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盲目遊戯 2  作者: Svolik
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第四十一章

その会話の後、答えはすぐには現れなかった。


ただ、避けられないものになった。


命令としてではない。


頼みとしてでもない。


未来との取引としてでもない。


むしろ、長いあいだ扉の向こうに立っていた静かな理解が、今は許可も求めずに部屋へ入り、皆の隣に座ったようなものだった。


もし彼が去るなら、この世界には彼の一部が必要になる。


彼の代わりとしてではない。


置き換えるためではない。


引き止めるためでもない。


痛みを正しく、美しくするためでもない。


ただ、いつか世界の間で扉が閉じると告げられた愛は、その扉を越えて残る形を探しはじめるからだ。


サイラエルが最初に、他の者たちがまだ名づけることを恐れていたものを口にした。


彼女の願いは、最初は別のものに見えた。


王家のもの。


政治のもの。


彼女たちには遠いもの。


ほとんど滅ぼされた王朝、宮殿、リッチ、エル=ラエンの継承に結びついたもの。


だが話し合いの後で、はっきりした。彼女はただ、皆がすでに見つめていた場所へ、最初に足を踏み入れただけだった。


そして今、それぞれがそのことを考えていた。


メイは――怒りっぽく、まっすぐに。世界がまた自分の代わりに決める前に、自分で決めておいたほうがいいものとして。


リニは――静かに、深く、ほとんど痛みを伴う感覚で。十年の待機が自分をたどり着かせたその人を、やがて手放さなければならないのなら、もう一度、運命に許可を求めて待つわけにはいかないのだと。


ノエルは――ひどく恥ずかしがりながら、それでも恐ろしいほど正直に。もし自分がもう大人になったのなら、その大人であることは短剣だけでなく、組を選ぶことだけでなく、両親への手紙だけでなく、最後まで計算しきれない未来の一部を望む権利にも関わるのだと。


ベラは――本当に大事なことを扱うときのように、堅実に。もし家が中心を失うかもしれないなら、そこには支える梁が残らなければならない。彼の子は幸福の保証ではない。だが恐れで貶めてはならない、生きた繋がりだと。


ゴルゲラニスは――違った。竜の思考は、人間の形へ簡単には収まらない。それでも彼女も理解した。彼が去るなら、空白は家の中だけに生まれるのではない。古い存在が初めて死すべき者をこれほど近くまで近づけ、その死すべき者が自分の世界へ消えてしまうという事実そのものの中に、生まれるのだと。


アイリは、誰よりも先に知っていた。


当然だった。


彼女は何も押しつけなかった。


言葉でさえ、ほとんど背中を押さなかった。ただ、決断が皆のものになったその日にそばにいて、彼女たちを見ていた。まるで、すべてのひび、すべての恐れ、すべての「私にその権利があるのか」を見ていて、それでも美しい慰めで痛みを消そうとはしないように。


