第二十六章
ギルドの依頼板の前は騒がしかった。
他人の問題が好きな者にとっては、都合のいい朝だった。板には新しい紙がいくつも掛かり、マリィの受付台ではもう二人の農夫が言い合い、奥の卓ではどこかの組が昨日の仕事の報酬を分けていた。声の調子からすると、あまりうまく分けられてはいないらしい。空気には濡れた革、インク、埃、そして朝早い麦酒の匂いが混じっていた。この時刻にもかかわらず、もう誰かが注文していたのだ。
彼はベラと並んで依頼板の前に立っていた。
ほかの者たちは少し離れていた。ノエルは昨日の記録を確認し、メイは行方不明の山羊についての依頼書を、まるで山羊自身の無能を責める準備でもしているような顔で気だるげに眺めていた。リニは新しい紙を黙って追っていた。ベラが組に入ってから、彼らが依頼板の前に立つ空気は少し変わった。声が大きくなったわけでも、偉そうになったわけでもない。ただ、密度が増した。もう、たまたま一緒に固まった数人ではなく、内側に秩序を持つ連なりに見えた。
彼は一枚の紙へ顎を向けた。
「向こうでは、オーガが君の最初の共闘だった」
ベラはその紙を見た。
依頼はアステル西の村からだった。オーガ一体。説明を見るかぎり、あまり年老いてはいないが大型。柵を壊し、山羊を引きずっていき、隠れた犬を引きずり出そうとして納屋の屋根をぶち抜いた。まだ人は殺していない。だが、いつものように、それは時間の問題だった。
ベラはすぐには答えなかった。
やがて静かに尋ねた。
「向こう?」
彼はうなずいた。
彼女は、その「向こう」がどこかを理解した。
ここではない。別の世界だ。すでに聞いてしまい、今では自分の疑問と並んで内側に抱えることになった、あのあり得ない話の中で。
「再現したいのか?」
「違う」
「なら、なぜオーガなんだ?」
「地上では、ミノタウロスはそう都合よく見つからない」
ベラはゆっくり彼へ顔を向けた。
「地下では?」
「地下では、オーガ級以上の相手には必ず出会う」
彼女はまた紙を見た。
彼女の沈黙は重みのあるものだった。空っぽではない。考えを手に取り、重さと形とひびを確かめているような沈黙だった。
「つまり、大型目標への経験を得るためか」と、やがて彼女は言った。
「ああ」
「ただオーガを殺すためではなく、大型の敵の一撃を保つ訓練」
「ああ」
ベラは盾の帯を指でなぞった。
「向こうの攻撃は盾へ来る」
「来る」
「普通の一撃として受けたら、私は吹き飛ばされる」
「ああ」
彼女はうなずいた。
腹を立てなかった。誇りから言い返すこともしなかった。ただ事実として受け入れた。
「全力を受け止めるのではなく、滑らせることを覚える必要がある」
「その通りだ」
それを聞いたメイが近づいてきた。
「つまり今日は、ベラがオーガに投げ飛ばされるの?」
「すべて悪く進めば、そうだ」
「素晴らしい計画ね」
「うまく進めば、投げ飛ばされる回数は減る」
「さらに素晴らしい」
ノエルが本から顔を上げた。
「オーガがベラを殴る前に、リニが斬り裂いてしまえばいいのではないですか?」
リニも彼を見た。反対ではなく、確認する目だった。
彼はすぐ答えた。
「通路では、そうできる場面は少ないからだ。開けた場所なら、距離と射線と時間があれば可能だ。マルブルクでは、その三つのどれもないことが多い。そこでは、リニが綺麗な線を見る前に、ベラが最初の接触を受ける。今それを練習しておかなければ、地下で覚えることになる。経験は命だ。失敗がすぐ死体に変わらない場所で買うほうがいい」
ノエルは最後の一文を書き留めた。
メイが彼女の肩越しに覗き込んだ。
「また標語みたい」
「標語はもう多すぎます」とノエルが言った。
「なら、いちばん陰気なのを選ぶ頃ね」
ベラはまだ依頼書を見ていた。
「棍棒はオーガ相手には最善じゃない」と彼女は言った。
「ああ。六枚刃のメイスに替えたほうがいい。甲殻や厚い骨を砕くにはそちらのほうが向く。大型目標にも、肉越しに安定して効く」
彼女はわずかに眉を上げた。
「君は前からそれを考えていたな」
「ああ」
「そして言わなかった?」
「空から降ってきた助言ではなく、課題から出た結論になる機会を待っていた」
ベラは薄く笑った。
「人が自分で君の結論へたどり着くのが好きなんだな」
「そうすると、その人自身の結論になる」
「便利な操作だ」
「機能する教育だ」
「境界は薄い」
「ああ」
ベラはもう一度依頼書を読み直した。
