表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
盲目遊戯 2  作者: Svolik
22/47

第二十二章

二日間、彼らは立ち直ろうとしていた。


休んでいたのではない。


立ち直ろうとしていたのだ。


燃やされた契約から。開いた扉から。自由になったメイが敷居に立ち、それでも自由が一瞬、追放のように聞こえたせいで、危うく出ていきかけたことから。


訓練は助けにならなかった。


それでも彼らは試した。


朝になると街の外へ出て、馴染みの窪地へ行き、その日が普通の日であるふりをした。リニは的へ中くらいの層の一撃を放ち、前より正確に、乾いた形で当てていた。ノエルは短剣と木からの降り方を繰り返し、もう目にあの恐怖はなく、張りつめた、注意深い頑固さで動いていた。メイは双短剣を持って動き、その一歩一歩がこの二日で少し深く、少し固く、少し怒り、同時に少し静かになったようだった。


だが、そのすべての下には別のものが残っていた。


口にされていないものが。


登録板のない首輪は、今もメイの首にあった。


いつもではない。体を洗うときや眠るときには外すこともあった。だが昼間は、たいていつけていた。隠さなかった。説明もしなかった。誰も尋ねなかった。


それでよかった。


なぜなら、今それを説明しようとすれば、そのものを実際より小さく、粗く、単純なものにしてしまうかもしれなかったからだ。


訓練後の最初の検討で、メイは刃から目を上げないまま言った。


「主人、今日、私の左は遅れてた?」


リニが、ほとんどわからないほど固まった。


ノエルは羽ペンを、あまりにもゆっくりと行の上へ下ろした。


彼はほとんどすぐに答えた。


「ああ。戻しの動きでだ。大きくはないが、見えた」


「わかった」


それだけだった。


その言葉は部屋に残ったが、爆ぜはしなかった。


二日目には、少しだけ楽になった。誰かが慣れたからではない。ただ、傷口を毎分指で触らなければ、少なくとも床へ血を垂らし続けることはなくなるのだと、全員が理解したからだ。


メイはもう紙に縛られていなかった。


だからこそ、彼女の「主人」は違って聞こえた。


他人の権利を認める言葉ではない。


彼女自身が選び、彼女自身が去ることもできる、火のそばの場所の名のように聞こえた。


彼はそれを最後まで分解しようとはしなかった。


壊してしまうのが怖かった。


二日目の夜、メイは彼の部屋へ来た。


叩かなかった。


静かに扉を開け、入り、背後で閉めた。


彼は窓辺に座っていた。服も脱がずに。もうとっくに眠るべき時刻だった。階下の酒場はほとんど静まり、時折、階段が軋み、壁の向こうで誰かが咳をし、中庭で馬がいびきをかいているだけだった。


メイは扉のそばで立ち止まった。


薄暗がりの中で、銀色の髪はほとんど白く見えた。首輪は首の上の暗い線だった。太腿に短剣はなかった。それが、なぜかすぐに重要になった。


彼女は何も言わなかった。


彼も言わなかった。


内側では、あまりにも多くの言葉が一気にせり上がっていたのに。


だめだ。


いい。


この形ではだめだ。


早すぎる。


彼女はあのメイではない。


そして、あのメイでもある。


彼のものではない。


もう彼のものなのか。


彼は去るかもしれない。もし道を見つければ。もしアイリ、リニ、シリ、ヘラ、ベラ、テリ、メイ――あちらのメイ――彼女たち全員が道を見つければ。もし世界がまた触れ合えば。そのときはどうする? またこのメイを捨てるのか。カールヴェスが彼にしたのと同じことを、今度は彼自身の手で彼女にするのか。繋がりから引き裂き、空白だけを残すのか。


では、もし去らなかったら?


この世界だけが唯一になったら? 待つことが、数か月、数年に伸びたら? この少女たちが、別であり同じ彼女たちが、映し身ではなく、彼の今の人生になったら? メイがもう選んでいるのに、彼だけが慎重さの陰に隠れ続けているとしたら? 彼女がもう、自分にとってただの「知っている誰かの別版」ではなくなっていることを認めるのが怖いだけだとしたら?


