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「預かって頂く方が決まりました」
かつて私がクレイス侯爵家に預かられたように、今度は私の息子ベル、そしてキャセイの息子ルカの預け先が決まりました。
「そういや何でそこになったんだっけ?」
「それはですね、あの頃の私を守ってくださりまたキャセイとルイスの恋路を応援してくださったご令嬢方が今では夫人になったり女当主となっているからです。その中でも爵位の高い方にお願いしました」
そう、預け先とは、学生時代の私を支えてくださったご令嬢の皆様。私が頼みに行ったところ、エリザベス様のためならと二つ返事で了承してくれました。
「それで、半年後に顔合わせ、それから預かって頂くということになっています。ふふ、実はその時に女子会を設定してるんです。今から楽しみです」
「ちょっとエリー?私も行けるのよね?」
「当たり前に決まってます。あの方達もルイスとあなたのその後を知りたがっているんですから」
「なあベル、この話長いかな?」
「どうだろうね兄さん。聞けばお婆様も一度こう言う話が始まると長かったらしいから」
「やれやれだな・・・」
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「エリザベス様!それにキャセイ様!お久しぶりですわ!」
「ええ、お久しぶり。ベルのこと、ありがとうございます」
「いえいえ、こちらがそうしたいと思ったからですわ。エリザベス様のご子息は、ご卒業まで私達にお任せ下さい!」
「ふふ、頼もしいこと。・・・それで、皆様はどちらに?」
「エリー、待ちきれないって顔しないの」
「むぅ、そういうキャセイこそ」
「おほほ、お二人とも仲がよろしいようで、安心しましたわ。どうぞこちらへ、もう皆さん集まっておりますの」
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「・・・で、その後ルイスってば、2人まとめて相手したんですよ?それでも元気なんですから、あの方には疲労なんて存在しないと思ったほどです」
「皆さんも良き人生を送っていらっしゃるようで安心ですわ」
あの頃の面子が揃って、お茶会です。昔話に華を咲かせたり、結婚後の話をふんふんと聞いたり。話題は尽きません。何せもう10年以上まともに顔を合わせていないんですもの。
「やはりエリザベス様とお話すると本当に楽しいですわ。ねえエリザベス様?エリザベスがご子息に譲位なさった後、たまにこうして皆さんで集まりませんこと?」
「いい提案ですね、ならばベルが一人前の指導者になれるよう教育を頑張りませんと。但し、厳しくし過ぎず甘やかし過ぎず、ですがね。どこかの公爵令息のような真似はしないようにね」
「あらあら、ご冗談が上手なんですから。そう言えば彼、あの後どうなったのでしょうね?」
「噂によれば、親から勘当を言い渡され、市井に下って働いているそうですわ。全く、散々甘やかしておいて都合が悪くなったら切り捨てるなど、貴族の端にも置けませんね!」
「ご安心を。その家は既に何階級も降格させてあります。あの一件以外にも探ればどんどん粗が出てきましたから」
「道理で最近名を聞かないと思いましたわ。エリザベスもお人が悪い」
「私は女王としての仕事をしたまでです。まあそこに私怨が無かったとは言いませんが」
「あら?でしたらアルフレッド殿は?」
「あの方には直接的な制裁は下っていませんが、王族に対し一方的に婚約破棄を言い渡した馬鹿貴族として蔑まれ、夜会でも冷たい視線と軽蔑を受け今では領地に引きこもっているとか。自業自得ですわ!」
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〜数時間後〜
「エリザベス様、今日はありがとうございましたわ。またいつか、お話できたならですわ」
「ええ、絶対に集まりましょう。それでは、また」
馬車に乗り込み、王宮へ帰ります。行きとの違いは、ベルとルカがいないこと。2人とも既に入学式を終え、明日から早くも授業が始まるのですから。