「受けよう」
受付台のマリィには、どうやら全部聞こえていたらしい。彼らが依頼書を持って近づくと、彼女はいつもより少し長くベラを見た。
「オーガですか?」
「オーガだ」とベラが言った。
「新しい前線を試すんですね?」
「新しい前線がぺしゃんこのパンケーキにならないよう訓練する」
マリィはうなずいた。
「有用な技能です」
「六枚刃のメイスを売っている者はいるか?」
「がらくたを売らない職人ならいます。高いですが、そのかわり一発いいのを入れた瞬間に頭部が柄から飛んでいくことはありません」
ノエルが即座に身構えた。
「どれくらい高いのですか?」
マリィがだいたいの金額を告げた。
ノエルは目を閉じた。
メイが同情するように言った。
「お金がまた死んだ?」
「生きる暇さえありませんでした」とノエルが答えた。
だが購入は認められた。
それは贅沢ではなかった。未来の課題に必要な道具だったからだ。
武器屋で、ベラは長く選んだ。ノエルが短剣を選んだときのような慎重な恐れではない。メイが双短剣を見たときのような抵抗でもない。ベラは、武器が何をしなければならないかをすでに知っている者として選んだ。重さ、柄の長さ、重心、刃板の形、頭部の固定、手袋ありとなしでの握り。
最終的に彼女が選んだのは、いちばん美しいものでも、いちばん高いものでもなかった。灰色の金属、堅牢な柄、飾りではなく骨と鎧と相手の自信を砕くための六枚の重い刃板。武器は簡素に見えた。説得力があった。
ベラは何度か手の中で回した。
「使える」
武器屋は、その控えめな評価にほとんど侮辱されたような顔をしたが、背に盾を負った女と口論する気にはならなかったらしい。
村へ着いたのは昼ごろだった。オーガは壊れた納屋の裏にある古い窪地のそばにいた。どうやらそこを一時の寝床にしたらしい。ひどい臭いがした。腐った皮、湿った土、山羊の血、そして酸っぱい獣の臭い。オーガ本体は人の一倍半ほどの背丈で、幅広く、猫背で、長い腕と、重い額の下に小さな悪意ある目を持っていた。片手には柵から引き抜いた柱。
「ミノタウロスじゃない」とベラが低く言った。
「違う」
「だが、一撃は重い」
「ああ」
計画は単純で、ほとんど粗かった。
ベラが最初の接触を引き受ける。動かない壁としてでも、英雄的にでも、「死ぬまで壁」としてでもない。盾へ来る一撃を角度で逃がし、滑らせ、オーガを開かせる。リニは綺麗な射線が出るまで撃たない。メイは側面で動く。腱を切り、注意を散らす。ただし、腕の下へ潜り込むような真似はしない。ノエルは地形と村人を見て、オーガが家のほうへ抜けないよう監視する。彼はベラを支え、魔物が力で押し潰しに来たら打つ。
オーガの最初の一撃は、予想より悪かった。
ベラは重いとわかっていた。それでも半歩ずらされた。盾は柱を受けた。だが彼女はまっすぐには保たなかった。体を回し、肩で逃がし、力を横へ滑らせた。一撃は彼女を折らなかったが、それでも体の中を鈍い波として抜けていった。
彼女は息を吐いた。
倒れなかった。
「いい!」彼は叫んだ。
オーガが吠え、もう一度打った。
今度のベラはよりうまく動いた。受けなかった。導いた。柱は地面へ叩きつけられ、泥の塊を跳ね上げた。メイが右から滑り込み、膝の裏を斬った。オーガは吠えて振り向いたが、ベラが一歩前へ出て、柱を握る手を六枚刃のメイスで打った。
音は重く、骨に響くものだった。
オーガの咆哮は、別の響きになった。
「これは効くわね」とメイが言った。
リニは後ろで待機していた。張りつめていたが、跳ねるような動きはしなかった。待っていた。
オーガは全身でのしかかろうとした。ここでベラは間違えた。線から外れるのが遅れ、盾が必要以上に受けた。彼女は後ろへ弾かれ、踵が土を裂き、肩が跳ねた。
彼はもう一歩踏み出していたが、ベラは自分で体勢を戻した。
「立っている!」
そして本当に立っていた。
三撃目を、彼女は正しく受けた。下へ、そして横へ流し、その後で頭でも胸でもなく、肘へ六枚刃のメイスを入れた。オーガの動きが崩れた。メイはすぐ反対側へ入り、太腿を斬った。彼は短い魔法の衝撃で、もう一方の脚の関節を刈った。
オーガが沈んだ。
「リニ!」
一撃は正確だった。
滅ぼすようなものではない。広すぎるものでもない。狭く、密度のある一撃が、肩の線の下、開いた胸へ入った。オーガがびくりと震え、前へ傾いた。そしてベラは、このためにすべてを組んだ動きをした。恐怖で退かず、愚直に受けもせず、落ちてくる体へ角度をつけて盾を差し込み、その動きを横へ流し、六枚刃のメイスで頭蓋へ追撃した。