何もかも間違っている。


百の理屈で、間違っている。


彼は、そのどれかを言いたかった。


説明したかった。


警告したかった。


言い訳ではない。違う。ただ、彼女が今足を踏み入れようとしているものの重さを、見る機会を与えたかった。彼の過去は背後に置かれていないことを。別の世界には、彼が愛しているメイがいることを。この近さは、二つの姿をひとつに混ぜてしまい、あとで血を流さずに分けることができなくなるかもしれないことを。自分自身でも、どこまでが記憶で、どこからが今なのか、わかっていないことを。


メイが近づいた。


黙って。


そして彼が口を開く前に、そのすべての言葉は役に立たなくなった。


彼女は隣に座り、膝を彼の脚へ触れさせ、手を上げて彼の頬を指でなぞった。優しい、というほどではなかった。慎重だった。本当にそこにいるのか確かめるように。


彼は彼女の手を取った。


「メイ……」


彼女は首を振った。


鋭くではない。


ただ――違う、と。


今は違う。


彼女の唇が、彼の口を塞いだ。


そして理屈は崩れた。


消えたわけではない。


それは内側のどこかに残っていた。重く、正しく、不安を含んだまま。だが夜のほうが大きかった。温かかった。近かった。メイは、計算しなければならない過ちとしてそばにいるのでも、過去と比べなければならない映し身としてそばにいるのでもなかった。


彼女はメイだった。


このメイだった。


今ここにいる。


生きていて、頑固で、自由で、自分から来たメイだった。


彼女は戦うときと同じように口づけた。最初に挑み、それから一歩も退かず、打撃の陰に隠していたものを開くように。彼女の中には怒りが多かった。古く、慣れた、呼吸のように彼女自身のものになった怒りが。だが、その下には別のものが流れていた。頼みではない。服従ではない。感謝でもない。


選択だった。


彼女はすべてを理解していた。


たぶん、言葉では最後までではない。彼の恐れのすべてをでも、世界の間に伸びる糸のすべてをでもない。それでも肝心なことは理解していた。


そして、それでも選んだ。


自分で。


彼は、二つの人生を同時に頭の中で保とうとするのをやめた。


どちらかが勝ったからではない。


ただ、そばに彼女がいて、それで夜がもう考える場所ではなくなったからだ。


メイはさらに身を寄せ、彼の膝の上にまたがるように座り、首へ腕を回し、額を彼の額へ押しつけた。ほんの一瞬、そこで止まった。荒く息をしていた。暗闇の中で、彼女の目はすぐそばで光っていた。


「考えないで」と、彼女は掠れた声で言った。


彼は答える暇もなかった。


彼女がまた彼に口づけた。


その先には、もう言葉はなかった。


掌の下の肌の温もり。指の間の銀色の髪。喉元にかかる彼女の息。抑えようとして、抑えきれずにこぼれた小さな声。最初は慎重だった彼の手が彼女の背に置かれ、やがて少し強くなる感覚。彼女が自分で近さを導き、彼に離れることも、正しさの後ろへ隠れることも許さなかったこと。


壁の向こうでは宿が眠っていた。


窓の外には夜のアステルがあった。


そして小さな部屋の中で、つい最近まで彼が、古い愛と新しい痛みを混同せずにこの世界を通り抜けられると自分に言い聞かせようとしていたその部屋で、メイは口づけを重ねるたびに、整えておいた仕切りを壊していった。


乱暴にではない。


無思慮にでもない。


ただ、彼らがまだ選択の両側に立っているのだと嘘をつく余地を、彼に残さずに。


後になって、彼女は彼の隣で横になり、顔を彼の肩へ埋めていた。


首輪は卓の上にあった。


月明かりの中で、その暗い革の帯は、ほとんどただの物に見えた。


メイは彼の手を自分の腰に置いたまま、長いあいだ眠っていなかったようだった。時々、彼女の指がわずかに締まり、彼が消えていないか確かめるようだった。時々、静かに息を吐き、さらに近くへ身を寄せた。


彼は何も言わなかった。


彼女も何も言わなかった。


それは、どんな説明よりもよかった。


明け方近く、彼が先に目を覚ました。


物音でではない。


静けさで。


メイは彼の腕の中で眠っていた。眠っている彼女は見慣れないほど柔らかく、いつもの牙を見せる表情も、扉へ向けた緊張も、誰かの喉へ飛びかかる準備もなかった。銀色の髪は枕と彼の肩に散っていた。片方の耳が、彼の息で少しだけ動いた。首には、昼間そこに首輪があった場所に、薄い跡が残っていた。


彼は彼女を見て、考えようとはしなかった。


たぶん、それは臆病だった。


だが朝はあまりにも澄んでいた。


軽くはない。


澄んでいた。


彼の視線で、メイが目を開けた。


最初に身を強ばらせた。瞬時に、獣のように、ほとんどいつもどおりに。次に思い出した。完全ではないが、離れない程度には力を抜いた。


「何?」彼女が静かに尋ねた。


「何でもない」


彼女は目を細めた。


「嘘」


「今度は嘘じゃない」


メイは数秒、彼を見ていた。


それからさらに近づき、頭を彼の胸に置いて、目を閉じた。


「なら黙って」


彼は彼女の髪を掌で撫でた。


彼女は離れなかった。


むしろ、ほんの少し、手の下へ身を寄せた。


朝は会話を求めなかった。


今は言葉を入れれば、すでにわかっているものを壊すだけだった。


彼らがいつもより遅く下りると、リニとノエルはもう宿の広間で朝食を取っていた。


二人とも目を上げた。


まず彼を見た。


次にメイを見た。


メイは彼の隣を歩いていた。落ち着いて、少し眠そうで、そして「何か言ってみろ、後悔するぞ」と顔に書いてあるような表情だった。首輪はまた首にあった。短剣は太腿にある。髪はいつもほど整っていなかった。


