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黒鳥奇譚  作者: ヤマトゥー
腐敗した翼
29/30

「相棒〜Buddy」

春休み最終日でございます………

「決着。つきましたね、これで」

 翠綺がスクリーンの老人たちに向かって淡々と告げる。


 戦闘訓練のためだけにコンクリで造られた、殺風景な正四角形の巨大な部屋。

 そこに広がるのは2人の青年の激戦の跡だ。

 拳を振り上げ、仁王立ちを続けているBランクの青年。そして吹っ飛ばされ、腹を抑えながら仰向けで、体全体を使って[戦闘不能]を体現しているAランクの少年。

 ランクはもちろんBよりAの方が上。

 つまり格下が格上に勝ったという状況。

 ありえないわけではないが、滅多に起こることではないだろう。

 しかし、この状況が起こることを、ありえない。と、たかを括っていた人物がいる。


玲渡 廻(れいら めぐる)の勝利、という形で、異論はありませんね」


 そう、廻の処刑を企んでいた、MARSの最高幹部たちだ。

 そして翠綺はそんな彼らに確認を取る。


『………くっ、…』

 流石にこの結果を無視して、自分たちの思惑を押し通すことは流石に不可能だ。

 ただ、優越感に満ちた2つの背中がドアの向こうに消えていくのを、黙って見ていることしかできないのであった。


 建物を出ると、そこにはすでに車が待っていた。

 が、歩くたびに体がズキズキして、普通に歩くのも一苦労だ。


「痛たた…翠綺さん、ちょっと待ってくださいよ」

「…ん?、あぁすまんな。にしても、さっきの戦い、また一段と強くなったんじゃないか?」

「ええ、なんか、烏が僕に教えてくれるような感じがするんですよ……『こう戦え』て」

「………」

 そう話すと、翠綺さんはまた難しい顔をして黙ってしまった。

 しかし、天気はもうすっかり良くなった。雲ひとつない。

 傷が痛むのを無視して、とってもハッピーな気分で、車の後部座席に乗り込み、ドアを閉めようとすると…


「ちょい待ち、ジブン。ワイを置いてくなや」

 そう言ってドアをつかんだ手の主は、

 金髪、オールバック、片目だけのサングラス、さっきまで戦っていた本人、鷹宮 慧(たかみや けい)その本人である。

 違うのは、謎の関西弁。

 助手席に座っている翠綺さんは、「クックック」と、さっきまでのシリアスな雰囲気はどこへやら、抑えきれない笑みをこぼしている。


「改めて、自己紹介でもどうかな」

 後部座席はさっきまで殴りあっていた2人が、無言で並んで座っているという気まず過ぎる空気感。

 そこに翠綺さんが爆弾を投下してくる。

「おー、そうやな。まずはワイからや。〈MARS:未成年安全保障機構・代表〉〈Aランク〉鷹宮たかみや けい  あと…1()8()()や」

「えっ?!年上??!。年上だったんかオマエ?」

「ぁあ?…」

「アッ、いえ、…だったんですね…」

(終わったー!!殺される!コロサレル、絶ッッッ対殺されるゥ…。 今度こそ例の5秒間見つめられたら死ぬ目で殺される!!)

「次はおどれの番や」

 怖いッ…! 関西弁なのも相まって、さながらヤ◯ザの威圧感じゃないか。


「次は君の番だよ廻君。仲良くしないと、バディになる相手なんだから…」

 翠綺さんがもう一個爆弾を落とす。

「…………ハッ!アッ、えっと、レッ、玲、渡…玲渡 廻(れいら めぐる)です…」

「ワイは年齢も明かしたで」

「ひっッ!じゅ、1…5歳…です」

「ほーん、若いな…、、、なんでタメやと思ったん?」

「………」

「あてたる。身長やろ、怒らへんから正直に言うてみ?」

「そっ、そうです…」

「貴ッ様ー!」

 そう言い、慧は左眼のサングラスに手を掛けた。」

「嘘つきッ!」僕はそう言って手で顔を覆うことしかできなかった。せめてもの反抗だった。

………

 しかし、いつまで経っても身体に異常はない。

 そうしていると…

「目、開けや」

 意外と落ち着いている慧……、いや慧さんがいた。そしてしばらくすると口を開いた。

「オマエの事情を全て知ってるわけとちゃうが、ある程度は知ってる」

 困惑した状況でいると、翠綺さんがさらに説明をしてくれた。

「彼は私が面倒を見ていた人物であり、私が最も信頼してる人間の1人だ」

 曰く、計画はこうだ。

・僕が役に立つほどの実力があると証明させる

・対戦相手に鷹宮 慧を指名

 ↓

・実は翠綺さんと慧さんは裏で連絡を取り合って、手加減をするように指示していた

 幹部連中が認めるかは五分五分だったらしいが、もしものためにここ最近は連絡を取らなかったことと、Aランクの実力が買われたこと、この二つが功を奏したらしい。

 

「そいで、ワイに対する無礼は水に流したる。ワイも敗北した身やしな」

「ほっ、本当ですか?!」

「ただし!条件がある」

 さっきとはまた違ったベクトルの威圧感が漂う。

「…その…条件てのは?」


「ゾンビ狩りに、協力して欲しい」



_________________________________________________________________________

【キャラ紹介】

名前: 鷹宮たかみや けい

年齢:18歳

身長163cm 体重65kg

特徴: 金髪オールバック、左眼だけサングラス、「チビ」て言うとバチキレる、普段は関西弁だが、重要な場面では標準語で話している

肩書き:Aランク、【MARS未成年安全保障機構・代表】

能力: Curse Eye

この能力には、以下の制約がある。

1、5秒間見つめると、相手は死ぬ。

2、写真や動画などは効果がない。また、対象を、鏡の反射、ガラス越し、メガネ越しに見ても効果はない。

3、この眼を持つ副作用で、動体視力が向上する。

4、1、2秒継続して見られても効果なし。3秒時で呼吸がしづらくなる。4秒時で手足が動かなくなる。5秒時で絶命。

5、見つめる対象の、地位や財産、また寿命など関係なく、能力を使用した場合、5年分の寿命が減る。

 

今回の慧の関西弁は、自動変換のサイトを使わしていただいておりますが、

『なんか、所々エセ関西弁の方がワイは好きやわ』

てことで、このような感じになりました。

ハイッ!エセ関西弁にわざとしてる。と書いたので、これで関西弁間違ってますは発生しません

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