骨が砕けた。
オーガが崩れ落ちた。
メイが喉へとどめを入れた。速く、余計な怒りなしに。
静寂。
それからノエルが言った。
「思っていたより、ずっと綺麗でした」
ベラは立っていた。荒く息をし、盾を下げ、六枚刃のメイスを手にしている。
「一度、まっすぐ保ちすぎた」
「ああ」と彼は言った。
「一度、線から外れるのが遅れた」
「ああ」
「でも三つ目の動きは正しかった」
「とても」
彼女はうなずいた。
笑いはしなかった。
だが目は少し落ち着いていた。
夜の検討は短かったが、濃かった。ベラは彼より先に自分の失敗を挙げてしまい、それがメイを少し苛立たせた。他人が指摘する余地が少なくなるからだ。
「少しは、あなたが怒られるのを楽しませてよ」とメイが言った。
ベラは落ち着いて答えた。
「まずは、他人の失敗をそんなに露骨に喜ばないことを覚えろ」
「喜んでない。学習過程を支えてるだけ」
ノエルが書き込んだ。
「『メイは他人の失敗を喜ぶことで学習過程を支える』」
「本女」
「爪女」
リニはいつもより静かに笑っていた。
彼はそれに気づいた。
彼女は一日中落ち着いていて、まとまっていて、ほとんど明るかった。だが軽さからではない。むしろ、内側のどこかですでに熟した決断があり、夜を待っているような明るさだった。
夕食の後、会話は少しずつ静まっていった。ベラは自分の部屋へ戻った。形式上はもう組の一員だが、まだ別室を取っている。ノエルは下に残り、マリィとマルブルクについていくつかの情報を照合すると言った。メイは気だるげに伸びをし、彼を見た。その意味は言葉がなくても明らかだった。だが次にリニをちらりと見て、不意に言った。
「今日は自分の部屋で寝る。脚が疼く」
嘘としては、ほとんど上出来だった。
ほとんど。
彼は彼女を見た。
メイの耳が跳ねた。
「何?」
「何でもない」
「なら黙って」
彼女は振り返らずに出ていった。
リニは窓辺に残った。
彼女の手首の周りで、小さな物たちが均等に回っていた。石、ガラス、金属、木片、骨。五つの小さな点。彼女が長いあいだ、魔力だけでなく自分自身も保つために使ってきたもの。
彼は急かさなかった。
彼女も長く黙っていた。
やがて言った。
「メイは、朝になると幸せそうに見えます」
彼は答えなかった。
「いつも顔に出ているわけではありません」とリニは続けた。「顔だけ見れば、誰かを噛む準備ができているように見えることのほうが多いです。でも、それでもわかります」
「ああ」
リニは少し微笑んだ。
「彼女はもう、ずっと前から何も待っていません。未来に許可を求めていない」
彼は彼女をより注意深く見た。
リニは彼を見ていなかった。ただ暗い窓を見ていた。窓には部屋と彼女自身の顔が映っている。十年待った者にしてはあまりにも若く、これ以上そこへ隠れているにはあまりにも大人びた顔だった。
「私は、理解しなければならないと思っていました」と彼女は言った。「あなたが私にとって何なのか。子どものころの師匠がどこで終わり、人間がどこから始まるのか。別のリニがどこにいて、私がどこにいるのか。何が正しくて、何が間違いなのか。あなたが帰る道を見つけたらどうなるのか。見つけなかったらどうなるのか。私が望むことを自分に許して、その後、何も残らなかったらどうなるのか」
彼女の手首の周りを巡る石、鉄、硝子、木、骨の五つの欠片が、わずかに速度を上げた。
そしてまた、均等な軌道へ戻った。
「それで、何を決めた?」彼は静かに尋ねた。
リニは振り向いた。
その目には、彼が現れた後ずっと彼女の中にあった迷いはもうなかった。痛みが消えたわけではない。問いが消えたわけでもない。だが、その下に単純なものが生まれていた。
子どもっぽいものではない。
単純なものが。
「この先に痛みがあるかもしれないというのは、今の幸せを捨てるには悪い理由です」
彼は黙った。
それに慎重な返事をすることは、ほとんど侮辱になると思ったからだ。
リニは扉のほうへ一歩踏み出した。
出口ではない。
彼の扉へ。
一秒だけ止まった。
まるで、そんな単純な動きで世界が崩れるかどうか確かめるように。
崩れなかった。
「驚くほど単純な考えですね」と彼女は言った。「こんなに長く、それを怖がっていたのが不思議です」
彼は立ち上がった。
ゆっくりと。