ノエルは自分の杯を見た。


リニは赤くなった。


誰も何も言わなかった。


二人とも理解したからこそ、何も言わなかった。


メイは卓に座り、パンを取り、一片をちぎって言った。


「主人、塩を取って」


ノエルの杯を持つ手が、わずかに跳ねた。


リニがゆっくり息を吸った。


彼は塩を渡した。


「ほら」


「ありがとう」


普通の言葉。


ほとんど。


ノエルは非常に念入りにパンへチーズを塗っていた。すでに層が厚すぎて、下のパンがほとんど見えなくなっていた。


リニは、窓の外にとても重要なものを見つけた人の顔で外を見ていた。


メイは何事もなかったように食べていた。


ただ尻尾の動きが、いつもより遅かった。


そして耳は時々、顔より多くのことを漏らしていた。


ギルドで、マリィも何も言わなかった。


もちろん、理解していた。


彼女は穏やかな人生にはよすぎるほど多くを理解する。けれどただ彼らを見て、メイで少し視線を止め、彼で止め、それから帳面へ戻った。


「今日は依頼ですか、それとも休みですか?」


「訓練だ」と彼は言った。


「賢明ですね」


マリィはもう一度目を上げた。


「あなたたちは時々、怖いくらい賢明になります」


メイが鼻を鳴らした。


「長続きしないわ」


「疑っていません」


それだけだった。


問いもない。


含みもない。


笑みもない。


おそらく、だからマリィへの信頼が少しずつ生まれていた。彼女はギルドの受付台の上に置かれていないものには、触れない術を知っていた。


その日は、ほとんど普通に過ぎた。


ほとんど。


訓練は柔らかかった。弱いという意味ではない。柔らかかった。メイは短剣を持ち、いつもと少し違う動き方をしていた。証明しようとする動きが減り、仕事としての動きが増えた。時々失敗し、怒ったが、すぐに疲れ果てるまで繰り返そうとはしなかった。聞いた。時には、言い返さずにうなずきさえした。


いつもではない。


奇跡など起きない。


だがその日、彼が胴の回し方を直したとき、彼女の「はい、主人」は一度だけ、ほとんど穏やかに聞こえた。


リニは聞いた。


ノエルも聞いた。


彼も聞いた。


メイ自身も聞き、隠さなかった。


ただ、動きを正しく繰り返した。


その日のリニは、いつもより正確に打っていた。だが時々、彼女の視線が彼とメイへ流れ、複雑な色になった。単純な意味での嫉妬ではなかった。もっと多くのものがあった。理解、痛み、待機、そばにいるのに自分の場所ではないかもしれないという恐れ。彼にはそれが見えていたが、触れなかった。大事ではないからではない。早すぎるからだ。


ノエルは静かになった。


その代わり、短剣の訓練では鋭かった。メイが何度か彼女の手を直し、ノエルは反論しなかった。むしろ、細部をひとつひとつ吸い込むようだった。まるで彼女の内側で何かがようやく決めたかのように。世界が、近しい人間が消え、猪の下へ倒れ、他人の膝元で泣き、それでも翌朝に立ち上がる場所になるのなら、短剣の持ち方くらいは正しく覚えておくべきだ、と。


夕方、彼らは宿へ戻った。


いつもの夕食。


いつもの会話。


ノエルは金を数えていた。リニは、木々の間の細い隙間を抜く一撃をどう鍛えればいいか、彼に確認していた。メイは彼の隣で食べながら、時々、卓の下で膝を彼の脚へ触れさせた。偶然ではない。だが見せつけでもない。ただ、触れているために。


誰も夜のことは話さなかった。


誰も、これからどうなるのかとは尋ねなかった。


答えは、もう彼らの間を歩いていたからだ。


まだ形にはなっていない。


安全でもない。


完全に理解されてもいない。


だが、生きていた。


後で、階段を上がるとき、メイは一段下で足を止め、彼を見て静かに言った。


「私は、もう二度とあなたをあの言葉では呼ばない」


彼はすぐに、どの言葉か理解した。


老いぼれの馬鹿。


彼女の父親に属していた言葉。


彼には属さない。


絶対に。


彼はうなずいた。


「わかった」


彼女は目を細めたが、その「わかった」に噛みつきはしなかった。


ただ彼より上の段へ上がり、通り過ぎるとき、一瞬だけ指で彼の手に触れた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