「彼は去る」


夕方、リニが言った。


問いではない。


責めでもない。


ただ、ようやく避けるのをやめた事実だった。


アイリは窓辺に座っていた。赤い髪が夕日の中で燃えていた。彼女はうなずいた。


「ええ」


メイが鋭く息を吸った。


ノエルは目を閉じた。


ベラは動かなかった。


ゴルゲラニスは暖炉の火を見ていた。まるで、それは火と呼ぶにはあまりにも小さすぎるが、軽蔑しないだけには生きている、とでも思っているように。


彼は反論したかった。


リニが間違っていたからではない。


真実が、あまりにも簡単に響いたからだ。


アイリが彼を見て、柔らかく言った。


「だめ。彼女たちには、あなたの抵抗なしにそれを名づける権利があるわ」


彼は黙った。


リニは続けた。


「なら、私たちは決めなければなりません。この世界に何を残したいのか。国にではなく。ギルドにではなく。歴史にではなく。私たち自身に」


メイが短く言った。


「あの人」


「彼は残せない」とベラが言った。


「知ってる」


「でも、一部なら」とノエルが、とても静かに言った。


その後、長いあいだ誰も話さなかった。


言葉が大きすぎた。


アイリは立ち上がり、ノエルのそばへ行って、彼女の肩に手を置いた。


「ええ」


ノエルは赤くなった。


冗談で赤くなったのではない。


もっと深く。


ほとんど涙に近いところまで。


「どう言えばいいのか、わかりません」


「綺麗に言わなくていいの」


「怖いんです。これが……」ノエルは唾を飲み込んだ。「身体で彼を引き止めようとしているように見えたら」


メイが鼻を鳴らした。だが怒りはなかった。


「引き止めようとしてるのよ」


ベラが落ち着いて訂正した。


「引き止めるのではない。繋がりを残す」


「違いはあるの?」メイが尋ねた。


影の中からゴルゲラニスが答えた。


「ある。鎖は去ろうとする者を留める。繋がりは、行くことを選んだ者と共に残る」


メイは彼女を見た。


「竜って、たまに会話で役に立つのね」


「爪の女も、たまには明白なことを認める」


「慣れないで」


アイリは微笑んだ。けれど、その目は濡れていた。


「これは痛みを小さくしないわ。むしろ逆かもしれない。子どもは別れの薬ではない。権利の証明でもない。帰還の担保でもない。命よ。選ぶなら、恐慌からではなく、愛から選んで」


「恐慌からでもあったら?」ノエルが尋ねた。


アイリは嘘をつかなかった。


「なら、その恐慌を認めて、それを唯一の理由にしないこと」


それは、どうやら助けになった。


癒しはしなかった。


だが場所を与えた。


その夜、アイリは彼のもとへ来なかった。


距離を置いたからではない。


むしろ逆だった。


彼女は家に残り、共用の部屋で、まだすぐには決められない者たちと過ごした。一人ずつ話した。時には長く。時にはほんの短く。時にはただ抱きしめ、黙っていた。


それは、普通の女なら傷つくような形では、彼女を傷つけなかった。


彼女の愛が少なかったからではない。


アイリがアイリだったからだ。


彼が戻れば、彼女はあちらでも彼といられると知っていた。彼女の道はすでに違っていた。彼女だけが世界と世界の間に扉を持っていた。重く、常時ではなく、休息を必要とする扉ではあっても。この女たちが彼を失うかもしれないのと同じような、決定的な喪失ではなかった。


だからこそ、彼女は邪魔しなかった。


助けた。


最初に来たのはメイだった。


当然だった。


夜に、美しい言葉も、遠慮がちなノックもなく。扉を開け、入り、背後で閉め、すぐに、甘すぎることを言う相手なら誰でも噛む準備があるような目で彼を見た。


首輪はしていた。


短剣はなかった。


「長くは話さない」と彼女は言った。


「知ってる」


「あなたも話さない」


彼はうなずいた。


メイは近づいた。


「怒ってる」


「知ってる」


「あなたに。この世界に。あっちの世界に。サイラエルに。自分に。これを望んでいることに。しなければ後悔することに。しても後悔することに」


彼女は彼の前に立ち、拳を握った。


「でも、これは私のもの。わかった?」


「ああ」


「あなたの義務じゃない。あなたの憐れみじゃない。彼女と同じものを私にも与えなきゃいけないからじゃない。私が奴隷だからでも、ご主人のいい娘だからでも、あなたがそうすべきだからでもない」


「メイ……」


「黙って」


彼は黙った。


彼女は震えていた。


恐れからではない。


内側に抱えている力のせいで。


「私は望んでる。自分で。あなたが去るなら、去るとして、私には残ってほしい。私が守れる誰かが。私が買われたからでも、賭けで勝ち取られたからでも、救われたからでも、憐れまれたからでもない。その子が私のものだから。あなたのものだから。私たちのものだから。わかった?」


「わかった」


「よし」


彼女は彼へ一歩踏み出し、感情のままに拳で彼の胸を打った。


強くはない。


だが正直だった。


それから、同じ場所へ額を押し当てた。


「もう抱きしめていい」


彼は抱きしめた。


メイは歯の間から息を吐いた。まるでそれだけを待っていたくせに、最後まで否定するつもりだったように。彼女の近さには、いつもと同じものがあった。挑発、怒り、貪欲さ、牙で隠せる時だけ許す優しさ。けれどこの夜、その下に新しい深みが生まれていた。


