑑定を頼みましょうか。効能がわかっていた方が指示を出す時助かりますし。あ、私はマーキスといいます。コマンダーをしています。私が指揮をとると、味方の能力があがります。ですので、指示出しをやらせていただきたいと思っています。私自身も前衛で戦えますが、後衛にいれば場がよく見えるので、前衛がいるなら後ろに下がらせて貰います。よろしくお願いします」

 

 指示役か。スーテラさんと被っているなと思っていたら、案の定彼女が口を挟んだ。

 

「私はスーテラ。職業はスカウトで、武器は見ての通り弓よ。離れていても声を届けられる魔法が使えるわ。マーキスの指示だけど、私を介しても効果はあるの?」

「私自身の言葉でないと効果がありません」

「わかったわ。いつもは指示役を買って出ているけど、今回はお願いするわね。次の人どうぞ」

 

 スーテラさんの促しに答えたのは、自身の身体よりも大きな武器を背負った女の子だった。

 

「私はキルスです。バーサーカーをやっています。武器は両手斧で、主な技能はブラッドソーンという、体力が減るほど能力が上がるものです。よろしくお願いします」

 

 こんな華奢そうに見える女の子がバーサーカーか。人は見かけによらないなぁ。

 私が感心していると、大柄な男が続いた。

 

「ガンツだ。剣士をしている。自己強化全般と、剣気を扱う。身体強化はそれなりに得意だから、回避壁ができる」

 

 こっちは回避壁なんだ。

 じゃあ残った一人も見かけによらず……? なんて思っていると、その人物が口を開いた。

 

「わたくしはメリナと申します。宮廷魔術師をやっております。使える魔法はあげればキリがないので省きますが、基本的な事はできるとだけ。主に土属性を使います」

 

 煌びやかな見かけ通りだったけど、宮廷魔術師なんだ。そういう人もこの賭博で遊ぶのか。

 そう思っていたのは私以外にもいたようで、ガンツさんが野暮なことを聞いていた。

 

「宮廷魔術師様がなんだって追放遊戯を? 偏見かもしれないが、こういうのとは無縁だと思っていたぜ」

「少々嗜んだことがありましてね。昔に家から逃げて冒険者をしていたのですよ。今回はジェス様にお誘いいだきましたので、参加しています」

 

 ジェスは領主だけあって顔が広いな。

 なかなか高レベルの人員がこんなに集まるなんて。

 ちらっとステータスを確認したところ今まででのゲームで一番魔力容量も多かったから、魔法も幅広く使えそう。これなら持ち込みのアイテムは別の物にしておけば良かったかな。

 一人が持ち込める種類は決まっているし。

 

 あとジェスが選んだから当然だけど、スーテラさん潰しみたいな人選だな。

 これは彼女が相当キツそうだ。

 でも、他人の心配なんてしていられない。これは最終的に個人戦なんだから。

 なんにせよ、これで今いる全員の自己紹介が終わった。


 ルファ――シスター、光魔法・回復魔法、杖、後衛

 ジェス――大商人、薬剤生成、槍、中衛、道具の鑑定ができる

 サシャ――呪術師、弱体化の呪術、杖、後衛、道具の鑑定ができる

 マーキス――コマンダー、指示強化、剣、前・後衛、指示を出すと味方が強化される

 スーテラ――スカウト、転移魔法(隠蔽)、弓、後衛、声を飛ばして指示を出せる

 キルス――バーサーカー、ブラッドソーン、両手斧、前衛、体力が減るほど強くなる

 ガンツ――剣士、剣気・身体強化、剣、前衛、回避壁ができる

 メリナ――宮廷魔道士、土魔法、杖、後衛、基礎魔法全般が使える

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