自分から近づきはしなかった。
最後の一歩を彼女から奪わないように。
「リニ」
彼女は少し震える唇で微笑んだ。
「今は、説明しないでください」
「俺は……」
「いいえ」
その言葉は静かだったが、固かった。
「あなたはもう説明しました。自分にも、私にも、みんなにも。別の世界。別のリニ。帰る道の可能性。混同する危険。傷つける危険。これが簡単ではないと理解するには、私は十分知っています。でも、安全になるまで待つなら、私はまた十年、人生ではなく幻と一緒に生きることになります」
彼女は扉を見た。
それから彼を見た。
「私はもう、待ちたくありません」
言うべきことはなかった。
言葉がなかったからではない。多すぎたからだ。だが、彼女がもう決めたものの前では、その全部が余計だった。
リニは扉へ近づき、取っ手に手を置いた。
とても普通の動き。
木。金具。小さな軋み。
それでも、その動きには、彼女の多くの術よりも強い力があった。
ただ入る。
扉の向こうにあるものを受け入れる。
夢の中の理想ではない。
誰か別の物語でもない。
痛みのない約束でもない。
生きている人間。複雑で、間違いもあり、すでにほかの者たちとも結ばれていて、それでも否定するほうが馬鹿げているほど大切な人間。
彼女は扉を開けた。
敷居で止まった。
彼へ振り返った。
「行きましょう」
彼は近づいた。
リニは退かなかった。
扉が彼らの背後で閉まると、部屋は静かになった。空っぽではない。静かになった。彼女の手首の周りの小さな物たちは数秒だけ回り続け、それから一つずつ卓へ落ちた。
石。
ガラス。
金属。
木片。
骨。
彼女は、その小さな制御の輪を、かつてメイが首輪を外したのと同じくらい意識的に、自分から外した。
永遠にではない。
ただ、今夜だけ。
自分と自分の選択の間に、そんな小さな錨でさえ置かないために。
彼は彼女の顔に触れた。
リニは目を閉じた。
そして、彼女のすべての待機、すべての慎重さ、師匠と十年分交わしてきた想像上の会話――いつか肩越しに現れるはずだった相手との会話――は、急に壁ではなく道になった。長く、奇妙で、ところどころ不公平な道。だがここへ続いていた道。
彼女は自分から彼へ身を寄せた。
弟子としてではなく。
別のリニの反映としてでもなく。
庭で「いつか」という約束を聞いた少女としてでもなく。
未来の痛みに許可を求めることを、ようやくやめた女として。
言葉はすぐに尽きた。
それでよかった。
この夜にはもう、証明も、説明も、比較も必要なかった。ただ、そばにいることだけが必要だった。最初は慎重に、ほとんど信じられないように。そして、少しずつ近く、温かく、正直に。リニは恐怖ではなく、決断がついに体と、息と、触れる現実になったことに震えていた。思考ではなく、生きた現実になったからだ。
彼は、彼女が消えてしまうかもしれないように抱いた。
彼女は、自分のほうが消えてしまうことを恐れるように、彼にすがった。
壁の向こうでは宿が生きていた。
階下ではノエルが、おそらくリニがいないという事実だけで全部理解し、必要以上に長く迷宮の資料を読み返しているふりをしているだろう。隣室ではメイもきっと理解していて、枕に顔を埋めて獣じみた満足げな笑みを浮かべているかもしれない。もっとも朝になれば、必ず棘のあることを言うだろうが。
ここで、リニの終わりのない待ち続ける時間は終わった。
そして選択になった。
彼女自身の。
後になって、暗闇の中で、彼女は彼の隣に横たわり、頭を彼の肩に置いていた。静かに、規則正しく呼吸していたが、眠ってはいなかった。彼にはそれがわかった。
「何だ?」彼は尋ねた。
「何でもありません」
「嘘だな」
彼女は少し微笑んだ。
「あなたに教わっています」
彼は彼女の髪を撫でた。
リニは目を閉じ、その顔に、朝に彼がメイで見たものと同じ表情が浮かんだ。安らぎではない。違う。先にはまだ多すぎるものがある。けれど、少なくとも今だけは未来への恐怖に自分を渡さなかった人間の、静かで、ほとんど頑固な幸せ。
「いい娘だ」と彼は囁いた。
リニはびくりとしなかった。
最初のときのように赤くもならなかった。
ただ、少しだけ彼に強く身を寄せ、ようやくその言葉を子どもの物語からではなく、自分自身の人生から聞いたように息を吐いた。
「もう一度」と、彼女はほとんど音にならない声で言った。
彼は暗闇の中で微笑んだ。
そして繰り返した。