彼女は残ってほしいとは頼まなかった。


約束も求めなかった。


不可能も求めなかった。


今、自分が取れるものを取った。


自分の手で。


自分の選択で。


彼の魔法が柔らかく二人の近さへ入り込んだとき、メイは目を強く閉じ、痛みではなく、怒りと愛のこんな不可能な組み合わせから命が始まり得るという事実そのものを怖がるように、彼にしがみついた。それから、掠れて、ほとんど怒ったように息を吐いた。


「いい娘だ、って?」


彼はその髪を撫でた。


「いちばんだ」


彼女は嗚咽を漏らした。


認めなかった。


けれど隠しもしなかった。


朝、家がまだ眠っているうちに、彼女は最初に出ていった。敷居で振り返り、短く言った。


「誰にも甘ったるく扱わせない」


「アイリにも?」


メイは一秒だけ考えた。


「彼女なら、たぶん。一回だけ」


そして出ていった。


二番目に来たのはリニだった。


同じ夜ではない。


次の夜だった。


その日、彼女はあまりにも落ち着いていた。訓練し、ノエルの手紙を手伝い、庭でアイリと話し、ゴルゲラニスが指先一つで灯した小さな火のそばに、長いあいだ座っていた。夕方になると、彼女の手首の周りでは五つの物――小石、金属片、木片、ガラス片、骨――が、ほとんど完璧に、均等に回っていた。


彼の扉の前で、それらは一つずつ彼女の掌へ落ちた。


彼女は静かに入ってきた。


ほとんど、最初の夜と同じように。


けれど今の彼女には、震えが少なく、明晰さが増えていた。


「間に合わせなければ、と思っていました」と彼女は言った。「時間が少なくて、今受け取らなければ、後には後悔だけが残るような気がして」


彼は遮らなかった。


リニは隣に座った。


「でも今日わかりました。これはそれだけではありません。私は喪失の記憶として子どもを望んでいるのではありません。選択の続きとして望んでいます。私の選択の。あなたの扉に入ったときにした、あの選択の。痛みがあるなら、あるでしょう。でも、命があるかどうかを恐れに決めさせたくありません」


彼女は少し悲しげに微笑んだ。


「簡単すぎる言い方ですね」


「簡単なことほど、重いことが多い」


「はい」


彼女は彼の手を取り、自分の腹に置いた。


まだ、そこには何もなかった。


ただ温もり。


呼吸。


未来の可能性。


「もし授かるなら」と彼女は言った。「その子には知っていてほしい。私が一人で残るのを怖がったから生まれたのではなく、愛して、安全になるまで待つことをやめたから生まれたのだと」


彼は彼女の顔に触れた。


「リニ」


彼女は目を閉じた。


「あまりたくさん言わないでください。そうすると、また考え始めてしまいます」


彼は微笑んだ。


「わかった」


リニとのそれは、より静かだった。


弱いのではない。


深いのだ。


音を立てない水のように。けれど一歩踏み込めば、底が見えないとわかる水のように。彼女の近さにはいつも十年の待機があった。けれどこの夜、待機は主役ではなくなった。彼女は師を待ち続けた少女ではなかった。別のリニの反映でもなかった。誰かの夢への義務でもなかった。


未来の喪失の縁に立ち、それでも命を選ぶ女だった。


受胎の魔法が応えたとき、リニは怖がらなかった。


涙がこめかみを伝ったが、彼女は微笑んでいた。


「こうなんですね」と、彼女は囁いた。「つまり、こうなんですね」


彼は朝まで彼女を抱いていた。


彼女は「いい娘だ」と求めなかった。


けれど彼が自分から、とても静かにそう言うと、彼女はさらに身を寄せて息を吐いた。


「もう一度」


三番目に来たのはノエルだった。


遅く。


とても遅く。


それまで彼女は、夕方のあいだずっと何かを書き、線で消し、また書き、それから自分に怒り、紙を隠し、また取り出していた。メイは二度ほど何か言いかけたが、アイリがあまりにも柔らかく、それでいて警告するように見たので、メイは鼻を鳴らして、もうとっくに鋭い短剣を研ぎに行っただけだった。


