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【改訂版】天才たちは異世界での極振り生活を夢見る  作者: 月那
第一部 第一章 異世界の天才たち
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第十八話 お仕事の時間です

「さて、諸君らには仕事をしてもらおうと思う」


翌朝、いつもより遅く起きた私が氷人に呼ばれていくと、既にほかの3人は集まっていて。

そこには、ものすごい悪い顔をした旧友コンビ(バカとバカ)がいた。

まーたなんかしようとして…あるえ?????

足元にあるものを見て、私の目は覚めた。冴えわたった。


「ん?あれ、あれれれれれ。この足元の数百個ありそうなランタンズはいつの間に?」


そう聞くと、よくぞ聞いてくれました!と二人は顔を輝かせる。

顔面光属性、ウザイ。


「ついさっき作った」


「「2時間でな!!」」


嘘つけバー…いやごめんごめんごめん。冗談だから火魔法打つ構えやめてもろて。

君のINTだと私は消し炭になるねんな。

二時間で数百個はおかしいだろお前ら…ほんとに。一個作るのに1分もかかってないのアホすぎる。


「まあ仕込みは昨日のうちにしてたんだけどね」


「1個を除いて全部同じ型だし、パーツごとに大量に型作って冷やして2時間で溶接した」


それもそれでおかしいと思う。

君らホントに人間?頭おかしいよ?いい意味で。


その表情を読み取ったのか、金央はパネルを私の顔面すれすれまで押し付けてきた。


「そりゃ地球なら数倍はかかるわ」


________________________________


技術の天才

生産能力が飛躍的に向上する。武器鍛造、装備鍛造、細工に特大補正。

________________________________


「このスキルと散々上げたDEXの賜物よ」


「あー、天才シリーズ・・・」


全員にそれぞれの得意教科の天才シリーズスキルがついてるのは知ってたけど、中身までは見たことなかった。

あ~、はい、なるほど~~。

チートが加速するやつねとてもよく分かった。


「質を問うならもうちょっと時間かかるけどね。今回は量が優先ですので…」


「いや、質十分じゃない?」


ちらりと目を落として鑑定を発動させる。


________________________________


ランタン☆4

市販品よりも大幅に性能のいいランタン。

より広範囲を照らすことができ、燃料が長く持つ。

________________________________


「ん?そう?」


自覚してねぇこいつ・・・。


「鑑定したらわかると思うけど、市販品大体☆2よ?粗悪品なら☆1だし…」


装備したり、インベントリに入っているのを見る時には明確なレアリティは表示されないけれど、鑑定や詳細を見る時にはこうやって表示される。

その言葉を聞くと、金央はそっかぁ…とつぶやいた。


「つまりあたし天才ってことね!」


「元からそうやろがい」


頭にチョップを軽く入れると、てへっという返事が返ってくる。

イラつくけど事実なので黙った。お口チャック。

最高ランクがいくつかわからない以上は一概に天才とも言い切れないけど、市販よりいいならいいということにしておこう。


「そういえば仕事って?」


二人には仕事をしてほしいから呼ばれたはずである。

そうすると、顔がまた黒くなった。

あーあーあー、入れてはいけないスイッチ・・・・。


「このランタンあるやん」


「うん」


「これをつるしたいんですよ」


「うん?」


「で、私は属性適正ないけど空属性魔法である程度は浮かせられるんです」


「うん???」


「でも細かい操作は難しいので、皆さんにも手伝ってもらいたいんです」


「ウェイト???」


「そういうことで手伝え」


「まずツッコませろバカ1号2号」


馬鹿だなんてひどいわ!私一応学年一位なのよ!そうよそうよ奥様、私も学年(公立中学校2年生)一位ですわ!とギャーギャー騒ぎ始めたけど、学力と馬鹿は関係ないのよ。

あまりにも五月蠅いので爆速で背後に回って頭をつかんであげたら黙った。

ヒェ…と蚊の鳴くような声がしたけどなんのこっちゃわからない。蚊がいたのかな?


「まず空属性魔法持ってんたん?」


「便利そうだったから全員分買ってる」


「んで数百個つるすの手伝えと」


「一人80くらいよゆーて」


「鬼畜じゃん」


「良いじゃんみんなの拠点よ~明るくなったら色々恩恵があるんよ~~」


んーまーそうだけど。

明るくなったらモンスターはわきにくくなるし、単純に足元やら手元やら狂わない。

だけどつける作業が死ぬねんな。

柵につるしたり木からつるしたりするし。

そういうのはたいてい私と氷人にあてがわれるだろうしな。


「ねーお願い、今度おごるから~~」


「言ったな?言ったな?言質とったから。今度ってことは好きなときにおごってくれるってことねやった」


「そこまでいってな」


「おやおや学年一位(笑)様はこんなこともできないんですか?笑っちゃうなぁ」


「分かったやるやるやるから手伝って!!」


「よっしゃー!」


そんなノリで全員で別れて設置を始める。

タイムリミットは夕方まで。

まああと8時間くらいあるから大丈夫だろ!と思っていた時期が私にもありました。

いやほんと、建築を同時進行にするとは思わなかったんです。

とりあえず全部を繋ぐつり橋を作りつつ、そのつり橋にもランタンを設置していく感じで無事みんなへとへとになった。

ただ、その中でもあのバカ共はぴんぴんしてたから、本当に人間やめてると思った。

お前らだけでもよかっただろ絶対…。

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