表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【改訂版】天才たちは異世界での極振り生活を夢見る  作者: 月那
第一部 第一章 異世界の天才たち
17/20

第十七話 お使いだ~

めっちゃ遅れてすみませんでした‥‥

あれからきっちり3000G徴収した。

そりゃそうよ。みんな最初に席とったよって言ったら大喜びだったし。

その後に3000くれって言ったら全員固まったけどね。

上げて落とすスタイル。

もしいらねーって言われたら言われた分だけ私のお支払でしたけどね。

いやー、もうけた。


きっちり徴収してから数日、今私は秋白と共にお使いに来ています。

お使い先はシズ鉱山。

ほら、言ったとおりになったでしょう!何回かお使いに行く羽目になるってさ!!

どうせツリーハウス作るんだから夏秋コンビ(朱夏と秋白)はおしゃれにランタンでもつけようぜ~という発想になるんだろう。

そして、そこに職人技チート野郎の金央がいるとね、好きなデザインに自分で作れるじゃ~んってなる。

そして鉱石ほしいから計算能力チートの私と設計者の秋白が行けって言われるんです。

ここまで計算通り。びっくりしませんでしたとも。


んで、今回ほしいのは鉄鉱石、石炭、銀、銅・・・ありすぎてちょっとよくわかんない。

その中に、光石(こうせき)という石がある。多分文字通り光る。

パネルの検索機能で鉱石を調べていた時の旧友コンビ(朱夏と金央)の顔が某科学漫画の主人公と同じだった。ろくなことないと思ってたけど、まさかこうなるとは。


籠とかいるか?と思ったけど、インベントリに全部放り込めるので特に問題はなかった。

私たちが買い物に行っている間に、向こうは向こうでランタン作るための準備とか、建築を引き続きやるとのこと。極力早く帰ってきてくれとは言われている。


で、街灯を植木算を使って数えていたら、もうシズ鉱山についていた。

街灯は121本だった。11の2乗…。

鉱山の最上層が売り場となっているようで、結構にぎわっていた。

ほしい鉱石を籠に入れればあとは勝手に会計してくれるシステムで、一応盗難防止に鉱夫さんがいらっしゃる。

最先端ですね‥。日本じゃ最近になってようやくレベルだって言うのに。

とりあえず必要量を籠に放り込んだり、逆に籠ごととったりする。

1籠100個で、100個単位で取りたい人用に別に分けてある。

こういうのいいよな…ありがたい。


光石も結構たやすく見つかった。

淡く黄色に光っている両掌と同じくらいのサイズの石だ。

他に炎石とか水石とかあったので、属性がついているタイプの石なんだろう。


そのまま籠を抱えて歩いていると、不意に軽いものにぶつかった。


「うおっ」


「あっ」


どうやら目の前に子供がいたようだ。

手を貸そうと、籠を下ろしてその子供を見ると、水色の髪に、白く雪のような肌、綺麗に整えられた着物が目に入る。彼はしりもちをついてはいたが、すぐ自分で起き上がった。

あら、ちょっと涼しくなってきたような…。


「大丈夫?」


「問題ないです」


結構大人びてるな…と思いつつ、こぼれた功績を拾った後、彼の籠に入れていく。

全部拾い切ったところで、彼は軽く会釈して籠を持って去っていった。

その後に残された冬の空気を一吸いして、私も立ち上がる。


「不思議な子だな」


「誰が?」


うおっとぉ、秋白、君今までどこにいたねん。

急に現れると私の心臓が死ぬよ。

私は何でもない、とごまかしてから、もう何個目になるのかわからない籠を持つ。

秋白は一応私より多く持っているので、何気にありがたいなあと思った。


会計を済ませ、帰路につくと、もうすでに空は赤く染まりつつあった。

インベントリにすべて仕舞い切って、さてどう帰ろうかと思考を巡らせる。

そして、妙案を思いついた。

妙な案と書いて妙案。まさしくこれは妙案だ。


「秋白」


「ん?なあに?」


「おぶってダッシュして帰ったら早くね?」


後に秋白は、私の顔はとてもいい笑顔だったと言うが、私から見えた秋白の顔は苦虫と砂糖と塩を一緒にかみつぶした顔をしていた。


「んー…ん‥‥合理的、ではあるのか???」


「多分このままいくとまたモンスターハウスになるよ?私じゃ君を守り切れん」


「僕が君を守るよ!と言いたいけど僕後衛だもんな」


凄ーく微妙な顔をしながら割と男前な事言っていくれる秋白。

あれだな、多分本人的には一番合理的な案が一番男子として屈辱だったパターン。

まあ確かに女子におぶられて帰るってなんやねんだもんな。


「ほらはよ決めい」


う~~~~~と彼はしばらくうなっていた。

その時の顔はビデオとっておきたかったくらい百面相してた。末代まで語り継ぎたい。

最後にもう一回いろんなものを一気にかみ砕いた様な顔した後に、真顔で


「うん、おぶられるわ」


と言い放ったので、さっさとおぶってダッシュを始めた。

街中?知らんがな。


「…君にこういう事されるのだけはかっこ付かないから嫌だったんだけどなぁ」


そんな言葉は、ダッシュに必死な私には届かなかった。

余談だが、帰った時にはもうすでにランタンを作る準備どころか夕食の準備も終わっていた。

あいつら怖い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