ノエルはノックした。


それが彼女らしすぎて、彼の胸が締めつけられた。


「入って」


彼女は、折りたたんだ紙を手に入ってきた。


すぐには渡さなかった。


扉のそばに立っていた。青ざめ、整っていて、家着の紐をあまりにもきちんと結んでいた。まるで布の秩序が、内側の秩序を支えてくれるかのように。


「反対理由の一覧を作りました」と彼女は言った。


「長い?」


「とても」


「賛成理由は?」


ノエルは紙を見た。


「一つです」


「それは?」


「私は望んでいます」


言葉はあまりにも静かに響き、ほとんど途切れそうだった。


それでも、彼女は言った。


自分で。


それから急に早口で付け加えた。


「そして、それが反対理由をすべて無効にするわけではないと理解しています。もしあなたが去るなら、その子に父がいないまま残るかもしれないことも理解しています。ただでさえ不可能な状況を、さらに複雑にするかもしれないことも。私が若いことも。両親がおそらく衝撃で死んで、蘇って、それから相手が誰かを理解してまた死ぬだろうことも。後になって怖くなるかもしれないことも。妊娠は本の記述ではなく、言い回しが不適切だったからといって綺麗に直せるものではないことも。理解しています、あの……」


彼は近づいた。


「ノエル」


彼女は黙った。


震えていた。


「怖いです」と、彼女はさらに小さく言った。


「知ってる」


「子どもだけではありません。自分が。ここまで強く望んでしまったら、理性的でなくなるのではないかと」


「理性は、望みで消えるものではない」


「時々、消えます」


「時々は」


彼女は彼を見上げた。


「アイリは、選ぶために恐れをなくす義務はないと言いました」


「彼女は正しい」


「彼女はよく正しいです」


「女神の恐ろしい癖だな」


ノエルは、ほとんど微笑んだ。


それから紙を差し出した。


彼は受け取った。


紙には本当に一覧があった。


反対理由。


多い。


とても多い。


実務的なもの、個人的なもの、政治的なもの、医学的なもの、魔法的なもの、家族に関わるもの。


そして一番下に、別枠で一行。


**賛成理由:彼自身がそばにいられなくなったとき、彼の一部が私のそばで生きていてほしいから。**


彼はその紙を、とても丁寧に畳んだ。


「良い一覧だ」


ノエルは両手で顔を覆った。


「笑わないでください」


「笑ってない」


「声がそんな感じです」


「君を愛しているからだ」


彼女は固まった。


なぜか、その言葉は、この夜そのものよりも強く彼女を打ったようだった。彼女はゆっくりと手を下ろした。


「もう一度、言ってください」


彼は言った。


ノエルは泣いた。


静かに、ほとんど恥じるように。


けれど逃げずに。


その夜は、最も慎重だった。


彼女が弱いからではない。


ノエルには、自分の望みを計算の誤りとして見ることをやめる時間が必要だったからだ。彼は急がせなかった。彼女自身が一歩ずつ距離を縮めた。時々立ち止まり、時々恥ずかしさの中で笑い、時々彼の肩に顔を隠した。


そして魔法が応えたとき、ノエルは鋭く息を吸い、彼の手を握りしめた。


「これは……確かですか?」


「ああ」


彼女は目を閉じた。


「なら、覚えます」


「何を?」


「全部を」


そして彼は理解した。彼女は本当に覚えるのだと。


記録としてではなく。


命として。


四番目はベラだった。


顔に恥じらいはなかった。


だがあまりにも真剣で、彼にはすぐにわかった。これは彼女にとって簡単なのではない。ただ、彼女は別の形で自分を保っているのだと。


夕方、他の者たちがもう離れた後で、彼女は入ってきた。扉のそばに盾を置いた――戦闘の仕草ではなく、自分であるものをそばに置く習慣として。それから帯を外し、重い留め具を外し、髪をほどいて、彼の向かいに座った。


