第108話 “最初の一歩”と、未来が色づく瞬間
総集編もあるので、テンポよく読みたいかたはそちらがおすすめです。
白い地平に浮かぶ三つの光の線。
金色、青、紅。
どれも眩しく、どれも温かく、どれも正しい。
リオがごくりと息を飲む。
「うわぁ……
どれも魅力的すぎて……
選べる気がしないっす……
でも、選ばなきゃ進めない……
未来って、やっぱ重いっすね……」
エイルは胸に手を当て、
光の流れを読み取る。
「はい……
これは“ふたりで選ぶ最初の未来”……
どれを選んでも間違いではありません……
でも、選ぶことで未来が“色づき始める”……」
影は腕を組んだまま、
低く呟く。
「未来は選ばれなきゃ動かねぇ。
選ぶってのは、責任を持つってことだ。」
ナギは静かに微笑む。
「でも……
ふたりで選ぶなら、怖くないよ。」
残響は短く告げる。
「進め。
つなぎ手。
未来はお前たちの選択を待っている。」
◆ふたりの視線が重なる
恒一は隣に立つ“相手”を見る。
相手も静かに光の線を見つめていた。
「……どれも綺麗だね。」
「そうだな。
どれを選んでも、未来は続く。」
相手は少しだけ笑った。
「じゃあ……
どれが“今の私たち”に合ってると思う?」
恒一は息を吸い、
ひとつずつ光の線を見つめた。
◆三つの未来の意味
金色の未来 — 安らぎと穏やかさ。
ふたりが寄り添い、ゆっくりと未来を育てる道。
青の未来 — 成長と挑戦。
困難もあるが、ふたりで乗り越えていく道。
紅の未来 — 情熱と変化。
強い想いが未来を大きく動かす道。
リオが言う。
「どれも“ふたりなら行ける”って感じっすね……
でも、どれを選ぶかで未来の雰囲気が変わる……
めっちゃ大事な選択っすよ……!」
エイルは静かに頷く。
「はい……
でも、正解はありません……
ふたりが“今”選びたい未来が正しいんです……」
◆相手の言葉
相手は静かに恒一の手を取った。
「恒一。
私はね……
未来がどうなるかより、
“あなたと選ぶこと”が大事だと思ってる。」
恒一は息を呑む。
「……お前……」
「だから……
どの未来でもいい。
あなたが“今”選びたい未来を、
私は一緒に歩きたい。」
その言葉は、
未来の地平よりも温かかった。
◆恒一の選択
恒一は三つの光の線を見つめた。
金色の穏やかさ。
青の挑戦。
紅の情熱。
どれも魅力的で、
どれも正しい。
だが――
“今のふたり”に最もふさわしいのは、
ひとつだけだった。
恒一は相手の手を握り、
静かに言った。
「……俺は――」
その答えは、
まだ語られない。
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