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かくしてエリザベスは王座に就いた。彼女の治世は数ある歴史の中でも善政と語られるものであり、公共事業に力を入れ、街路の整備を行い、下は平民から、上は一流貴族に至るまでその治世を語り継いだという・・・。
但し、それに伴い爵位を落とされた貴族が居たのは語るまでもない。
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「ちょっとこの記事、話を盛りすぎでは?」
「いいえ女王陛下、あなた様がこれまで行われた政治とはそれほどまでに素晴らしきものでありました。民が求めることを、別の視点から解決するなど、私めには想像だにしなかったことでございます故」
「そうだよエリー、お義父さんも前に伺ったときそんなふうににこにこしながら語ったじゃないか」
「それに、旦那に側室が居るのにその側室連れてこんなに仲良く喋ってる女王様なんてあんたくらいよ?」
「そうだ、ルイスとキャセイのお話も記事に追加して下さる?」
「陛下とキャセイ殿下の話・・・ですか?」
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エリザベスには幼馴染が2人いた。1人はエリザベスが婿、ルイス。そしてもう1人はルイスの側室、キャセイ。ルイスとキャセイは、エリザベスが王女時代からの恋仲であったが、前述の事件によって男性不信に陥ったことでルイスがエリザベスの婿となり、キャセイとの恋をやめさせられず、2人の恋路を応援していたエリザベスは側室という形によってキャセイとルイスを結婚させたのだった・・・。
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「・・・と、なりましたが。よろしいでしょうか?」
「完璧です。ルイスとキャセイの恋を記述した上で、かつ私に悪評を付ける訳でもなく・・・。素晴らしい記事です」
「エリー?さっきと真反対の答えだよ?」
「おしどり夫婦には変わりないではありませんか」
「いやぁ、そうなんだけどね?なんというか、恥ずかしいといいますか」
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「ふぅ、仕事も一段落ですわね・・・」
「お疲れ様、エリー。はい、お紅茶」
「ありがとう、キャセイ」
「あっ、母様、それにキャセイ母様も。今お時間ありますか?」
「あらベル。ええいいですよ」
「どうしたの?何かあった?」
「いえ、別段何か問題が起きた訳ではないのですが・・・俺も来年から学園へ通う身。学園生活が始まれば、こうして話す機会も減るでしょうから、少しお話を、と」
「そっか、もうそんな年か。私も歳とったなぁ」
「何を言います、まだ30前半でしょうに」
女王就任から早10年以上が経ち、ルイスとの間に子を授かることが出来ました。名はベルクール。学園は15才から18才までの3年間を過ごしますから、今のベルは14です。そして、私達3人はもう30を過ぎ、そろそろ激しい運動が辛くなってくる年頃。まあルイスは今でも毎日運動を欠かしていないそうですが。
「丁度いいわ、ベル。ルカを呼んできてもらっていい?」
「ルカ兄さんですか?分かりました、少々お待ちを」
そしてキャセイとルイスの間にもめでたく子を授かっている。名はルーカス。ルカはベルより数ヶ月早く産まれましたけど、学園への入学は同じ年度です。
「母さん、それにエリ母さんも。どうした?ベルが俺を呼んでるって言うから来てみたんだが」
「揃ったようですね。今から話すのは他でもありません、学園に通う上で預かってもらう方が決まりましたので呼んだのです」