「私は、自分が来る勇気を出せるとは思っていなかった」と彼女は言った。


「なぜ?」


「私にはメイの鋭さがない。リニの待機もない。ノエルの正直な恐れもない。アイリの神の自由もない。ゴルゲラニスの古い空白もない。私は、保つことができる。時々それは、自分が何を望んでいるのか、手遅れになるまでわからなくする」


彼は黙っていた。


ベラは続けた。


「けれどその後で、だからこそ来るべきだとわかった。皆のためには隊列を保ったのに、自分のためだけは保てなかったと、いつか気づきたくない」


彼女はそれを落ち着いて言った。


だからこそ、痛かった。


「私は、あなたの記念碑として子どもを望んでいるのではない。記念碑は冷たい。自分がここで大事だったと証明するためでもない。それは愚かです。私は自分が大事だと知っている。あなたを引き止めるためでもない。扉を通るべき者を、盾で引き止めることはしない」


彼女はまっすぐ見た。


「私たちの家に、私たちが共に作った支える梁を残したい」


「ベラ……」


「ロマンチックではないな」


「とても君らしい」


「なら、正しい」


彼女は自分から近づいた。


ベラとの近さは、違っていた。


堅実だった。


慌ただしさがなかった。


彼女は飛び込まなかった。震えなかった。隠れもしなかった。だがその一つ一つの動きには、彼女が簡単には渡さない信頼があった。ベラは、盾が自分の背後に立つことを許すように、彼に近づくことを許した。弱いからではない。その場所はもう選ばれているからだ。


受胎の魔法が二人の夜の一部になったとき、ベラは目を閉じなかった。


彼を見ていた。


長く。


深く。


それから言った。


「これで、もしあなたが去っても、ここにはあなたの痕跡だけではなく、責任も残る」


「わかっている」


「よし」


彼女は彼の胸に手を置いた。


「圧をかけるために言っているのではない」


「知ってる」


「真実をまっすぐ立たせるために言っている」


「立っている」


ベラはうなずいた。


そしてその後でようやく、盾も、隊列も、壁を支える必要もないまま、ただ彼に身を寄せることを自分に許した。


五番目はゴルゲラニスだった。


すぐではなかった。


彼女は他の者より長く待った。


観察していた。


問いを投げた。最初の大きな話し合いほど細かくはないが、正確な問いだった。意図して受胎が起こるとき、何を感じるのか。望みと決断は違うのか。死すべき者が自分は去るかもしれないと知っているとき、何が変わるのか。なぜ女たちは、痛みが増すだけかもしれない彼の一部を残したがるのか。


ある日、メイは耐えきれずに言った。


「私たちが生きてるからよ、竜」


ゴルゲラニスは彼女を見た。


「短い」


「でも正しい」


「そうだな」


彼女が来た夜、家はひどく静かだった。


アイリはその日、すでに休息へ戻っていた。


もしかすると、わざとだったのかもしれない。


もしかすると、ただ時が重なっただけかもしれない。


ゴルゲラニスはノックせずに入ってきた。扉を尊重していないからではない。竜は、人の形をしていても、自分の接近を相手が肌で感じているのに、なぜ警告が必要なのか、いつも理解できるわけではないからだ。


「私は、身籠もらないかもしれない」と彼女は言った。


「知っている」


「竜は人間ではない」


「ああ」


「人の姿でも。今の身体が、近さには十分に人間であっても。私たちに命が宿るのは違う。もっと稀で、もっと重い。何世紀も何も起こらないことがある。世界が悪戯を思いつけば、一夜で起こることもある」


「知っている」


「知らない」


彼は少し疲れたように微笑んだ。


「あるいは、知らない。けど、受け入れる」


ゴルゲラニスは近づいた。


炎の髪が肩に落ちていた。金色の目は暗がりで光り、蝋燭が不要に見えた。そこにあったのは、人間の恥じらいでも、人間の決意でもなかった。むしろ、古い好奇心と、まさに新しい、慣れない感覚が混ざったものだった。彼女はただ死すべき者を研究しているのではない。


