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〜時は戻って、卒業パーティ〜
「皆、我が娘エリザベスの新たな伴侶となる者に祝福を」
と言うと会場から拍手が巻き起こりました。良かった、罵詈雑言が飛んでこなくて。
「さらにもう一つ!私達は近いうちに王座を空けようと思う」
その発言の意味を汲んだ者からどよめきが。
「その後任として、娘エリザベスを女王とすることを先日正式に決定した!エリザベスが王座に就く日はまだ少し先だが、必ずや我が国を良き方向へ導くであろう!」
先程よりも大きな拍手が。当然でしょうか。何せ現国王並びに王妃が辞任の意向を示し、時期女王を明確に示したのだから。
「王室からの報告は以上だ。皆楽しむように!では、さらば!」
と言ってお父様はマントを大袈裟に翻し、来た道を帰って姿を消しました。お母様も連れて。それからのパーティは近年一の賑わいとなりました。主に私の周りで。
「エリザベス様!次期女王就任、おめでとうございますわ!」
「皆様・・・ありがとうございます♪」
「今日の話題はもう決まりですわね!この話をメインに食べて飲みますわよ〜!」
「そうだ皆様。もう一つ話題があるのですが、よろしいですか?」
「ええっ!?まだありますの?」
「ええ。・・・あっ、キャセイ!ちょっとこっちに来て!」
少し離れたところにいたキャセイを呼ぶと、彼女はとてとてと走ってきました。
「ご紹介します。私のもう1人の幼馴染、キャセイです」
「キャセイ・パシフィーと申します。どうぞお見知り置きを」
「皆様、キャセイはね?ルイスと婚約していたの。それを3人で話し合って、私 ルイスを私の婚約者にしてもらって、キャセイがルイスの側室ということにしてもらったんです。そして2人はいつ見ても尊い初心なカップル。それが何を表すかご存じ?」
「いえ、全く読めませんけれど・・・」
「ふふっ、それはね?ルイスとキャセイに王室でいちゃいちゃしてもらえば、誰よりも近いところで尊みを接種できるんです!」
「はあっ!そ、その手が・・・!幼馴染同士が恋仲なのを応援したい自分、だけれど自分の身分のせいでそれが叶わないならば、自分のそばにおいてやろうということですね?ああ、エリザベス様はやはり天才ですわ。私ならば寂しさに枕を濡らしたでしょうに」
なんだか過大評価されている気もしますが、引かれていないならよしとしましょう。このご令嬢達は、私と感性も近いため、本当に話が合いますから!
「ねえルイス、私達いつまでこの恥ずかしい話を聞けばいいんだろうね?」
「仕方ないさ。彼女らが満足するまで聞いてあげようじゃないか。それに内容は僕らのことを祝福してくれているみたいだし」
「それもそうね。・・・あっ、あのスイーツ美味しそう!取ってくる!」
「あっちょっと、僕を置いていかないでくれよ〜・・・」
はぁ〜、尊い!ちらりとご令嬢達を見やると、私と同じく満面の笑みを浮かべ、生暖かい目をしています。




