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よる選ばれた民への贈り物



「あなた方は、私達人類を導くために現れたのですね?」


「何度も言いましたが、我々は、この地球、この人類を工藤さんに審判して頂くようサポートしに参っただけです。我々は誰も導いたりいたしません」


キャメロン系のきっぱりした発言に、今度は落胆のような動揺が走った。


そして、私がそんな状況を目にしてる間に、このヴァチカンでの密談枢機卿たちと噂の宇宙人二人組が昨日と同じ突如(とつじょ)のごとく、全世界にテレビ中継された。ヴァチカンの彼らはそのあと10分位は、全世界にガラス張りになっていたことに気付かず、知らぬが仏だったが、スイスの衛兵が駆けつけて来て、ことの重大さなのか、やられたのか分からないけど、知らされて一同驚愕の表情を見せた。


余り、こう言うことはしない方が良いのに、とも考えたが、そんな事を言えた義理でもないので、と言うか、自分も同じようなことを昨日かな?時間的には昨日で良いのか分からないが、全世界生中継を行ったので、文句は言えなかった。


スイスの衛兵のファッションが奇抜で驚いたことぐらいが慰めになるか?と密談枢機卿たちの心を代弁して一人突っ込みをしてみた。


そんな騒ぎになる前の会話にリプレイして見る。


「最後に、あなた方は神を信じますか?」と、長老枢機卿は聖職者らしい質問をした。



「神ですか?この人類のイメージしている神とは全能であるということでしょうか?」


「全能であり、慈悲深く、人類を大いなる光に包んでくれる、そんな存在です」


「それは、一人なのですか?」


オーランド系が、長老枢機卿に質問を投げかける。


「神は一人だと考えていますが」


光輝く存在、所謂、後光が差している人の形をした白人の神、か?と私は勝手にイメージした。


「それは、どこから来るイメージなのでしょうか?聖書からですか?」


キャメロン系も続けて質問をする。まるで、さっき私に質問したように。


「基本的には聖書です」


「そうですか、分かりました。先ほどの質問に対しては、後日、私達の方からあなたや、他にも知りたがっている人々だけに、我々のイメージ映像を送ります。

そんなに恐がらなくて結構ですよ。

洗脳でもマインドコントロールでもありませんから、多分、寝ている時に奇妙な夢を見たな?みたいな、そんな感じで送るだけですので」


オーランド系の言葉は、長老枢機卿にはまるで神からのお告げを送信してくれるんだ、っと勘違いするぐらいのインパクトを与えたに違いない。


そして、その(くだり)は全世界同時放送が行われていて、電波ジャックの中で、初めて彼ら宇宙人による人類への語りかけだった。


あの二人からの直接の心なのか思考になのか?にメッセージを送られる人々は、私の次に選ばれた者たちとして、祝福されると思っているのだろうか?もし選ばれなかったら?そんなことを考えると、なんか映画「ジャンヌ・ダルク」を思い出してしまった。


神からの啓示を受ける乙女。


女性の場合は処女じゃないと駄目なのかな~、なんて下品なことを考えてしまった。


もしかして、私には、その映像は送らないんだろうな~、どっちでも良いけど、なんか、そんなことを考えていた。


私は結構ネガティブ思考なのだ。



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