望んでいる。


そしてそれは彼女自身にとって、ほとんど腹立たしいほど興味深かった。


「私は、あなたを引き止めるためにこれをするのではない」と彼女は言った。


「知っている」


「あなたの別のヘラに嫉妬させるためでもない」


「彼女は嫉妬する」


「それは彼女の権利だ」


「ああ」


ゴルゲラニスはわずかに微笑んだ。


「私がこれをするのは、私のとても長い生の中に、本当にこういうものがなかったからだ。何の要求もせずに私のところへ来た死すべき者。押しつけられもせず、乞われもせずに与えられた愛。壁ではなく他人の感情で窮屈になる家。そして、たとえ小さくても、そこから何か生きたものが生まれるかもしれない可能性」


彼女はすぐそばで止まった。


「それに、あなたが言ったからだ。そういう君だからこそ、なおさら、と」


彼は手を上げ、彼女の顔に触れた。


ゴルゲラニスは目を閉じた。


すぐにではない。


最初に、許した。


それから、受け入れた。


彼女の近さは熱かった。


身体だけではない。


存在そのものが。


人の形をしていても、そこには翼があり、鱗があり、巨大な心臓があり、古い火があり、乞うことを知らないのに受け取ることを学びつつある誇りがあった。この夜、彼には、竜の代わりの女を抱いているのではなく、女の形をした竜を抱いているのだと思えた――そして、それこそがすべてを本物にしていた。


魔法が受胎へ降りようとしたとき、それは人間の肉ではなく、もっと深く、もっと重いものにぶつかった。


拒絶ではない。


障害でもない。


別の法だった。


ゴルゲラニスは鋭く息を吸った。


金色の目が燃え上がった。


「興味深い」


「痛いか?」


「違う。大きい」


彼には、うまくいったのかどうかわからなかった。


彼女も、おそらくわからなかった。


だが、二人の間で何かが変わった。


サイラエルのときとは違う。


他の者たちとも違う。


竜の可能性は、花のようには開かなかった。


むしろ、どこかとても深いところで、眠る山が身じろぎし、完全に目覚めるかどうかをまだ決めていないようだった。


ゴルゲラニスは頭を彼の肩に置いた。


それは、どんな情熱よりも予想外だった。


「もし何も起こらなくても」と彼女は静かに言った。「それでも無意味ではなかった」


彼は彼女を抱きしめた。


「ああ」


「もし起こったら……」


彼女は言い終えなかった。


彼は初めて、女竜の声に恐れではなく、未知への敬意を聞いた。


「その時、考えよう」と彼は言った。


「死すべき者は、自分が何をすればいいのかわからないとき、よくそう言う」


「とても便利な言葉だ」


「今はそれでいい」


朝、皆は食卓に集まった。


厳かではなかった。


誰も決定を宣言しなかった。


誰も詳細を尋ねなかった。


メイはいつもより近くに座り、誰かが「母性」という言葉を甘ったるく口にしたら噛む準備がある顔をしていた。リニは静かで、明るかった。ノエルは、マリィが一瞥しただけで赤くなった。マリィはそもそも何も言っていなかったのに。ベラはまっすぐ保っていたが、ときどき手が自然に腹へ置かれた――まだ空で、まだ何も変わっていないそこへ。ゴルゲラニスは窓辺に立ち、その金色の目はいつもより思案深かった。


アイリは昼頃に戻ってきた。


扉を開けて入り、敷居で止まり、皆を見た。


それから微笑んだ。


壁はそのままなのに、家が広くなったような微笑みだった。


「ほらね」と彼女は言った。「これでこの世界も、自分たちのものだと主張する権利をめぐって、第一の世界と本気で争うことになるわ」


メイがぶつぶつ言った。


「列に並ばせなさい」


アイリは笑った。


その笑いにはあまりにも多くの優しさがあって、メイでさえそれ以上噛みつかなかった。


彼は彼女たちを見て、理解した。


決断はもう下されていた。


未来の別れに勝つためではない。


魔法の仕組みのためでもない。


世界に手放させるためでも、引き止めさせるためでもない。


ただ、彼女たちが愛していたからだ。

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